商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2020年  >  2020年05月18日

週間相場分析2020年05月18日


取組高が増加し続けるか注目

gold.jpg

5/15 15:15現在

海外情勢

 14日のニューヨーク金相場は米経済指標の低調な内容や米中対立激化への懸念を背景に3営業日続伸。シティの調査部門は12日付ノートで、主要中央銀行の利下げや、マクロ経済の先行き不透明感に伴うリスク回避の需要が高まるため、金価格は中期的に上昇する流れにあり、来年中には2000ドルを突破する可能性があるとの見通しを示した。また、金価格の年間平均予想は今年を1640ドルから1680ドルに引き上げ、来年を1925ドルに据え置いた。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は5日時点で25万0004枚、前週比1万2725枚減。取組高は5日時点49万枚台、13日時点51万枚台。東京市場の取組高は4万枚台。カテゴリ別(7日⇒14日)では、当業者は売り玉200枚減・買い玉200枚減、非当業者は売り玉1300枚増・買い玉1300枚増。

総合分析

前述した"海外情勢"にあるように、ニューヨーク金の取組高が3月30日以来の51万枚台を回復し、東京金の取組高も13日にようやく4万枚台を回復して翌14日も増加。取組高の増加は資金流入、市場人気の高まりを表す。それだけに、今後もニューヨーク金、東京金の取組高が増加し続けるのかどうか、その動向を注視したいところ。短期的に東京金はなかなか6000円大台に乗せられない頭重さから、一旦、本格的な修正安に移行する可能性も否めないか。

白金

下値を切り上げているが...

platinum.jpg

5/15 15:15現在

海外情勢

 14日のニューヨーク白金相場は需給改善期待を受けた原油高を好感し4営業日ぶりの反発。中国汽車工業協会が発表した4月の同国新車販売台数は前年同月比4.4%増の207万台で、2018年6月以来22ヵ月ぶりに前年同月実績を上回った。ただし、同協会によると、販売台数全体の7~8割程度を占める乗用車の前年割れが続いており、2020年通年の全用途を合わせた新車販売台数は前年実績を15~25%下回ると見ている。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は5日時点で1万8246枚、前週比912枚増。取組高は5日時点5万枚台、13日時点4万9000枚台。東京市場の取組高は2万2000枚台。カテゴリ別(7日⇒14日)は、当業者は売り玉800枚減、買い玉400枚減、非当業者は売り玉100枚増・買い玉300枚減。

総合分析

 東京白金の先限日足チャートを見ると、3月17日の1843円を起点に下値を切り上げている点を評価出来る一方、4月21日の2721円を"頭"、3月25日の2699円と5月1日の2695円とを"双肩"とした"三尊天井"を形成しつつあることが気懸り。連休明け後の高値も11日の2664円など、"頭"はおろか"双肩"もなかなか抜くことが出来ておらず、この頭重さが嫌気されて、一旦、売られる恐れも否めないか...。

原油

世界石油需給改善期待で堅調

oil.jpg

5/15 15:15現在

海外情勢

 14日のニューヨーク原油相場は反発。これは、IEA(国際エネルギー機関)が同日公表した月報で、経済活動の再開で原油需要の増加が見込まれ、今年下半期に世界原油備蓄が日量約550万バレル減少するとの見通しを示したことから、需給改善期待が高まったほか、米国内原油在庫が市場の大幅増加予想に反して減少したことが影響した。

内部要因

 ニューヨーク原油先物市場のファンドポジションは5月5日現在、72万2912枚の買いに対して19万2300枚の売り、差し引き53万0612枚の買い越しで、前週(58万9388枚の買い越し)から減少。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは14日現在、14万3681枚の買いに対して10万8666枚の売り、差し引き3万5015枚の買い越しと前週(3万4920枚の買い越し)から増加。

総合分析

 EIA(米エネルギー情報局)によると、5月8日現在の米国内原油在庫は前週比70万バレル減(市場予想は410万~480万バレル増)と16週ぶりに減少し、同週の米国内原油生産量は日量1160万バレルと前週(同1190万バレル)から減少。石油需要の回復が窺える。依然として新型コロナの感染拡大による石油需要減少懸念は根強いが、一方で、複数の国・都市でのロックダウン解除を受け、経済活動再開⇒石油需要回復の連想も。産油国の協調減産強化も相場を支える一因になりそうだ。

ゴム

東京ゴムは先限150円台前半で動意薄

20rubber.jpg

5/15 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は引き続き目立った成約なし。5月14日の価格はキロあたり37.45~39.80バーツ、RSS3号タイ主要港6月積価格は146.0~148.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、4月20日現在12,424トン(前旬比257トン減)。
4月中旬の入出庫は入庫458トン、出庫715トン。

展開予想

 東京ゴムは小動き、週前半は株式・原油等が高値圏から下落する流れに追随し154円台から下落したものの、安値を売る地合いとはならず、151円程度では押し目買い優勢となり反発、結局週間での動意が5円を下回った。中国4月の指標は新車販売台数、鉱工業生産は前年同月でそれぞれ4.4%増、3.9%増の一方、小売売上高は7.5%減と都市封鎖からの生産回復が伺われるが、消費者動向の先行きは懸念されるところだろう。その他株式市場は下落調整の動きだが、ドル円は107.30円程度と前週比円安推移で東京ゴム価格にはプラスに働いた。
 5月15日正午過ぎ現在RSS先限は152.7円前後、TSR先限は120.3円前後の取引。週の高値はRSS154.6円/TSR120.3円、週の安値はRSS150.7円/TSR120.3円。
 今月も引き続き主要産地が減産期中のため取引は閑散で産地価格は155円程度、東京市場は中国・シンガポール見合いで価格変動しているが概ね"中立圏"で仕掛けづらい環境、材料待ちの状況だ。ゴムと他市場との連動性で言えば、今週は株式市場との連動性が薄れ、商品市場とのそれが強まった印象であり、原油等の価格持ち直しが継続すればゴムの上昇を想定しても良いだろう。ただ、ゴム市場が明確なトレンドを描けるかは不透明であり目先は動意に欠ける展開となりそうだ。先限のレンジは引き続き145.0~160.0円を予想する。


このレポートはお客様への情報提供を目的としています。情報に関しては正確を期するよう最善を尽くしておりますが、内容の正確性、信憑性に関し保証をするものではありません。利用にあたっては自己責任の下で行って下さい。売買の判断はお客様御自身で行って下さい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引674,000円・損失限定取引537,000円(2020年5月18日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復29,920円(2020年5月18日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会で開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827 (受付時間:平日8:30~17:30)
日本商品先物取引協会相談センター https://www.nisshokyo.or.jp