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週間相場分析2020年02月17日


強弱の見方が交錯!?

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2/14 15:15現在

海外情勢

 新型肺炎の感染拡大が続き、安全資産としての買いに上伸。南ア(南アフリカ共和国)産金大手のアングロゴールド・アシャンティは12日、国内に残る保有資産を約3億ドルで、同業大手ハーモニー・ゴールドに売却すると明らかにした。これで、ハーモニーは、南ア最大の金生産会社になる。 今回の資産売却は、保有する資産圧縮計画の一環。利益が見込める資産に注力し、プライマリー上場先をロンドン、またはトロントに移したい考え。また、アングロは、ムポネン鉱山や加工事業なども売却するという。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は4日時点で29万9806枚、前週比3万0286枚減。取組高は4日時点、12日時点ともに65万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(5日⇒12日)では、当業者は売り玉600枚減・買い玉500枚減、非当業者は売り玉3100枚減・買い玉3200枚減。

総合分析

 新型コロナウイルスによる肺炎に対して、市場で過度の警戒感は後退しているものの、感染そのものがまだ終息していないため、金は引き続きリスクヘッジ先になりやすいとの見方がある。また、ニューヨークダウ工業株30種平均が史上最高値を更新するなど、米国の主要株価が高水準で推移していることは、金相場にとって直接的にはマイナス要因といえるが、同時に、先行きの株価の調整に対するリスクヘッジの需要も見込める。こうした強弱の見方の交錯で相場は目先、揉合か。

白金

新型肺炎の影響を注視

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2/14 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク金と米株価堅調見て強基調へ。インド自動車工業会が発表した1月の同国新車販売台数は前年同月比8%減の33万8003台と、経済成長の減速などを受け、15ヵ月連続で前年実績を下回った。同会のラジャン・ワデラ会長は、『自動車の保有経費の上昇や経済成長率の鈍化が引き続き影響している』との声明を発表。インドの実質経済成長率は2019年7~9月期まで6四半期連続で減速しており、2019年度は5%台と11年ぶりの低水準になる見通しにある。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は4日時点で6万2780枚、前週比4816枚減。取組高は4日時点10万1000枚台、12日時点10万枚台。東京市場の取組高は4万5000枚台。カテゴリ別(5日⇒12日)は、当業者は売り玉300枚減、買い玉200枚減、非当業者は売り玉700枚減・買い玉800枚減。

総合分析

 東京白金期先は4日の3321円を安値に、3400円を挟んだ揉合相場を続けており、このまま下値を固めるのか注目される。新型肺炎の感染拡大で中国の経済活動が停滞、自動車産業にも影響が出ており、このことが白金の自動車触媒向け需要にどう影響するのか注視したいところ。なお、JM社は今年の世界白金需給について、『投資家による大量の購入がなければ、市場は供給過剰になるであろう』と予想。

原油

弱材料よそに底固い動き

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2/14 15:15現在

海外情勢

 IEA(国際エネルギー機関)が2020年第1四半期の世界石油需要を2009年以降で初めて減少するとの予測を明らかにするなど新型肺炎の影響が懸念されている。ロシアが減産強化に同意する意思を見せないことも抑制要因となったが、それでも52ドルを窺うなど底固い動きを見せ、米国内原油在庫の増加が圧迫感となるとの見方にも相場は反応薄。これは新型肺炎の感染拡大による需要減少懸念をかなり相場が織り込んだことを裏付ける。

内部要因

 ニューヨーク原油市場のファンドポジションは2月4日現在、57万6917枚の買いに対して17万9543枚の売り、差し引き39万7374枚の買い越し(前週46万1762枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは2月12日現在、4万0664枚の買いに対して2万7646枚の売り、差し引き1万3018枚の買い越し(2月5日1万2793枚の買い越し)と買い越し玉が増えている。

総合分析

 米国内原油在庫が増加したが、ガソリンと中間留分在庫が減少し、製品総出荷量が高水準を維持するなど米国内石油需要が堅調なことを示す。更に原油価格下落で米シェールオイルが減産へ向かう可能性も指摘され、産油国の減産強化は不可避との見方が下げ過ぎに対して警戒感を誘っている。中国経済の減速は避けられないとの見方もあるが、上海や欧州の株価が予想外に底固いことから、中国経済への先行き不安はとりあえず一服した格好だ。それでも新型肺炎による影響は続くだろうから、突っ込んだところを買い拾う慎重な姿勢が求められる。

ゴム

東京ゴム反発、先限180円台回復

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2/14 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約200~220トン。2月13日の価格はキロあたり40.80~42.05バーツ、RSS3号タイ主要港3月積価格は163.0~165.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、1月20日現在13,476トン(前旬比236トン減)。
1月中旬の入出庫は入庫372トン、出庫608トン。

展開予想

 東京ゴムは上昇、上海市場が売り一巡後じり高、産地市場も価格回復方向で推移し市場での売り圧力が後退した。週初に175円台で寄付くと続伸、180円台を回復し先限は一時184.5円をつけた。また、東京ゴム当限は一時138.0円まで大幅安となったが、その後150円台まで急上昇、産地対比での"割安感"が値戻し要因となった。その他金融市場は"新型肺炎"ニュースで上下動も、ドル円相場は109円台後半で小動きであった。
 2月14日正午過ぎ現在RSS先限は182.5円前後、TSR先限は159.5円前後の取引。週の高値はRSS184.5円/TSR159.5円、週の安値はRSS175.4円/TSR152.8円。
 今週の上海ゴムは安値からは回復したものの依然安値低迷、それに比して東京・シンガポール市場は価格回復が顕著であった。上海市場は春節明け工場再稼働の延期や物流の滞り等の影響から買い控えられている可能性があり価格回復にはある程度の時間が必要だろう。3月積み産地価格は185円近辺でコスト等を勘案すれば東京ゴム先限は依然割安圏と言えるものの、上値を追いかけるには材料が不足しているか。基本的には上海・シンガポール・産地価格を参照しながら押し目買い、戻り売りで臨みたい。先限のレンジは175.0~187.0円を予想する。


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