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2020年09月28日
次回以降の更新は未定となります。
金
下げ渋る動きを見せるか注目

9/25 15:15現在
海外情勢
9月24日のニューヨーク金相場はドル高・ユーロ安に伴う売りなどが一巡して、4営業日ぶりに反発。TIAA銀行の世界市場担当の責任者、クリス・ガフニー氏は、金相場と株価の軟調に対して、『金相場と株価の両方が下落しているのを見ると、投資家はキャッシュ(現金)を求めている。金は常にキャッシュを手元に集める最適な手段であり、金相場の下落もこれが一つの要因』と述べた。
内部要因
ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は9月15日時点で24万0977枚、前週比4504枚増。取組高は9月15日時点、23日時点ともに57万枚台。9月24日時点の大阪取(大阪取引所)の金標準先物の取引高(出来高)は5万3198枚(9月17日から1週間の最多は前述の24日、最少は18日の2万5372枚)、建玉残高(取組高)は5万3832枚(前週比52枚増)。
総合分析
欧州での新型コロナ感染急拡大、そして、複数の世界的大手金融機関による違法マネーロンダリング疑惑報道を受けた世界的な株安・米ドル高・円高をキッカケに内外の金相場は続落、一時、ニューヨーク金の中心限月12月限は1851.0ドル、大阪取の金先限は6269円まで売られた。大阪の下げ幅は6月の安値から8月の史上最高値までの上げ幅に対して、すでに3分の2押し(6278円)超に達しており、ここで下げ渋る動きを続けるかどうかが当面の焦点に。
白金
2800円を維持出来るか注目

9/25 15:15現在
海外情勢
9月24日のニューヨーク白金相場は新型コロナの新規感染者増加を受けた世界経済に対する先行き不安から4営業日続落。タイ国トヨタ自動車が発表した8月の同国新車販売台数は前年同月比12.1%減の6万8883台で、7ヵ月連続の2ケタ減。米カリフォルニア州のニューサム知事は23日、ガソリンエンジンを動力とする乗用車とトラックの州内での新車販売を2035年から禁止する方針を示した。
内部要因
ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は9月15日時点で1万9437枚、前週比4166枚増。取組高は9月15日時点6万1000枚台、23日時点5万8000枚台。9月24日時点の大阪取(大阪取引所)の白金標準先物の取引高(出来高)は1万0748枚(9月17日から1週間の最多は23日の1万2961枚、最少は18日の6010枚)、建玉残高(取組高)は2万5341枚(前週比655枚増)。
総合分析
日足チャートを見ると、大阪取の白金先限は9月17日の3304円から24日の2830円へと4営業日も続落を余儀なくされ、翌25日には一時、2816円の安値を付けた。新型コロナの新規感染者急増を受けた世界的な景気不安、複数の世界的金融大手による違法マネーロンダリング疑惑を背景にした株安、ドル高を受けてニューヨーク白金が急落を強いられたところに、円高地合が加わって下げ足を速めた格好。2800円台を維持出来るかが当面の焦点。
原油
米株価不安定で揉み合い継続

9/25 15:15現在
海外情勢
ニューヨーク原油は24日、株価不安定ながら原油在庫の取り崩しが需要の堅調を示すとされ上昇した。ガソリン在庫と中間留分も減少し、新型コロナ感染拡大による景気回復遅れ懸念は市場に織り込まれたとの反応となった。
内部要因
ニューヨーク原油市場のファンドポジションは9月15日現在、ネットロング(正味の買越)が前週比で僅か378枚の増加傾向に止まったものの、買越が増加に転じた点は評価できる。また、JPXドバイ原油市場の非当業者売買バランスは9月24日現在の買越が2万枚強で前週比1000枚強の増加となった。
総合分析
石油関連企業の代表は2020年の原油価格予想を北海ブレントを43ドル、WTIを39ドルと、それぞれ2ドル上方修正した。これは新型コロナ感染が先行き拡大鈍化の可能性があると考えているからだ。
ゴム
ゴムRSS3続伸、週後半に持ち直す

9/25 15:15現在
ファンダメンタルズ
【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は60~70トン。9月24日の価格はキロあたり53.66~55.16バーツ、RSS3号タイ主要港10月積価格は203.0~205.0セント。【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、9月10日現在9,386トン(前旬比-1,075トン減)。
9月上旬の入出庫は入庫358トン、出庫1,433トン。
展開予想
ゴムRSS3は続伸、週前半こそ株式市場や金・原油等の商品市場の下落に連れ安となったが、週後半にかけて下げ止まると、金曜日には上海ゴムが大幅上昇、直近高値一時12,770元まで上昇、国内市場も追随し先限も一時188.0円まで上昇した。株式市場は主に米国が下落、年内の追加経済対策期待の剥落等からハイテク株中心に下げ幅が大きい。ドル円は104円割れ後に反発し105.40円程度、週間では円安方向で推移している。9月25日正午過ぎ現在RSS先限は187.6円前後、TSR先限は150.0円前後の取引。週の高値はRSS188.0円/TSR150.0円、週の安値はRSS180.7円/TSR150.0円。
現物市場は24日(木)時点で206円台半ば、金曜日の上昇を織り込んでいないが上昇傾向は変わらず、労働者不足・降雨よりタッピングは依然緩慢なようだ。国内市場は先限を中心に産地対比での"割安"傾向継続、また当月限に関しても輸入価格を下回る状況が続いていたことから、受け意欲強く、逆鞘解消の目途は立っていない。国内在庫も東京・横浜地区では9月限受渡終了時点で6,000トンを下回りそうで、在庫のタイト感により輸入可能水準まで値位置の切り上げが進む可能性がある。需給面や10月1日から国慶節、中国市場休場により流動性低下等から下押し場面もあろうが、押し目買い方針を維持したい。先限は180.0~195.0円を予想する。
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