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週間相場分析2020年05月25日


ワクチンを巡り一喜一憂!?

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5/22 15:15現在

海外情勢

 21日のニューヨーク金相場は、欧米の経済指標が改善したことを受け、3営業日ぶりに反落。欧州の著名ヘッジファンド運用者、クリスピン・オデイ氏は投資家宛ての書簡で、新型コロナ危機の余波でインフレをコントロール出来なくなった場合、各国政府は個人による金保有を禁止する可能性があると指摘。『人々が金を買っていることに驚きはない。だが、当局はどこかの時点で個人による保有を違法とする可能性がある』、『世界貿易のための安定した勘定単位を作り出す必要があると当局が考えた場合にのみ、そうした措置が講じられるだろう』とした。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は12日時点で24万2828枚、前週比7176枚減。取組高は12日時点49万枚台、20日時点53万枚台。東京市場の取組高は4万枚台。カテゴリ別(14日⇒21日)では、当業者は売り玉2800枚増・買い玉700枚減、非当業者は売り玉2800枚増・買い玉6300枚増。

総合分析

東京金期先は5月18日、ついに6000円大台に乗せ、翌19日には6133円まで続伸。全限月が一代の高値を更新、ニューヨーク金相場も1700ドル台の高値圏を維持し、内外ともに地合が引き締まる。ただ、今後、注意したいのが新型コロナのワクチン開発動向。18日にワクチン開発の進展期待で米株高・金相場反落となった矢先、翌19日に一転、期待感の後退で米株価反落・金相場反発となったように、ワクチンを巡って一喜一憂の展開を演じる可能性も。

白金

今年は8トンの供給過剰!?

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5/22 15:15現在

海外情勢

 21日のニューヨーク白金相場はテクニカルの売りに6営業日ぶりの反落。JM社の『Pgm Market Report May2020』によると、2019年の世界白金需給は供給合計187.6トン、需要合計196.0トン、差し引き8.4トンの供給不足。一方、WPICの『Platinum Quarterly Q1 2020』によると、2020年の世界白金需給は供給が前年比13%減、需要が18%減の見通しで、需給バランスは8トンの供給過剰との予測。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は12日時点で1万8155枚、前週比91枚減。取組高は12日時点4万9000枚台、20日時点5万1000枚台。東京市場の取組高は2万1000枚台。カテゴリ別(14日⇒21日)は、当業者は売り玉800枚減、買い玉200枚減、非当業者は売り玉400枚減・買い玉1000枚減。

総合分析

 前述の"海外情勢"で述べたように、WPICが予測した今年の世界白金需給は8トンの供給過剰だが、これは、『以前の予測よりも4トン高いだけであるとの予測』(WPIC)。つまり、新型コロナの影響は思いのほか軽微と見ているといえるが、今後の新型コロナの感染動向次第で変化も。欧州自動車工業会が発表した4月のEU、EFTA、英国を合わせた乗用車販売台数は前年同月比78%減の29万2182台と、1990年のデータ集計開始以来の最少だったのも気懸り。

原油

経済活動再開が支え

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5/22 15:15現在

海外情勢

 21日のニューヨーク原油相場は6営業日続伸。欧米でのロックダウン解除、経済活動再開を受けて原油需要回復期待が高まっていること、そして、米国内原油在庫の減少や産油国の協調減産強化が下値を支える一方、米国と中国の対立激化が米株価を押し下げていることが上値を抑制している。

内部要因

 ニューヨーク原油市場のファンドポジションは12日時点で70万9557枚の買いに対して16万8538枚の売り、差し引き54万1019枚の買い越しで、(前週53万0612枚の買い越しから増加。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは21日時点で17万6441枚の買いに対して14万0554枚の売り、差し引き3万5887枚の買い越しと、15日時点(3万5160枚の買い越し)から増加。

総合分析

 5月15日に終わる週の米国内産油量は日量1150万バレルで、前週(同1160万バレル)に続き減少。米国内在庫は前週比500万バレル減の5億2650万バレルと、市場の120万~140万バレル増加するとの事前予想に反して減少したことは石油需要増加による在庫取り崩しを示す。産油国の協調減産が続いていることに加え、米シェールオイルの減産もあって、世界の産油量は5月、6月と減少する可能性が高く、世界石油需給は改善されそう。

ゴム

東京ゴム保ち合い継続、先限は高値更新後反落

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5/22 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は引き続き目立った成約なし。5月21日の価格はキロあたり37.07~37.71バーツ、RSS3号タイ主要港6月積価格は146.0~148.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、5月10日現在12,187トン(前旬比130トン増)。
5月上旬の入出庫は入庫287トン、出庫157トン。

展開予想

 東京ゴム先限は高値更新後反落、週前半は株式・原油等が戻り高値を更新する動きとなりゴム市場もそれに追随、木曜日には上海ゴムが直近高値10,580元を更新すると東京も157.6円まで上伸、ただ強い流れは継続せずに反落、週末にかけてはその他金融市場の軟化もあり、先週末対比で反落している。株式市場等は週間では上昇、ドル円も107.70円程度と前週対比円安推移で東京ゴム価格にはプラスに作用した。
 5月22日正午過ぎ現在RSS先限は152.0円前後、TSR先限は124.0円前後の取引。週の高値はRSS157.6円/TSR124.0円、週の安値はRSS151.1円/TSR120.3円。
 今月も引き続き主要産地が減産期中のため取引は閑散で産地価格は155円程度、東京市場は先限についてはシンガポール対比で若干"割高圏"に達しており高値圏での買い仕掛けは憚れる水準、減産期が継続しており独自材料は見出しづらい中、先週以来原油等の他商品との連動は継続しており、来週以降も他市場の動きに注意しながらの取引となろう。今週の上海ゴムはテクニカル面では短期の移動平均線が上向き化しており、現状の価格水準を維持できるようであれば上昇の可能も期待できる一方、維持できないようであれば下落調整局面となりそうだ。東京も高値更新の流れが続かなかったことでレンジ継続、先限145.0~160.0円を予想する。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引674,000円・損失限定取引537,000円(2020年5月18日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復29,920円(2020年5月18日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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