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週間相場分析2020年03月30日


米株安でリスクオフの買いに上昇

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3/27 15:15現在

海外情勢

 FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が米景気後退の可能性を指摘したことや、米国の新型コロナウィルス感染が8万2400人を突破、中国を抜いて世界トップとなり、これがリスクオフの心理に結びつき、金ETF(上場投資信託)の増加も相まって騰勢を強めた。ブルームバーグニュースが25日伝えたところによると、金市場では新型コロナのパンデミックにより現物取引のルートが絶たれ、異常な需給ひっ迫が発生。これは、銀行やトレーダーは通常、スイスや香港、シンガポールの保管所や精製施設と、ロンドンやニューヨークなど取引拠点の間の金輸送に民間機を利用するが、新型コロナの影響で航空便の運航が止まり、精製施設は閉鎖されたためで、国際的な取引が難しくなりつつあるという。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は17日時点で28万1916枚、前週比1万7615枚減。取組高は17日時点57万枚台、25日時点54万枚台。東京市場の取組高は4万枚台。カテゴリ別(18日⇒25日)では、当業者は売り玉3800枚減・買い玉2000枚減、非当業者は売り玉5200枚減・買い玉7100枚減。

総合分析

 東京金期先は3月17日の4876円から25日の5849円までざっと1000円弱の急騰を演じたが、2月25日の5913円には届かず、その後は5600円台へ反落。相変わらず新型コロナウィルスに翻弄される荒い値動きが続いており、『どう対応したらいいのか判らない』(市場関係者)と、金市場から一旦、離脱する向きが増えている模様。それを表すように、取組高は内外ともに減少傾向が続いており、まずはその減少傾向にブレーキがかかるかがポイントに。

白金

資金流出が続いている

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3/27 15:15現在

海外情勢

 ニューヨークダウ工業株30種平均は反発したが、コロナショックで米景気が後退する可能性に言及したFRBパウエル議長発言など嫌気され一段安。中国自動車工業協会の葉盛基・副秘書長は3月末までに新型コロナウィルスの感染拡大が抑えられた場合、2020年第1四半期の自動車生産・販売台数は45%程度の減少で、上半期では25%程度の減少になるとの見通しを示した。葉氏はまた、感染終息後は消費意欲の高まりで自動車市場も短期的な消費ピークを迎えるものの、中・低所得者を中心とした所得の減少で、通年で見た自動車市場の発展情勢は楽観出来ないとした。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は17日時点で2万7647枚、前週比5600枚減。取組高は17日時点6万6000枚台、25日時点6万枚台。東京市場の取組高は2万8000枚台。カテゴリ別(18日⇒25日)は、当業者は売り玉1600枚減、買い玉400枚減、非当業者は売り玉2300枚減・買い玉3500枚減。

総合分析

 東京白金期先は2月20日の3617円から3月17日の1843円まで1774円安と暴落後、3月25日の2699円まで反発。ただし、その上げ幅は856円高で、前述した下げ幅に対して半値戻し(887円高)には届かず、その後、反落を余儀なくされている。取組高が26日時点で2万7806枚まで減少、資金の流出に歯止めがかかっていないこともあって、足取りが重い状況に変わりない。新型コロナウィルスの行方次第としかいいようがない状況。

原油

米景気後退懸念で大幅安

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3/27 15:15現在

海外情勢

 米新規失業保険申請件数が328万件と過去最高記録となり、米景気後退懸念が増大したうえ、IEA(国際エネルギー機関)ピロル事務局長が、『世界石油需要は20%減少する可能性がある』と指摘したことなど嫌気されてWTIは23ドル割れ。新型コロナウィルスの感染拡大が止まらず、世界的な景気後退が不可避な情勢となったことが売られた理由であり、サウジ(サウジアラビア)とロシアの増産や輸出シェア争いの激化も先安見通しに結びついている。

内部要因

 ニューヨーク原油市場のファンドポジションは3月17日現在、57万2819枚の買いに対して13万2582枚の売り、差し引き44万0237枚の買い越し(前週38万7397枚の買い越し)と買い越し玉は増加した。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは26日現在、7万8705枚の買いに対して7万0480枚の売り、差し引き8225枚の買い越し(19日現在1万0482枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。

総合分析

 FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が米国経済は景気後退へ向かう可能性に言及するなど米国内石油需要の減少懸念が強くなっている。EIA(米エネルギー情報局)によると3月20日現在の米国内原油在庫は前週比170万バレル増(うちオクラホマ州クッシングは同90万バレル増)と米国内石油需要が鈍化しているうえに輸出量も減少するなど、米国内石油需給は需要減退と生産量の横ばいから供給過剰に陥っている可能性が指摘されている。米シェールオイル企業が大幅な採算割れとなる可能性が高く、生産量が減少することは避けられないが、それよりも、需要の萎縮が材料として優先されるため、戻れば売られる展開は避けられまい。

ゴム

東京ゴム続落、先限は一時150円割り込む

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3/27 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約70~90トン。3月26日の価格はキロあたり38.05~42.05バーツ、RSS3号タイ主要港4月積価格は153.0~155.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、3月20日現在13,300トン(前旬比286トン増)。

展開予想

 東京ゴムは先週からの弱い流れを引き継ぎ続落、先限は一時2016年7月以来となる146.3円を付けた。
ただ、売り一巡後は売り方の買い戻しや"割安"に着目した買いの手も入り、上海・東京共に値を戻す展開、東京ゴム先限は150円を挟んでの取引となっている。株式市場はFRBによる無制限の量的緩和決定を受けて過度なリスク回避姿勢が後退し値戻しの展開も週後半にかけて円高ドル安が進行、東京ゴムの価格押し下げ要因となった。
 3月27日正午過ぎ現在RSS先限は150.1円前後、TSR先限は131.9円前後の取引。週の高値はRSS156.1円/TSR134.4円、週の安値はRSS146.3円/TSR131.9円。
 今週は先限が約3年半ぶり安値を更新する等弱い流れが継続しているが、直近の現物価格は160円程度とみられ、東京市場は相対的に"割安"に見える。今後、産地は減産期を迎え集荷量が減少、またタイでは新型肺炎対策として非常事態宣言が発動されており現物市場の商いが細る可能性があろう。一方で、中国を除く地域では都市封鎖が続いており需要減少が懸念される。来週以降についても、外部環境次第では依然として下振れ余地はあるものの、"割安"場面での売りは期待値が低いか。中国での生産活動の回復度合い見極めつつ、押し目買い・戻り売り姿勢で臨むのが無難だろう。先限のレンジは140.0~160.0円を予想する。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引553,000円・損失限定取引516,000円(2020年4月1日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復26,840円(2020年4月1日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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