ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
ブックマーク
◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は10~20トン。10月21日の価格はキロあたり48.53~48.60バーツ、RSS3号タイ主要港10月積価格は158.0~160.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、9月20日時点8,153トン(前旬比132トン増)。

 9月中旬の入出庫は入庫767トン、出庫635トン。

◆展開予想

 JPXゴムは大幅下落、週半ばに中国自動車販売店在庫の急増と来年の自動車市場鈍化の可能性が報じられると上海ゴムが急落、JPXゴムは当初こそ反応が鈍かったが上海ゴム戻りの鈍さを確認すると週後半にかけて売り圧力が強まり、中心限月は一時220.5円まで値を沈めた。株式市場はまちまち、米金利が上昇を続ける中でセクター毎に強弱が分かれる展開、商品もまちまちでドル先高感優勢の中で金は下落も原油や白金は反発している。ドル円は米2年債金利が4.6%程度まで上昇しており、150円台半ばまで円安ドル高が進行している。

 10月21日引け時点のRSS先限は230.0円、TSR1月限(中心限月)は185.0円。週の高値はRSS235.7/TSR190.0円、週の安値はRSS230.0円/TSR185.0円。

 現物価格は222円程度に下落も円安により円価での下げ幅は限定的であった。上海ゴムは前述要因や北京でのコロナ検査体制再強化等により新規売りを呼び込んだ格好で目先は下値目途を探る場面。国内市場は前週から一変し逆鞘化、先限は上海見合いの売りが集中する一方で期近は一定の買い気が見受けられた。産地対比では円安の影響により全限月で割安幅が拡大中で逆鞘化や国内在庫水準を踏まえれば買い妙味が出てくる水準、上海ゴムの値動きには注意が必要だが、押し目買いを検討していきたい。先限は220.0~240.0円を予想する。

ゴムチャート

 

 

今こそOKACHI HPリニューアルキャンペーン実施中

このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp