ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は10~20トン。8月18日の価格はキロあたり43.27~43.83バーツ、RSS3号タイ主要港8月積価格は145.0~149.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、7月31日時点13,961トン(前旬比246トン減)。

 7月下旬の入出庫は入庫528トン、出庫774トン。

◆展開予想

 OSEゴムは6週ぶりに反発、上海ゴムは月曜に動産大手のデフォルト懸念で急落し、低調な経済指標を受けて下値を模索する展開となったが、当局が利下げや為替加入の強化方針が打ち出され下げ止まる中、OSEゴムは一時年初来安値を更新する場面もあったが、終値は底堅く推移し週後半に上げ幅を拡大した。株式は大幅下落、米長期金利上昇や中国経済への先行き不安が引き金となったか。商品はドル高とリスクオフの影響を受け貴金属・原油とも下落した一方で、ドル円は145円台半ばまで円安ドル高が進行し、円建て商品の支援材料となった。

 8月18日引け時点のRSS1月限(中心限月)は198.6円、TSR11月限(中心限月)は185.0円。週の高値はRSS199.2円/TSR185.0円、週の安値はRSS194.0/TSR185.0円。

 現物は最安値からは反発も円安考慮後で211.5円程度。上海ゴムは投げ売り後に取組を増やしながら反発しているが、取引所在庫は増加しており来週以降も値動きに注意が必要。国内の当先限は反発局面で先限が買われ、順鞘4.0円程度まで拡大している。産地対比では割安幅がわずかに縮小も輸入採算までの価格差は大きく、国内消費や輸出が進むことで徐々に国内在庫が消化されるだろう。米・中経済に絡むリスクや不透明感はあるものの、建玉管理に気を配りながら押し目買い方針を維持したい。中心限月は190.0~210.0円を予想する。

ゴムチャート
出所:みんかぶ先物ゴム(RSS3)先物複合チャート

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp