ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は30~40トン。10月28日の価格はキロあたり53.35~54.35バーツ、RSS3号タイ主要港11月積価格は190.0~192.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、10月10日現在12,556トン(前旬比155トン増)。

 10月上旬の入出庫は入庫806トン、出庫651トン。

◆展開予想

 JPXゴムは横ばい、中国石炭市場が2週連続の大陰線をつけ商品投資家センチメントが悪化、上海ゴムも売り買いが交錯し乱高下する中でJPXゴムも中心限月4月限は上下で12.0円程度と大きめの変動となったが週間終値としては小幅な変動に留まった。株式市場はまちまち、堅調な米市場に対し他市場は伸び悩んだ印象、商品市場は概ね下落、原油市場は大口利食い売りが入った印象、ドル円は高値から反落し113円台半ばとなっている。

 10月29日正午過ぎ現在RSS先限は239.5円前後、TSR2月限(中心限月)は200.0円前後の取引。週の高値はRSS241.8/TSR202.0円、週の安値はRSS233.1円/TSR197.5円。

 現物価格は220.0円程度、取引はUSS・RSS共に減少、価格乱高下の中で取引が手控えらえたか。国内市場は期近で順鞘縮小、中限で順鞘拡大と限月間毎に様相が異なった。今週は中国商品が軒並み売られる中でゴム市場は相対的に堅調、上海取引所低在庫が根底にあるとみられ11月期限切れ一掃後は新しい相場展開となりそう。産地サイドの在庫は通常で供給逼迫感は少ないもののJPXゴムは徐々に割安感も出つつあることから押し目買い方針を維持、取引レンジを意識しながら逆張り方針で臨みたい。先限は225.0~245.0円を予想する。

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp