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週間相場分析2020年02月10日


底固いが調整安の可能性も

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2/7 15:15現在

海外情勢

 新型肺炎の感染拡大が続きリスクオフの買い人気強く上昇。クオンティテーティブ・コモディティー・リサーチのアナリスト、ピーター・ファーティグ氏は、『ウイルスの影響が、市場が織り込んだよりも小さかった場合、金相場の調整につながるかもしれないが、経済成長の加速が見られない限り、金相場は支えられ続ける』と予想。USグローバル・インベスターズのマイケル・マトウセク氏は1545ドルの水準を下抜けると値固め局面入りする公算が大きく、1560ドルの水準を上回って上昇すれば、一段の高値を目指すと予想した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は1月28日時点で33万0092枚、前週比1万2397枚増。取組高は1月28日時点71万枚台、2月5日時点65万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(1月29日⇒2月5日)では、当業者は売り玉1400枚増・買い玉200枚減、非当業者は売り玉3300枚増・買い玉4900枚増。

総合分析

 ニューヨーク金相場は4日に前日比26ドル超の急落に見舞われたが、それでも、11月の安値から今年1月の高値までの上げ幅に対して3分の1押しがらみの下げに過ぎず調整安の範囲内にある。このまま3分の1押しがらみの水準で下げ渋って反発に転じることもあり得るが、チャート的には半値押し(1500ドル台前半)から3分の2押しがらみ(1500ドル近辺)への修正安の余地を残している可能性もある点を留意したい。

白金

他商品連動安の下げ過ぎ警戒

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2/7 15:15現在

海外情勢

 パラジウムの急落と利益確定売りで一段安。他商品との連動で下げるケースが続き、下げ過ぎ警戒感が台頭して不思議ない。ドイツ自動車工業会が発表した1月の同国自動車生産台数は前年同月比8%減の34万1600台、輸出台数は同11%減の25万5600台、国内販売台数(新車登録台数)は同7%減の24万6000台にとどまった。また、ドイツの自動車部品・電動工具メーカーのボッシュは2020年の世界自動車生産台数が前年比2.6%減の約8900万台と、3年連続で減少するとの予測を発表した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は1月28日時点で6万7596枚、前週比205枚増。取組高は1月28日時点10万5000枚台、2月5日時点10万2000枚台。東京市場の取組高は4万6000枚台。カテゴリ別(1月29日⇒2月5日)は、当業者は売り玉1400枚増、買い玉300枚増、非当業者は売り玉700枚減・買い玉400枚増。

総合分析

 東京白金期先は4日の3321円まで続落後、3400円を挟んだ小幅揉合相場へと移行した。日足チャートを見ると、昨年11月13日の3046円から今年1月17日の3679円までの上げ幅(633円高)に対して、4日の3321円までの下げ幅は半値押し(316円安の3363円)超に相当。こうなると、半値押しがらみの水準で下げ渋る動きを続けるのか、それとも、3分の2押しへと更に下押すのかが当面の焦点に。新型コロナウィルスの感染拡大で中国の部品供給業者が操業を停止、それによって世界の自動車生産に影響も...。

原油

新型肺炎ワクチン開発前進を好感

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2/7 15:15現在

海外情勢

 英国などで新型肺炎ワクチン開発の前進が見られ、治療薬のメドもつくなどを好感され基調引き締まる。中国が米国に対して報復関税の一部を引き下げることを明らかにしたことも強材料とされた。中国経済の先行き不安は根強く、世界の石油需要が減少する恐れは拭えず、戻れば売られるパターンを想定する向きは多いが、米国内原油在庫が増加しても米国内需要が堅調なことを評価され下げに対する警戒感も台頭している。

内部要因

 ニューヨーク原油市場のファンドポジションは1月28日現在、58万8255枚の買いに対して12万6,493枚の売り、差し引き46万1,762枚の買い越(前週52万0,568枚の買い越し)と買い越し玉が減少。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは2月5日現在、4万0301枚の買いに対して2万7508枚の売り、差し引き1万2793枚の買い越し(1月30日現在1万9188枚の買い越し)と買い越し玉が減少した。

総合分析

 1月31日に終わる週の米国の原油輸入量は日量で前週比4万5000バレル減となり、原油生産量も前週比10万バレル減少、一方の出荷量は2000万バレル台の高水準で米国内石油需給は引き締まり、需要の強さが下値支え要因となっている。産油国の減産強化の動きもあり、新型肺炎の感染拡大ピークが過ぎると需要面の弱さが相場を押し下げる力も弱くなりそうだ。米株価の堅調も原油相場にとっては追い風となりやすい。

ゴム

東京ゴム続落、先限一時160円台も大幅安後は170円台回復

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2/7 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約110~130トン。2月6日の価格はキロあたり40.29~42.05バーツ、RSS3号タイ主要港3月積価格は163.0~165.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、1月20日現在13,476トン(前旬比236トン減)。
1月中旬の入出庫は入庫372トン、出庫608トン。

展開予想

 今週は上海ゴム市場が再開しストップ安張り付き、翌日こそストップ安水準を外れたが、東京市場も影響を免れず先限は一時165.6円まで売られた。ただ、その後は産地対比での"割安感"もあり買い気が強まると170円台を回復、週間で下落も安値からは値を戻す展開となった。ドル円は新型肺炎に対する過度な警戒感が後退、中国の一部対米関税引き下げもあり、日米株は上昇、109円後半まで円安が進行しゴム価格にはプラスとなった。
 2月7日正午過ぎ現在RSS先限は176.7円前後、TSR先限は153.1円前後の取引。週の高値はRSS181.5円/TSR153.1円、週の安値はRSS165.6円/TSR146.2円。
 上海ゴムは東京・シンガポール対比で独歩安の展開、取引再開後に強制ロスカットを迫られた買い方も多かっただろう。東京・シンガポール・産地価格も少なからぬ影響を受けたが、現在は落ち着いた値動きとなっている。産地価格は180円台半程でほとんど変わらないものの、上海市場は完全なあく抜けには至っておらず変動幅が大きい時間帯が続くと思われる。日々の値動き以外では上海市場とその他市場の連動性が薄れており、目先は産地価格を参照しながら取引を進めるのが基本となりそうだ。東京ゴムは産地対比で"割安"状態が続いており現状の価格水準であれば押し目買い、戻り売りで臨みたい。先限のレンジは170.0~187.0円を予想する。


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