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週間相場分析2020年01月14日


高い相場水準を維持するのか!?

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1/10 15:15現在

海外情勢

 米国とイランの緊張緩和からリスクオフの買いが後退して軟調。トランプ米大統領は8日、演説でイラクの駐留米軍基地に対するイランのミサイル攻撃による死傷者が出なかったことを明らかにしたほか、イランに対して外交交渉の糸口を示した。これに対し、OANDAの上級市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は、『戦争には至らないと予想されているため、金は幾分、軟化する可能性がある』と指摘。ただし、『金は1550ドルまで下げる可能性があったが、結局は短期的には1640ドルに向かって上昇するだろう』とも分析した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は昨年12月31日時点で32万7925枚、前週比2万2273枚増。取組高は昨年12月31日時点78万枚台、1月8日時点78万枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリ別(昨年12月30日⇒1月8日)では当業者は売り玉4400枚減・買い玉3000枚減、非当業者は売り玉5100枚減・買い玉6600枚減。

総合分析

 米国とイランとの関係緊迫化を受けて、一時、ニューヨーク金期近は1600ドル台、東京金期先は5500円台へ急伸。その後、緊迫感が緩和したことから利食売り優勢となり反落したが、内外ともに相場水準が高いままであることには変わりない。そうしたなか、当面のポイントは米国とイランの関係のほか、15日に予定されている米中貿易協議の"第一段階"合意書への署名の行方で、金相場がどういった反応を示すか、そして、高い相場水準を維持するのか注視したい。

白金

米株高がサポート要因

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1/10 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク金の軟調を映して下降する場面もあったが、米株高を反映して安値拾いで一段高。オーストラリア自動車工業会が発表した2019年の国内新車販売台数は前年比7.8%減の106万2867台で、2011年以来8年ぶりの低水準となった。12月単月の販売台数は前年同月比3.8%減の8万4239台で、マイナスは21ヵ月連続。一方、メキシコ国立統計地理情報院が発表した2019年の同国自動車生産台数は前年比4.1%減の375万0841台。減少は2年連続で、2009年の景気後退期に約28%減となって以来、最大の落ち込み。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は昨年12月31日時点で6万2163枚、前週比5671枚増。取組高は昨年12月31日時点9万9000枚台、1月8日時点10万2000枚台。東京市場の取組高は4万4000枚台。カテゴリ別(昨年12月30日⇒1月8日)は、当業者は売り玉400枚減、買い玉200枚増、非当業者は売り玉1500枚減・買い玉2100枚減。

総合分析

 米国によるイラン革命防衛隊の精鋭"コッズ部隊"のソレイマニ司令官殺害を受けて両国の関係が一気に緊迫化して金価格が急伸。これに連動して、内外の白金相場も急伸場面を演じた。ただ、すぐさま反落しており、世界白金需給がひっ迫していないこと、白金独自の新規材料が乏しいことから、早々に利食売りが優勢になったと推察される。東京白金期先は1月6日の3449円を上回るのに手間取ると、昨年9月5日の3410円と"Wトップ"形成と判断され売られる恐れも。

原油

イラン情勢変化したが底固さ不変

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1/10 15:15現在

海外情勢

 米国とイランの対立が緩和するとの見方がある一方、イランが米国を挑発する武力攻撃の可能性があるなど売買が交錯する波乱の展開。トランプ大統領がイランへの武力攻撃をせず、経済制裁を強化する方針を明らかにしたことと、イランのイラク駐留米軍へのミサイル攻撃が事前通告して一部設備の破壊にとどまるなど双方が対話路線を選択したことから原油供給不安が後退して売られた。しかし、それでも米国の対イラン制裁強化は原油供給量を減少させる要因となり、米国内の石油需給がタイトな状態を維持していることなど受け下げ渋り商状。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションを見ると、12月31日現在、62万6848枚の買いに対して7万1991枚の売り、差し引き55万4857枚の買い越し(前週55万0077枚の買い越し)と買い越し玉は5週連続増加。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは1月8日現在、4万6893枚の買いに対して2万8205枚の売り、差し引き1万8688枚の買い越し(12月27日現在1万6889枚の買い越し)と買い越し玉が増加した。

総合分析

 1月3日現在の米国内石油在庫のうち、集散地であるオクラホマ州クッシング原油在庫は前週比80万バレル減と米国内石油需給が需要堅調でタイトなことが裏付けられた。米国とイランの対立は続き、今後も武力衝突の危険性が解消したわけではない。産油国の協調減産が続き、原油相場のサポート要因は生きている。サウジアラムコの株価下落を懸念して、サウジ(サウジアラビア)が原油価格を支える策を堅持する可能性が高いとの見方もある。また、米株価の堅調は原油相場にとっては追い風に。

ゴム

東京ゴム上昇も伸び悩む、先限200円台

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1/10 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約130~150トン。1月9日の価格はキロあたり37.60~40.36バーツ、RSS3号タイ主要港1月積価格は166.0~168.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、12月20日現在14,125トン(前旬比358トン減)。
12月中旬の入出庫は入庫563トン、出庫921トン。

展開予想

 東京ゴムは上昇、大発会で6月限は一代高値を更新後上値追いの展開、203.5円まで上昇するも決め手を欠き、その後は上海ゴムも上げ幅を縮小し週末にかけて上げ幅を縮小する展開が継続、週足は陽線で200円台を維持するも伸び悩んだ。週前半はイラン・米国間の緊張が高まり円高・株安・商品高となったが、米国が事態の鎮静化を選択し、週後半は前半巻き戻しの動き、為替は109円台半ばまで円安が進行し東京ゴムの支援要因となった。
 1月10日正午過ぎ現在RSS先限は200.3円前後、TSR先限は165.8円前後の取引。週の高値はRSS203.5円/TSR167.2円、週の安値はRSS198.7円/TSR160.1円。
 東京ゴム当先順鞘幅は24.0円程度、先限が上げ幅を縮小したことと期近は産地対比で"割安"である為、前週比では縮小方向で推移した。産地価格は1月積みが190円程度であり、東京ゴム先限価格の産地対比での上鞘幅は1円程度とみられる。他市場間との価格差は過去データからすれば東京"割高"と言えるが、上海・産地価格の変化なしには修正が進みづらい環境となっており、上海ゴムに方向感がでる場合はトレンドフォローで追随したいところだが、目先はレンジ想定で臨むのが良いだろう。先限のレンジは194.0~206.0円を予想する。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引524,500円(2020年8月3日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復33,000円(2020年8月3日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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