ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は10~20トン。4月22日の価格はキロあたり64.09~66.63バーツ、RSS3号タイ主要港5月積価格は223.0~225.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、4月10日現在11,937トン(前旬比172トン増)。

 3月下旬の入出庫は入庫1,038トン、出庫866トン。

◆展開予想

 JPXゴムは反落、中国各地のロックダウン解除が見通せない中、上海ゴムは売り圧力強く大幅下落となり年初来安値を更新したことでJPXゴムにも売りが波及、中心限月・先限はそれぞれ260円・270円を割込み反落となった。株式市場は横ばいから下落、5月のFOMCでは0.5%の利上げがほぼ確定的となり米金利上昇、バリュー株は相対堅調もハイテク株は大幅安、商品市場も金利上昇ドル高環境下で売りが入り、前週比下落、ドル円は一時129.40円まで円安ドル高が進むもリスクオフもあってか128円台でのレンジ形成に移行している。

 4月22日引け時点のRSS先限は269.2円、TSR7月限(中心限月)は211.6円。週の高値はRSS271.0/TSR220.2円、週の安値はRSS268.6円/TSR211.6円。

 現物価格は275円程、ソンクラーン明け以降成約が増加、価格も先物安を受けて下落傾向となっている。上海ゴムは取組を増やしながら年初来安値を更新しており目先は下値余地があろう。国内市場は当月限の納会落ちで極端な逆鞘は解消され中限は順鞘化と限月毎にまちまち、産地価格は先物対比で緩やかな下落にとどまり国内の“割安幅”は拡大している。来週はまずは上海ゴムが下げ止まれるかに注目、上海ゴムの下げ止まりを確認し現物対比で割安感があれば買いを検討、それ以外は一旦様子見でよいだろう。先限は255.0~280.0円を予想する。


 

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp