ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は10~20トン。8月25日の価格はキロあたり44.60~45.26バーツ、RSS3号タイ主要港9月積価格は153.0~155.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、8月10日時点13,585トン(前旬比376トン減)。

 8月上旬の入出庫は入庫864トン、出庫1,240トン。

◆展開予想

 OSEゴムは大幅続伸、上海ゴムは特段の材料ないものの、週前半はショートカバー・後半は新規買いを集めて上昇基調を維持し週間で約3%高、OSEゴムも連動する形で週間を通じて上昇トレンドを維持し、週末にかけてはストップ買いを巻き込んで中心限月は一時218.4円まで上昇、終値でも210円台を維持して引けている。株式は大幅下落、軟調な米経済指標や米金利が高止まりする中でリスクオフ地合いが継続した格好、商品はまちまちで貴金属が反発した一方、原油は続落、ドル円は146円台まで円安ドル高が進行している。

 8月25日引け時点のRSS1月限(中心限月)は212円、TSR11月限(中心限月)は191.0円。週の高値はRSS218.4円/TSR191.0円、週の安値はRSS197.5/TSR185.0円。

 現物は先物市場に連動しオファーは223円程度まで急騰。上海ゴムは月初めの急落前水準まで値を戻すも取組の多い価格帯であり一段高には新規材料が必要か。国内の当先限は順鞘0.9円まで縮小、高値圏でも期近買いニーズが散見された。産地対比では割安幅が縮小したとはいえ依然割安圏にあり、また輸入採算を下回る価格推移が続いていることから、国内在庫が減少に向かう中で堅調地合いが続く可能性が高まったか。上海ゴム・ドル円動向に注意しつつ押し目買い方針で臨みたい。中心限月は205.0~220.0円を予想する。


出所:みんかぶ先物ゴム(RSS3)先物複合チャート

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp