ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は100~110トン。1月28日の価格はキロあたり52.20~52.66バーツ、RSS3号タイ主要港2月積価格は223.0~225.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、1月10日現在8,114トン(前旬比169トン増)。

 1月上旬の入出庫は入庫844トン、出庫675トン。

◆展開予想

 JPXゴムは続落、独自材料なく株式・商品市場に連動する中、上海ゴムは14,000元接近で取組増加、値戻し過程で取組減少と売り仕掛けに対して安値圏では買い気が強まる印象、JPXゴムも同様の値動きで先限は一時222.1円を付けるも安値圏では買われ反発した。株式市場は高値圏で上昇一服、VIX指数上昇・ドル高が市場の冷や水となったか。一方でドル円はドル高を素直に受け止め104.50円近辺まで円安が進行している。

 1月29日正午過ぎ現在RSS先限は233.5円前後、TSR先限は169.0円前後の取引。週の高値はRSS238.2/TSR169.0円、週の安値はRSS222.1円/TSR169.0円。

 現物市場は230~235円程度、週間取引はUSS増加・RSS3減少、JPXゴム当先限の鞘は1月限納会落ち後に10円割れまで縮小、売り方の買戻しが一巡したようだ。JPXゴムは今週の逆鞘修正により期近・期先それぞれ“割高”・“割安”の修正が進行中、指定倉庫在庫も緩やかな増加基調にあり逆鞘修正が継続しやすいか。また、産地サイドでは「RAOTがラテックスを20万t購入」との報道がありウィンタリングを控え需給環境の変化もありうるので続報・実施状況に注意を払いたい。上記を踏まえ押し目買い姿勢を継続、中国は春節を控え商いが細り変動率が上昇しかねないため慎重に取引を進めたい。先限は220.0~250.0円を予想する。



 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp