ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は20~30トン。9月8日の価格はキロあたり47.80~48.56バーツ、RSS3号タイ主要港9月積価格は156.0~158.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、8月20日時点13,329トン(前旬比256トン減)。

 8月中旬の入出庫は入庫214トン、出庫470トン。

◆展開予想

 OSEゴムは4週続伸、上海ゴム中心限月は週半ばに伸び悩む場面もあったが週間では続伸し、中国合成ゴム先物が高値から下落する中で相対的に強さが目立つ展開、OSEゴムは上海に連動する形で買いを集めると中心限月は一時239.0円まで上昇、利益確定売りに押される場面があったものの、230円台を維持して引けている。

 株式は下落、米金利高止まりやアップル株急落を受けて売りが強まった印象、商品はドル高進行もあり貴金属は反落する一方、原油はサウジの減産継続を反映し続伸、ドル円は147円台まで円安ドル高が進行している。

 9月8日引け時点のRSS2月限(中心限月)は233.9円、TSR12月限(中心限月)は208.0円。週の高値はRSS239.0円/TSR208.0円、週の安値はRSS223.4/TSR205.0円。

 現物価格は上昇し231円程度も週後半には売り物が増加し高値からは軟化した。上海ゴムは買い方が利食いを挟みながら相場を主導しており目先は変動の激しい地合いが続きそう。国内は引き続き“割安修正”局面が続いており、週明け以降に現物価格が大幅上昇したことで値位置を切り上げているが、輸入採算を下回る状況は継続している。ただ、上海ゴム主導の上昇であることから外部環境の影響を受けやすく、また変動幅も大きくなることが考えられるため、高値圏では利食いを検討する場面だろう。中心限月は220.0~240.0円を予想する。

ゴムチャート
出所:みんかぶ先物ゴム(RSS3)先物複合チャート

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp