ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は0~10トン。5月6日の価格はキロあたり61.50~64.55バーツ、RSS3号タイ主要港5月積価格は238.0~240.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、4月20日現在10,786トン(前旬比641トン増)。

 4月中旬の入出庫は入庫1,267トン、出庫626トン。

◆展開予想

 JPXゴムは大幅上昇、先週前半こそ上海ゴムと共に上値の重い展開であったが週後半に強含み先限で240円台を回復すると、今週の日中休場の間に海外商品が大幅高となった影響もあり上海・JPXゴム共に大幅続伸して始まるとJPXゴム先限は一時260円台まで上昇したが、休日前の利食いも入り250円台後半で推移している。

 株式はまちまち、ダウ平均が史上最高値更新の一方、ハイテク株や日本株は上値が重い。商品はインフレ警戒やドル高一服の影響から強地合いが継続、ドル円は小動きで109円台前半での推移となっている。

 5月7日正午過ぎ現在RSS先限は259.8円前後、TSR先限は191.0円前後の取引。週の高値はRSS262.0/TSR191.0円、週の安値はRSS244.2円/TSR191.0円。

 現物市場は245.0円程度、週間取引量はUSS閑散、RSSは減産期の中でも一定数の成約が見受けられた。

 今週の当先限は一転逆鞘化、現物や保管コスト対比での割安感が期近限月買いの要因となったか。先限は週後半の大幅高により産地対比での“割安”は解消され当業者の中には輸入を検討できる水準まで接近も、懸念されたタイ政府在庫放出はオークションが成立したようだが保管期間が長かったため受渡供用品に見合わないとみられることやウィンタリングは継続していることから下値余地は限定的か。先限は240.0~270.0円を予想する。

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp