ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は20~30トン。2月18日の価格はキロあたり59.59~61.29バーツ、RSS3号タイ主要港3月積価格は243.0~245.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、1月20日現在7,571トン(前旬比543トン減)。

 1月中旬の入出庫は入庫718トン、出庫1,261トン。

◆展開予想

 JPXゴムは大幅上昇、中国休場の中で週初に先限は240、250円の節目を突破、株式や他商品急騰の流れに連れたとみられるが、上海市場再開後も買い気は継続し先限は一時265.6円まで上昇、休場明けの上海ゴムは15,000元の節目を突破し産地市場も上昇しており後追いながらJPXゴム上昇が正当化される状況となった。株式市場は米金利上昇により上値を抑えられ下落調整の流れとなり商品市場も同様の動き、リスクオフに似た雰囲気の中でドル買い円買い傾向となりドル円は105.70円程度も前週比では円安傾向を維持している。

 2月19日正午過ぎ現在RSS先限は255.1円前後、TSR先限は179.0円前後の取引。週の高値はRSS265.6/TSR179.0円、週の安値はRSS238.3円/TSR174.0円。

 現物市場は245.0円程度、週間取引はUSS・RSS3共に減少、先物市場の上昇を後追いする形で現物価格は上昇している。JPXゴム当先限は順鞘化の動きが急速に進行、期近限月は一時的に新規入着が期待できる水準まで上昇しており、今後の在庫変化に注意したい。ただ、産地市場ではウィンタリングを控え先高を見込む向きも多く、主に先限限月は下落幅が限られる状況になりやすいか。但し、他市場対比では国内市場の“割安感”は低下しており、慎重な押し目買い姿勢で臨むのが良いだろう。先限は250.0~270.0円を予想する。


 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp