ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は90~100トン。1月22日の価格はキロあたり56.03~56.60バーツ、RSS3号タイ主要港2月積価格は238.0~240.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、12月31日現在7,945トン(前旬比914トン増)。

 12月下旬の入出庫は入庫1,777トン、出庫863トン。

◆展開予想

 JPXゴムは続落、商品市場全般的がドル高によって上値を抑えられた影響もあってか週明けに230円台後半まで下落、上海ゴムは直近の高値圏で保ち合いの後、木曜日に戻り高値の15,000元台をトライしたことでJPXゴムも一時240台円を回復したが、両市場とも戻り売られ、JPXゴムは230円台後半で終えている。株式は市場によっては最高値を更新する等力強い動きであったが、ドル円は動き鈍く103円台半ばで推移している。

 1月22日正午過ぎ現在RSS先限は237.0円前後、TSR先限は176.0円前後の取引。週の高値はRSS245.3/TSR176.0円、週の安値はRSS235.1円/TSR176.0円。

 現物市場は下落し230.0円程度、週間取引はUSS・RSS3共に増加、JPXゴム当先限の逆鞘は100円を超え過去最大を更新、今週も売り方の買戻し等が価格を押し上げた。JPXゴムは産地対比で期近“割高”、期先“割安感”が継続、海外市場が上昇する局面では先限に買いが集まりやすいか。テクニカル的には上海ゴムが戻り売り基調に転じていることから国内市場も目先は上値の重い展開となりそう。まずは下げ止まり位置を見極めると共に、逆鞘の影響により“割安圏”にある期先限月は鞘修正局面では相対的に戻り幅も大きくなると考えられることから慎重に押し目買い機会を探りたい。先限は220.0~260.0円を予想する。


 

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp