ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は60~70トン。11月19日の価格はキロあたり54.25~54.80バーツ、RSS3号タイ主要港12月積価格は195.0~197.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、11月10日現在12,885トン(前旬比238トン減)。

 11月上旬の入出庫は入庫792トン、出庫1,030トン。

◆展開予想

 JPXゴムは上昇、上海ゴムは11月限納会落ち後に当月1月限が続伸、週半ばにドル高商品安の流れに連れ安する場面があったものの週末にかけ上げ幅を拡大、一時は15,000元を突破する中でJPXゴム先限も240円台を回復しての引けとなっている。株式市場は概ね上昇、日本株こそ伸び悩んだものの米・欧市場は史上最高値圏で推移、原油・貴金属等の商品は上昇一服感が出ているものの下げ幅は限定的、ドル円は115円目前で米金利上昇一服もあってか反転、週末を控え114.30円程度と前週比ほぼ変わらず水準で推移している。

 11月19日引け時点のRSS先限は240.0円、TSR2月限(中心限月)は199.3円。週の高値はRSS242.2/TSR199.5円、週の安値はRSS234.1円/TSR196.0円。

 現物価格は215.0円程度、取引はUSS・RSS共に増加、先物市場に連動して動意が出てきた印象。国内市場は割安な期近限月に買い気があり順鞘幅縮小が継続、期先限月にも買い気が見られたが基本的には他市場の変動見合いでの価格推移となった。JPXゴムは上海・産地見合いで期近から順に割安幅が大きく先限ほど少ない状況で直近の取引レンジを突破するにはもう一段の材料が欲しいところである。来週は上海市場の強弱感に合わせて利食いも考慮しつつ、割安圏では押し目買い方針を継続したい。先限は230.0~250.0円を予想する。

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp