ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は20~30トン。12月17日の価格はキロあたり59.73~62.10バーツ、RSS3号タイ主要港1月積価格は240.0~242.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、11月30日現在5,699トン(前旬比432トン増)。

 11月下旬の入出庫は入庫872トン、出庫440トン。

◆展開予想

 ゴムRSS3は反発、週明けに上海が値戻しして始まるとJPXゴムも追随し240円台を回復、週中に250円台を回復できずに伸び悩むと一時230円台半ばまで売られる場面もあったが概ね底堅く推移、週後半には上海がじり高となる中で、JPXゴムもプラス圏で推移している。株式市場は世界的に高値圏で推移、FRBが2023年までの金利据え置き見通しを示したことでドル安が進行、株高・商品高が進みリスクオンムードが強まった一方で、ドル安の影響からドル円は103.30円程度まで円高が進行している。

 12月18日正午過ぎ現在RSS先限は244.6円前後、TSR先限は166.0円前後の取引。週の高値はRSS249.5円/TSR166.0円、週の安値はRSS229.3円/TSR166.0円。

 現物市場は239.5円程度、週間での取引数量はUSS減少・RSS3増加、価格上昇にも関わらず原料の商いは盛り上がっておらず原料調達ヘッジとして先物市場が選好され上昇につながっている可能性がある。12月限についても新着貨物以上に受け腰が強く、逆鞘拡大、来月限以降も同様な場合は、受渡可能在庫は想定より消化が早まる可能性がある。現時点でJPXゴムの他市場対比での“割安感”は薄れているが上海と共にテクニカル面では強気方向に改善しており、上海次第では一段高もありうるか。先限は230.0~270.0円を予想する。


 

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp