ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は20~30トン。7月14日の価格はキロあたり46.08~46.16バーツ、RSS3号タイ主要港7月積価格は153.0~155.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、6月30日時点15,375トン(前旬比301トン減)。

 6月下旬の入出庫は入庫429トン、出庫730トン。

◆展開予想

 OSEゴムは横ばい、上海ゴムは週前半こそ売り優勢であったが、週後半にかけてはじり高となり前週末水準まで値を戻す展開の中、OSEゴムも上海ゴムにつられ弱含みスタートも、週後半にかけては円高進行にも関わらず下げ渋りをみせ、小幅安水準での引けとなった。株式は米国堅調・日本続落、米CPI上昇鈍化を受け米金利が低下し米国株を押し上げるも円高進行が日本株の重石、商品はドル安を受け貴金属・原油共に大幅高、ドル円は日銀のイールドカーブコントロール修正観測の強まりもあり、一時137円台半ばまで円高ドル安が進行した。

 7月14日引け時点のRSS12月限(中心限月)は205.2円、TSR10月限(中心限月)は180.0円。週の高値はRSS206.3円/TSR187.0円、週の安値はRSS203.4円/TSR180.0円。

 現物価格は208円程度に下落、産地価格は横ばいも円高の影響が大きかった。上海は先週に引続き下落場面では買い意欲強く、特に元安一服後以降の戻り幅が大きい。国内は1-6番限順鞘幅が4.9円に縮小、上海安と円高を受けて先限は断続的に売りが見受けられたが、期近は相対的にしっかりであった。産地対比では前週比で一時5円強の円高が進行したことで割安幅が縮小したものの依然割安圏にある。来週も引き続き上海ゴム・ドル円の動向に注意しながら、押し目買い方針を維持したい。中心限月は200.0~215.0円を予想する。

ゴムチャート
出所:みんかぶ先物ゴム(RSS3)先物複合チャート

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp