ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は60~70トン。7月29日の価格はキロあたり49.57~49.90バーツ、RSS3号タイ主要港8月積価格は188.0~190.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、7月10日現在10,475トン(前旬比601トン減)。

 7月上旬の入出庫は入庫366トン、出庫967トン。

◆展開予想

 JPXゴムは反発、今週は上海ゴムの上昇にJPXゴムも反応、週中はタイ休場等の影響もあり伸び悩んだが、週末にかけ上海ゴムが一時13,500元を回復する中で先限は一時219.9円まで上昇した。株式市場は米国堅調も中国大幅安、中国当局が教育関連事業の非営利化を強行したことでさらなる締め付け警戒からその他中国株もほぼ総崩れとなった。商品等は概ね堅調、FRBのハト派的な姿勢を背景にドル安が進行し原油、金等は価格回復基調を強めた一方、ドル円は109円台半ばまで円高ドル安が進行した。

 7月30日正午過ぎ現在RSS先限は218.9円前後、TSR先限は182.0円前後の取引。週の高値はRSS219.9/TSR182.0円、週の安値はRSS208.6円/TSR182.0円。

 現物価格は210.0円程度、週間取引はUSS減少・RSS増加、先物価格上昇過程でRSSの買い気が強かった。国内市場は順鞘化が更に進展、期近は買い気に乏しい一方で期先は買い気が強かった。今週は現物価格も持ち直し傾向であったが、先物市場の上昇幅の方が大きくJPXゴムに“割安感”はほとんどない。上海ゴム、現物価格が一段高とならなければ国内市場の上値も限定されやすく戻り売り優勢となりやすいか。目先は戻り売りを検討し、買いは国内市場に“割安感”が出てからでも遅くはないだろう。先限は200.0~225.0円を予想する。

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp