ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は10~20トン。5月13日の価格はキロあたり63.42~63.88バーツ、RSS3号タイ主要港5月積価格は213.0~215.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、4月20日現在12,065トン(前旬比128トン増)。

 4月中旬の入出庫は入庫1,179トン、出庫1,051トン。

◆展開予想

 JPXゴムは一段安、中国主要都市でのロックダウン継続による経済活動停滞によってゴム需要が大幅に減退しているとみられ、価格水準に関わらずヘッジ売りが断続的に入ったことで上海ゴムは年初来安値を更新、JPXゴムにも売りが集まり中心限月・先限共に240円台まで大幅安となった。株式市場は一時大幅下落、米4月CPIが予想以上に高止まりしておりFRBによる強力な引き締め方針が継続するとの警戒が広がった模様、商品市場も前述状況のあおり受けて下落、ドル円はリスクオフ環境下で米金利が低下し128円台まで円高ドル安が進行した。

 5月13日引け時点のRSS先限は248.0円、TSR8月限(中心限月)は205.0円。週の高値はRSS258.0/TSR205.0円、週の安値はRSS248.0円/TSR204.6円。

 現物価格は270円程度、先物大幅安だが取引は減少し小幅安に留まった。上海ゴムは再度年初来安値更新したが週後半にかけては反発、上海市が5月中旬以降に封鎖解除できるとの見通しを示したことが影響したか。国内市場は一時買い手不在の様相を呈し大幅安となったが産地対比割安感は更に拡大、限月間の鞘付もフラットから逆鞘水準であることから上海・産地サイド大幅安以外では新規売りには不利な水準だろう。中国ロックダウン関連情報に注意しつつ押し目買いを検討したい。先限は240.0~260.0円を予想する。

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
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