軽油
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全般 軽油はトラック、バス、農機具などディーゼルエンジン搭載車用の燃料だ。トラックや公共バスなど陸運業者向けの大口契約が主体で、SSでの販売比率は灯油やガソリンなど他の石油製品に比べ少ない。ただ、軽油は原油から製造されるので、海外原油相場の動向に大きく影響される点に注意が必要だ。
需要 日本国内の年間軽油消費は約4,000万kl、需要期は決算期で流通が活発な3月、黄金週間でレジャーが活発になる5月、そして、年末のトラック輸送が活発になる12月だ。また、景気の良し悪しも軽油需要を左右する。
供給 基本的に軽油は需要に合わせて生産される。供給量は石油元売会社の販売方針で決定されることが多いが、在庫が少なくなると海外から輸入、逆に多くなると海外に輸出して、供給量を調整していくケースが少なくない。
上場取引所
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 中部商品取引所
 関西商品取引所
 福岡商品取引所
変動要因データ マーケットが注目する主な指標
データ名
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解 説
国内石油製品在庫推移
データ/グラフ
軽油在庫は石油元売が海外に輸出したためタイト気味だ。景気が良くなれば、トラックなどの陸運需要が出てくることが考えられ、在庫も一層の減少もある。
国内業転価格
データ/グラフ
冬は灯油価格に連動しやすいが、春は決算期を控えて物流が活発になり、価格が上昇しやすい。GW以降は軟調が予想されるが原油次第で上下浮動。
輸入通関実績
データ/グラフ
軽油輸入は、国内で需給がひっ迫している時に行われる。逆に、供給過剰の時は輸出して、石油元売が価格のテコ入れをすることは珍しくない。
石油製品の生産得率
イメージ図
灯油の消費が増えると軽油の生産が減少する傾向がある。ただ、軽油の不需要期は灯油の得率が減る代わり、軽油が増える傾向がある。
為替
輸入採算早見表
円安なら原油輸入代金が値上がりするので処理コストが上昇し、石油元売会社は製品の卸価格を引上げる。円高なら『円高差益還元』で値下げする場合がある。
その他
季節習性
軽油はトラック、バスなど大型車両の燃料で、決算期の3月、5月の黄金週間、そして、年末など輸送シーズンが需要最盛期になる。
換算値算出式
(ドバイ原油+海上運賃・保険料)×円相場÷キロ換算+諸経費
為替
原油 90 100 110 120 130 140 150
24 21,474 23,059 24,644 26,229 27,814 29,399 30,984
26 22,606 24,317 26,028 27,738 29,449 31,160 32,870
28 23,738 25,575 27,411 29,248 31,084 32,921 34,757
30 24,870 26,833 28,795 30,757 32,719 34,682 36,644
32 26,002 28,091 30,179 32,267 34,355 36,443 38,531
34 27,135 29,348 31,562 33,776 35,990 38,204 40,418
36 28,267 30,606 32,946 35,285 37,625 39,965 42,304