白金
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全般 白金の特徴は希少性で、供給規模は金の22分の1しかない。しかも供給のほとんどを南アとロシアが占めており、鉱山会社の労使紛争などで供給イレギュラーを起こしやすく、値動きが大きく変動する。また、米系ファンドなど大口マネーが国際マーケットで思惑的な売買を繰り返すことも変動要因の一つになっている。
需要 2003年の世界白金需要は205トン。うち、37%が宝飾加工用、あとの63%が自動車触媒やエレクトロニクスなどの工業用となっている。自動車触媒は日米欧を中心に環境規制とともに年々拡大している。
供給 2003年の世界白金供給は190トン。うち、76%が南ア、16%がロシア、あと北米などとなっている。南アの鉱山会社は以前から増産計画を進めているものの、世界的な需要増加に追いつかないのが実情だ。
上場取引所
 東京穀物商品取引所
 中部商品取引所
 関西商品取引所
 福岡商品取引所
変動要因データ マーケットが注目する主な指標
データ名
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解 説
輸入通関実績
データ/グラフ
輸入が増えると国内需給が緩和するため、弱材料。減少すると、国内需給がひっ迫して弱材料となる。2003年の輸入量は約50トン。
CFTC建玉明細
データ/グラフ
米国商品先物取引委員会から毎週金曜日に発表される。大口トレーダーの買い玉や売り玉がどう変化したかをみる。買い玉が増えれば上昇しやすい。
リースレート
データ/グラフ
現物を貸し出す時の金利で、上昇すれば強材料、低下すれば弱材料。過去には3ヵ月物で10%を超えたことがある。需給のバロメーターともなっている。
為替
輸入採算早見表
円高になると国内価格が下落し、円安になると上昇する。為替が1円変動すると東京白金は約30円変動する。海外で1ドル動くと3〜4円変動する。
その他
季節習性
日米欧など先進国では夏場、涼しげなプラチナジュエリーの消費が増える傾向がある。そのため、実需筋は春に原材料の手当てを進めることが多い。
換算値算出式
(NY相場+輸入諸経費)÷グラム換算×円相場
為替
NY相場 90 100 110 120 130 140 150
820 2,376 2,640 2,904 3,167 3,431 3,695 3,959
840 2,433 2,704 2,974 3,245 3,515 3,785 4,056
860 2,491 2,768 3,045 3,322 3,599 3,875 4,152
880 2,549 2,832 3,116 3,399 3,682 3,965 4,249
900 2,607 2,897 3,186 3,476 3,766 4,055 4,345
920 2,665 2,961 3,257 3,553 3,849 4,146 4,442
940 2,723 3,025 3,328 3,630 3,933 4,236 4,538