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週間相場分析2020年06月29日


強気見通し相次ぐ

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6/26 15:15現在

海外情勢

 25日のニューヨーク金相場はドル高や換金売りに押され続落。米金融大手ゴールドマン・サックスは、新型コロナ感染拡大による経済の先行き不安と通貨安懸念を理由に、金相場の上昇傾向は続くと予想。向こう3ヵ月見通しを1800ドル(従来予想1600ドル)、6ヵ月見通しを1900ドル(従来予想1650ドル)、12ヵ月見通しを2000ドル(従来予想1800ドル)にそれぞれ上方修正した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は6月16日時点で22万4348枚、前週比1万5735枚増。取組高は6月16日時点48万枚台、24日時点53万枚台。東京市場の取組高は4万6000枚台。カテゴリ別(6月18日⇒25日)では、当業者は売り玉4200枚減・買い玉700枚減、非当業者は売り玉1500枚増・買い玉2000枚減。

総合分析

 前述"海外情勢"のゴールドマン・サックス以外にも、UBSが、『新型コロナの感染"第2波"が起きれば2000ドルの過去最高値もあり得る』と予想するなど、長期的な強気見通しが相次ぐ。コロナ・ショックによる景気の先行き不安をはじめ、政治的リスク、地政学的リスク、インフレリスクなど様々なリスクに対するヘッジ役として金が注目されていることは下支えに。なお、金価格が高騰すると、実需の買い控え、各国中銀の保有金の換金売りも懸念され、それらの動向は要注目。

白金

狭いレンジ内で膠着

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6/26 15:15現在

海外情勢

 25日のニューヨーク白金相場はドル高に押され続落。欧州自動車工業会が発表した今年の欧州域内新車販売台数予測は前年比25%減の960万台。また、タイ国トヨタ自動車が発表した5月の同国新車販売台数は前年同月比54.1%減の4万0418台で、4ヵ月連続の2ケタ減。一方、マレーシア自動車協会が発表した5月の同国新車販売台数は同62.2%減の2万2960台で、4月の同99.7%減から増加。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は6月16日時点で1万9111枚、前週比604枚減。取組高は6月16日時点、24日時点ともに4万9000枚台。東京市場の取組高は2万1000枚台。カテゴリ別(6月18日⇒25日)は、当業者は売り玉600枚増、買い玉200枚減、非当業者は売り玉500枚減・買い玉300枚増。

総合分析

 日足チャートを見ると、ニューヨーク白金期近は800ドル台割れを辛うじて回避しているものの、上値は800ドル台半ばで抑えられ、東京白金期先はざっと2700円台半ば~2800円台半ばで推移と、内外ともに狭いレンジ内で揉合、相対力指数は中立ラインの50ポイント近辺を小浮動している状況。これを底固いとして上放れるのか、それとも頭重いとして下放れるのか...。新型コロナ感染拡大で株安が進行すると、後者の可能性が出てくるだけに、株価の動きに注意。

原油

下支えは評価出来るが...

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6/26 15:15現在

海外情勢

 25日のニューヨーク原油相場は景気回復への期待が盛り返して反発。EIA(米エネルギー情報局)発表の6月19日現在の米国内石油在庫は、原油が前週比144万バレル増の5億4072万バレル(うちオクラホマ州クッシングは同99万バレル減の4585万バレル)、ガソリンが同167万バレル減の2億5532万バレル、中間留分が同25万バレル増の1億7472万バレル。

内部要因

 ニューヨーク原油市場のファンドポジションは6月16日現在、70万6483枚の買いに対して16万0211枚の売り、差し引き54万6272枚の買い越しで、前週(56万7909枚の買い越し)から減少。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは6月25日現在、18万3434枚の買いに対して、14万8136枚の売り、差し引き3万5298枚の買い越しで、前週(18日時点で3万5533枚の買い越し)から減少。

総合分析

 ニューヨーク原油の中心限月8月限の動きを見ると、6月に入って40ドル台を幾度か回復、6月23日には41.63ドルまで上昇したものの、いずれもそこが精一杯で失速しており、40ドル近辺が上値抵抗線として意識されつつある。産油国の協調減産や米経済指標の改善が下支えていることは評価出来るものの、新型コロナの感染拡大のよる景気不安や需要減退懸念、米国内原油在庫の過去最高水準が上値を抑えており、積極的に仕掛けにくい状況が続くか。

ゴム

東京ゴム続落、先限は157円台

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6/26 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は40~60トン。6月25日の価格はキロあたり39.02~39.39バーツ、RSS3号タイ主要港7月積価格は150.0~152.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、6月10日現在12,592トン(前旬比269トン増)。
6月上旬の入出庫は入庫964トン、出庫695トン。

展開予想

 東京ゴムは3週連続で下落、週初こそ上海ゴムの上昇につれ一時上昇を見せるも、戻り売りに押され失速、木曜には米国等でのコロナウイルス感染者増加や米国が対EUで追加の関税措置を検討との報道から株式・原油等が下落すると、中国市場が休場の中、東京・シンガポールゴムは下げ幅を拡大する展開となった。ドル円は株式下落に連れて106.06円まで下押されたが、切り返すと107円台を回復し前週対比でほぼ変わらずの水準である。
 6月26日正午過ぎ現在RSS先限は156.3円前後、TSR先限は129.0円前後の取引。週の高値はRSS159.4円/TSR129.0円、週の安値はRSS155.8円/TSR129.0円。
 今週の現物市場は原料中心に堅調な値動きが継続、安値では数量が集まらず買い手の買値が上昇し成約に至っている印象だ。ただ、3番の現物価格自体は大きな変化なく160円程度であり先物市場の下落分東京ゴムの"割安幅"が拡大している。株式市場、その他商品との連動性は継続しており、中国系の商いが細ったと思われる週後半は特にその影響が大きかったと見られるものの、"割安幅"の一層の拡大は当業系を含めた買い気を呼び込む可能性があり、下値売りは控え、深押し場面は買いを検討したい。先限は150.0~165.0円を予想する。



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