ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は40~50トン。6月24日の価格はキロあたり56.59~58.06バーツ、RSS3号タイ主要港7月積価格は210.0~212.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、6月10日現在11,400トン(前旬比101トン減)。

 6月上旬の入出庫は入庫657トン、出庫758トン。

◆展開予想

 JPXゴムは反発、週前半は中国当局が鉄鉱石投機抑制動いたことで商品投資意欲減退を招き、上海ゴムは一時12,600元まで売り込まれたがその後は売り方の買戻しが入り反発、JPXゴムも週前半に先限は230.0円まで売り込まれたが、上海ゴムに歩調を合わせて反発すると先限は一時240.0円を回復する場面があった。株式市場は上昇、FRBパウエル議長が改めて「インフレ圧力は一過性」との見方を示し米金利が落ちいついた動きとなる中で株式買い安心感が広がった模様、商品市場も株式を眺めながら上昇、若しくは反発傾向が強まった。

 6月25日正午過ぎ現在RSS先限は240.0円前後、TSR先限は183.0円前後の取引。週の高値はRSS244.0/TSR183.0円、週の安値はRSS230.0円/TSR179.0円。

 現物価格は230.0円程度、週間取引はUSS増加・RSS減少、先物価格上昇も現物市場の反応は鈍い。国内市場は当先限の逆鞘解消が進行、上海の上昇により割安感のある先限に買いが集まった。ただ、JPXゴムは産地価格の低迷により割安感が解消され、限月によっては割高感水準まで上昇、産地価格が回復しなければ新規入着につながる可能性がある。今週は上海主導で上昇しテクニカル面も改善しているが国内市場の割安感は薄れており、産地価格が回復しなければ上値追いは難しいか。先限は230.0~250.0円を予想する。

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp