ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は90~100トン。1月21日の価格はキロあたり55.15~55.18バーツ、RSS3号タイ主要港2月積価格は196.0~198.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、1月10日現在11,689トン(前旬比233トン減)。

 1月上旬の入出庫は入庫230トン、出庫453トン。

◆展開予想

 JPXゴムはまちまち、週明けは下落スタートも週中にかけて人民銀が利下げを含む金融緩和姿勢を示すと上海ゴム等の中国関連商品が反発、JPXゴム中心限月は一時昨年11月末以来の水準まで上昇したが、週末にかけて株式市場が大幅安となる中で上海ゴムも大幅下落、JPXゴム中心限月はマイナス圏、先限も上げ幅を削った。株式市場は大幅下落、米金融引き締め懸念により売りが売りを呼ぶ状況となった一方、商品市場では原油・貴金属が上昇、株式市場と明暗が分かれた。ドル円はリスクオフ環境下で113円台後半まで円高ドル安が進行している。

 1月21日引け時点のRSS先限は250.8円、TSR4月限(中心限月)は203.5円。週の高値はRSS256.4/TSR209.5円、週の安値はRSS245.6円/TSR202.9円。

 現物価格は222.0円程まで下落しRSS3取引量は大幅増加、国内の順鞘幅は1-6番限で縮小継続となった。今週の産地価格は先物連動で上昇後に大幅下落、上海ゴムも大幅安となる中でJPXゴムだけが相対的に強含んだ格好、限月によっては新規入着の可能性もあるか。ただ、国内高の要因として減産期をにらんだ買いヘッジが考えられ、今後他市場との価格差修正を想定するが季節性を鑑みると売りは立ち回りが難しそう、割高を買い進める必要はないものの、押し目買い方針を維持するのが無難だろう。先限は240.0~260.0円を予想する。

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp