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週間相場分析2020年06月22日


膠着状態から脱せず

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6/19 15:15現在

海外情勢

 18日のニューヨーク金相場は米景気先行指数の改善などを受け続落。アクティブトレーズの主任アナリスト、カルロ・アルベルト・デカーサ氏はリポートで、『金価格が下落するたび、投資家は買いの好機と見ているようだ』と指摘。また、RJOフューチャーズのボブ・へバーコーン氏は、世界的な低金利環境や、新型コロナ感染拡大を巡る不透明感を踏まえると、金のファンダメンタルズは良好だとの見方を示した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は6月9日時点で20万8613枚、前週比1万0421枚減。取組高は6月9日時点47万枚台、17日時点49万枚台。東京市場の取組高は4万9000枚台。カテゴリ別(6月11日⇒18日)では、当業者は売り玉200枚減・買い玉100枚増、非当業者は売り玉500枚減・買い玉800枚減。

総合分析

 日足チャートが示すように、ニューヨーク金期近、東京金期先ともに揉合を継続、しかも、小幅な値動きで膠着感を強めている。依然として新型コロナの感染拡大が続いていることに加え、世界的な超低金利と量的緩和、米国と中国、インドと中国、北朝鮮と韓国など国家間の関係悪化、米株価や原油価格の高値からの反落など、本来、金にとってプラスの材料が登場しながらも膠着状態から脱せないのは、更なる新規材料を求めている表れか。頭重さが続くと一度、売られる恐れも。

白金

円相場を注視

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6/19 15:15現在

海外情勢

 18日のニューヨーク白金相場はドル高を受けて続落。欧州自動車工業会が発表した5月の欧州主要18ヵ国の新車販売台数は前年同月比57%減の55万8502台。また、インドネシア自動車製造業者協会が発表した5月の同国新車販売台数は同96%減の3551台で、同91%減と過去最大の落ち込みだった4月よりも更に減少幅が拡大し、5月の同国自動車生産台数は同98%減の2627台だった。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は6月9日時点で1万9715枚、前週比1877枚減。取組高は6月9日時点5万枚台、17日時点4万9000枚台。東京市場の取組高は2万1000枚台。カテゴリ別(6月11日⇒18日)は、当業者は売り玉400枚減、買い玉ほぼ変わらず、非当業者は売り玉300枚増・買い玉200枚減。

総合分析

 東京白金期先は2700~2800円台での揉合相場を継続。コロナ・ショックによる世界的な景気後退見通しや株価と原油価格の暴落などのマイナス要因、そして、その後の経済活動再開を受けた景気回復期待や株価と原油価格の持ち直しなどのプラス要因、どちらも一通り織り込んだように見受けられ、そうなると、当面は為替次第の展開も。米国、ドイツ、中国などでの感染者数増加やクラスター発生で、今後、感染"第2波"を嫌気した株安⇒円高もあり得るだけに、円相場を注視。

原油

底固い地合の背景には...

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6/19 15:15現在

海外情勢

 18日のニューヨーク原油相場は産油国による協調減産順守への期待から反発。EIA(米エネルギー情報局)発表の6月12日現在の米国内石油在庫は、原油が前週比122万バレル増の5億3928万バレル(うちオクラホマ州クッシングは同261万バレル減の4684万バレル)、ガソリンが同167万バレル減の2億5700万バレル、中間留分が同136万バレル減の1億7447万バレル。

内部要因

 ニューヨーク原油市場のファンドポジションは6月9日現在、73万2934枚の買いに対して16万5025枚の売り、差し引き56万7909枚の買い越しで、前週(56万8330枚の買い越し)から減少。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは6月18日現在、19万1225枚の買いに対して、15万5692枚の売り、差し引き3万5533枚の買い越しで、前週(11日時点で3万5930枚の買い越し)から減少。

総合分析

 米国内原油在庫が過去最高水準にありながらニューヨーク原油が底固い地合を維持しているのは、世界的な経済活動再開による石油需要回復期待や、OPECプラスの協調減産継続などが背景にある。注目したいのは中国人民銀行総裁が今年下半期に流動性の潤沢さを維持すると発表した点。中国の景気回復期待が強まると新たな強材料になる可能性も。引き続き、新型コロナ感染拡大の行方、そして、経済活動再開を受けた欧米や中国の景気動向を注視。

ゴム

東京ゴム続落、先限は157円台

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6/19 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は20~40トン。6月18日の価格はキロあたり39.02~39.06バーツ、RSS3号タイ主要港7月積価格は150.0~152.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、5月31日現在12,323トン(前旬比270トン増)。
5月下旬の入出庫は入庫820トン、出庫550トン。

展開予想

 東京ゴム続落、15日月曜に堅調であった米株が概ね2%超の下落に見舞われるとあらゆる金融資産が売られる展開、ゴム市場もその動きに連動し上海、東京ともに大幅安となった。ただ、その後は押し目買い優勢で週間安値から反発、157円台で推移している。週初に軟調であった株式もFRBが社債購入の概要を示すと流動性への懸念が後退し週末にかけ回復基調だが、ドル円は106.90円近辺まで円高が進行、東京ゴムの上値を抑制した。
 6月19日正午過ぎ現在RSS先限は157.3円前後、TSR先限は129.0円前後の取引。週の高値はRSS160.0円/TSR129.0円、週の安値はRSS154.1円/TSR129.0円。
 今週のゴム先物市場は下落に見舞われたものの現物市場の価格は概ね変わらず、小幅に下落する場面も見受けられたが商いはわずか、出物の少なさにより価格が維持されている印象だ。現物価格は160円程度とすると東京市場の水準は"割安圏"と言えるものの、ゴム独自材料・方向感に欠ける中で、株式市場、その他商品との連動性が高まっておりそれらの値動きに注意しつつ取引する必要があるだろう。現物価格が崩れなければ基本的には押し目買いを検討、戻り場面・高値圏では利食いも入れつつ、方向感が定まるまではレンジ内での値動きを想定したい。先限は150.0~167.0円を予想する。



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