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全般 銀は用途が工業用や写真フィルムなど産業向け比率が高いために、価格変動は景気動向を反映しやすい。ニューヨーク市場が指標となるので、米国経済の動きに対して敏感に反応する。また、貴金属として金や白金の価格に連動するほか、米国では伝統的に銀への関心が高い投機資金が参入するので、その動きに注目したい。
需要 銀の年間需要は2002年実績で2万6,843トン、工業用向け(約40%)と写真向け(30%強)、宝飾向け(30%弱)比率が高く、消費国は米国、日本、インド、中国の順。インドは伝統的な消費国で、最近は中国の需要が急増中。
供給 供給は鉱山生産量がメキシコ、ペルー、米国、豪州、チリといった順位で南北米大陸に生産国が集中している。また、供給量は2002年合計2万6,843トンで、このうち、二次供給が21.4%を占めているのが特徴である。
上場取引所
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 中部商品取引所
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変動要因データ マーケットが注目する主な指標
データ名
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解 説
輸入通関実績
データ/グラフ
輸入量は国内需要量と考えて良い。輸入減少は圧迫感が緩和するのではなく、需要が減少すると解釈される。需要期は季節的な習性がなく、特定できない。
CFTC建玉明細
データ/グラフ
米国は伝統的に銀の投機的な人気が高く、ファンドは強気で臨むパターンが多い。買い越しが大幅に増えたら、次の利食による下げを警戒する必要がある。
コメックス銀在庫の推移
データ/グラフ
銀の需要は写真工業とエレクトロニクスが主体で景気の影響を受ける。米国の需要拡大が続きコメックス在庫も増えているが、景気が回復すれば減少する。
為替
輸入採算早見表
東工取銀相場は為替相場に対する反応が敏感であり、円・ドル相場のチャートと類似したパターンを描くことが多い。円安なら上昇、円高は下落要因となる。
その他
季節習性
銀相場は年末年始に上昇するケースが多いのは、内外の当業者が長期契約の更新を迎えるからだ。12月以降に在庫が減少する傾向が強く、手当てが増える。
換算値算出式
(NY相場+輸入諸経費)÷10グラム換算×円相場
為替
NY相場 90 100 110 120 130 140 150
620 183.16 203.51 223.87 244.22 264.57 284.92 305.27
640 188.95 209.94 230.94 251.93 272.93 293.92 314.92
660 194.74 216.37 238.01 259.65 281.29 302.92 324.56
680 200.52 222.80 245.08 267.37 289.65 311.93 334.21
700 206.31 229.23 252.16 275.08 298.01 320.93 343.85
720 212.10 235.66 259.23 282.80 306.36 329.93 353.50
740 217.89 242.09 266.30 290.51 314.72 338.93 363.14