ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は40~50トン。12月4日の価格はキロあたり67.49~70.25バーツ、RSS3号タイ主要港1月積価格は258.0~260.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、11月20日現在5,267トン(前旬比-327トン減)。

 11月中旬の入出庫は入庫492トン、出庫819トン。

◆展開予想

 ゴムRSS3は続伸、先週末午後から急伸し240円台を回復して終えると週内は強い動き、上海ゴムも中心限月が一時15,870元まで上伸する中で国内市場も先限は一時266.7円まで上昇したものの、週末に上海ゴムが急落、15,000元を割込むと国内RSS3にも売りが集まり250円台前半まで上げ幅を縮小した。株式市場は概ね上昇、ワクチン開発進展や米財政政策期待から米株は市場最高値を更新するなど堅調な値動きとなった一方、ユーロ等中心にドル安が進行しドル円は103.90円程度と円安方向への動きは限定的だった。

 12月4日正午過ぎ現在RSS先限は254.4円前後、TSR先限は172.0円前後の取引。週の高値はRSS266.7円/TSR172.0円、週の安値はRSS245.7円/TSR167.0円。

 現物市場は木曜時点で264円程度、週間での取引数量はUSS・RSS3共に減少しており、価格上昇が集荷を促しておらず現物需給はタイトか。また、取引所発表在庫は東京・横浜地区で2,882トンとなっており、今月には新規入着が見込まれるとは言え、当月限の受け腰次第で在庫水準は低位に留まる可能性があり推移には注意を払いたい。今週は国内市場の上昇幅が他市場対比で大きく“割安幅”は縮小したが、タイトな現物市場や国内の低在庫が続く限り下値は限定的と考える。先限は240.0~270.0円を予想する。


 

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp