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週間相場分析2020年03月23日


株安ながら換金売りで金も下落

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3/19 15:15現在

海外情勢

 米株価急落による損失をカバーするための投資家の換金売りとドル高を嫌気した売りが続いて下落した。ゴールドマン・サックスは新型コロナウィルスの世界的な感染拡大による世界経済へのショックを理由に3カ月後と半年後の予想を引き下げた一方、1年後の予想を従来の1800ドルで維持した。具体的に、3ヵ月後と半年後の予想を1600ドルと1650ドルとし、いずれも100ドル下方修正。一方、金の換金売りはいずれ和らぎ、世界経済に対する予想を超える大きさのショックが、より大規模なリスク回避の動きをもたらす可能性が高いため、1年後の予想を据え置いた。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は10日時点で29万9531枚、前週比2万0202枚減。取組高は10日時点63万枚台、17日時点57万枚台。東京市場の取組高は5万4000枚台。カテゴリ別(11日⇒18日)では、当業者は売り玉1万3100枚減・買い玉100枚増、非当業者は売り玉4400枚減・買い玉1万7700枚減。

総合分析

 世界的な株安が続いたことで、株安で発生した損失の補填や追加証拠金の支払いのために金の換金売りが殺到、ニューヨーク金期近は一時、1500ドル台割れ、東京金期先は4900円台割れへの追随安をそれぞれ強いられた。その後、ニューヨーク金期近は1500ドル台前半、東京金期先は5200円台後半へ切り返す場面もあったが、これで"安値出尽し"となったかどうかは、まだ、判断し難く、その成り行きを注視したい。

白金

米株価急落にも連動し19年ぶり安値へ

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3/19 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク白金期近は2000年12月以来の19年ぶりの安値まで急落。新型コロナウィルス感染拡大による世界的な白金需要減退懸念に結びついている。中国自動車工業協会が発表した2月の同国新車販売台数は前年同月比79.1%減の31万台で、20ヵ月連続の前年実績割れ。また、インド自動車工業会が発表した2月の同国新車販売台数は同14%減の31万0186台で、16ヵ月連続の前年実績割れ。一方、韓国産業通商資源部が発表した2月の同国自動車生産台数は同26.4%減の18万9235台、国内販売台数は同18.8%減の9万7897台、輸出台数は同25.0%減の12万3022台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は10日時点で3万3247枚、前週比790枚減。取組高は10日時点7万6000枚台、17日時点6万6000枚台。東京市場の取組高は3万2000枚台。カテゴリ別(11日⇒18日)は、当業者は売り玉3100枚減、買い玉600枚減、非当業者は売り玉4900枚減・買い玉7500枚減。

総合分析

新型コロナウィルスの感染拡大で欧州諸国では政府の方針で自動車販売店が休業、一部の工場が操業停止を強いられているうえ、米国でも市場の急縮予測が浮上。そこに世界的な株安による景気後退不安も加わって、東京白金期先は17日に一時、1843円と、リーマン・ショックでつけた安値(2008年12月12日の2276円)を大幅に下回る水準へと大暴落。その後、売られ過ぎから2400円台へ切り返す場面もあったが、すぐさま失速。上値が重い。

原油

ウィルス感染ショックで続急落

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3/19 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油は20ドルを試すところまで急落した。それは新型コロナウィルスの感染拡大が続き、世界的な石油需要の減退懸念が強まり、これにサウジとロシアの市場シェア争いと価格競争の激化も相場を押し下げる要因。米株価の暴落は原油価格にとっても先安不安を増大させる心理的な圧迫要因になっており、ニューヨークダウの1万9000ドル割れで同じリスク資産として原油も売られた。

内部要因

 ニューヨーク原油市場のファンドポジションは3月10日現在、58万7567枚の買いに対して20万0170枚の売り、差し引き38万7397枚の買い越し(前週38万8369枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは先週17日現在、4万6385枚の買いに対して3万7413枚の売り、差し引き8973枚の買い越し(11日現在8886枚の買い越し)と買い越し玉は増加した。

総合分析

 新型コロナウィルスの感染拡大が世界的なエネルギー需要の大幅縮小に結びつくとの悲観ムードが市場を覆っている。このため、サウジアラビアとロシアの増産とシェア獲得のための価格競争姿勢が追い打ちをかける形で安値追いの展開を強いられるはずだ。米国内の石油需給も米国内原油在庫の増加が示すように、米国内産油量が高水準を維持しているため供給過剰感が拭えない。当面、世界石油需給の大幅な供給過剰感が続き、原油相場は低迷必至の情勢。

ゴム

今週のゴムの週間相場分析は休載致します。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引553,000円・損失限定取引516,000円(2020年4月1日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復26,840円(2020年4月1日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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