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週間相場分析2019年11月11日


米中貿易協議進展を嫌気して一段安

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11/8 15:15現在

海外情勢

 米中貿易協議は段階的な関税撤廃で双方が合意したとの中国報道官コメントでリスクオフの買いが後退して、一段安を演じた。WGCインド担当幹部のソマスンダラム氏は、同国の2019年の金需要量は前年比8%減の約700トンと、2016年以来の低水準に落ち込む可能性があると指摘した。金を好む傾向にある農村地域の収入が降雨の影響で減少しているなかで、国内の金価格が過去最高値を付けたことが響くと見られる。WGCはリポートで、7~9月期のインドの金消費量は前年同期から3分の1程度落ち込み、123.9トンにとどまったとした。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は10月29日時点で27万6515枚、前週比1万7383枚増。取組高は10月29日時点64万枚台、11月6日時点69万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(10月30日⇒11月6日)では、当業者は売り玉600枚増・買い玉700枚増、非当業者は売り玉200枚減・買い玉300枚減。

総合分析

 ニューヨーク金の取組高が更に増加し、10月25日の65万9371枚を大幅に上回る69万枚台に乗せて、過去最多記録を更新した。しかし、取組高がそこまで膨らんだにも関わらず、ニューヨーク金期近は相変わらず1400ドル台後半~1500ドル台前半のレンジ内に納まっていることから、新規買いと新規売りの両方が活発化したことが窺える。言い換えれば、強弱のバランスが均衡しているということだが、その力関係が今後、どう変化するのかを注視したい。当面、米中貿易協議進展が上値抑制要因に。

白金

NY金急落に連動

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11/8 15:15現在

海外情勢

 米中貿易協議は中国商務省報道官が、『段階的な関税撤廃で合意』としたことで金が急落、これに白金が追随。マークラインズが11月4日時点で集約した10月の米国新車販売台数(GM、FCA、及びテスラの推定値を含む速報値)は前年同月比0.7%減の134万3842台。 営業日数は前年より1日多い27日だった。10月の季節調整済み年率換算は前年同月比5%減の1658万台。一方、メキシコ国立統計地理情報院が発表した10月の同国自動車生産台数、及び輸出台数は、前年同月比でそれぞれ16.35%減、19.52%減だった。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は10月29日時点で4万2297枚、前週比6581枚増。取組高は10月29日時点8万8000枚台、11月6日時点9万2000枚台。東京市場の取組高は4万4000枚台。カテゴリ別(10月30日⇒11月6日)は、当業者は売り玉600枚増、買い玉700枚増、非当業者は売り玉600枚減・買い玉700枚減。

総合分析

 米中貿易協議の進展でNY市場における貴金属市場のリスクオフの買いが後退して悲観ムードも台頭したが、ケイ線を見ると東京白金期先は11月5日に3322円まで上昇、大勢的には日足チャートは引き続き上値、下値とも切り上げる線型を維持していると判断出来る。ニューヨークダウ工業株30種平均が過去最高値を更新するなど、米国の株価が堅調に推移していることがニューヨーク白金ともどもプラスに作用すると推察される。

原油

中国のエネルギー需要堅調期待で強い

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11/8 15:15現在

海外情勢

 米国内原油在庫が予想を上回る増加となったことが圧迫材料となったものの、米中貿易協議が米国による対中制裁関税第4弾の段階的撤廃で合意したとの中国側報道で中国のエネルギー需要減退懸念が解消する形でニューヨーク原油相場は上昇した。更に産油国の協調減産は続いており、12月のOPEC総会と非OPEC産油国との会合で減産幅拡大、協調期限延長が決められる可能性が高く、サウジの国営石油会社サウジアラムコが上場に際する株価維持など資金調達のために減産を強化する可能性が高いことも強材料とされている。

内部要因

 ニューヨーク原油市場のファンドポジションを見ると10月29日現在、55万2242枚の買いに対して16万8895枚の売り、差し引き38万3347枚の買い越(前週36万6172枚の買い越)と買い越し玉は増えている。 東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは11月6日現在、4万5712枚の買いに対して2万8548枚の売り、差し引き1万7164枚の買い越し(10月30日現在、1万8777枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。

総合分析

 米国内石油需給は11月1日に終わる週の石油製品総出荷量が日量2113万4000バレル、前年同週比74万8000バレル増と前年比では4週連続のプラスだ。主軸となるガソリン販売量も伸び続けている。ガソリンと中間留分の在庫が大幅に減少していることは米国内石油需要の強さを裏付ける。米中貿易協議の進展が今後もサポート要因に。

ゴム

東京ゴム続伸、先限、一時180円台回復

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11/8 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約100~130トン。11月7日の価格はキロあたり38.10~38.62バーツ、RSS3号タイ主要港12月積価格は151.0~153.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、10月10日現在15,418トン(前旬比35トン増)。
10月上旬の入出庫は入庫1,081トン、出庫1,046トン。

展開予想

東京ゴムは続伸、上海ゴムの上伸を受けて、先限は7月末以来となる180.3円まで上昇した。その間の材料は中国人民銀による約3年ぶりの利下げが行われた程度で大幅上昇のきっかけは判然としないが、東京ゴムの上昇は上海市場の大幅上昇を受けた売り方の買戻しの影響が大きかったと思われる。木曜日夕刻には、中国商務省が「米中は関税の段階的撤廃で合意した」と明らかにし、株式は大幅上昇・ドル円も109円台半ばまで円安が進行したが、上海ゴム価格は伸び悩み、円安進行も一服し週末を控え180円を下回る水準で推移している。
 11月8日正午過ぎ現在RSS先限は177.6円前後、TSR先限は148.9円前後の取引。週の高値はRSS180.3円/TSR148.9円、週の安値はRSS172.1円/TSR148.9円。
 東京ゴム当先順鞘幅は17.8円程度、期近は乗り換え商いが活発化したとみられ、先限価格の上昇局面においても順鞘幅が縮小した。産地価格は概ね172円程度であり、順鞘幅を踏まえれば期近限月は買いやすく期先限月は売りやすい。また、今週の上昇を受けて年明け以降の限月では新規貨物の入着もあり得るだろう。目先はシンガポール価格とも極めて近接しており、東京ゴムは相対的に"割高"に見える。上海市場の価格推移に注意しつつ、買い玉の手仕舞い・新規売りを検討する場面だろう。先限のレンジは167.0~180.0円を予想する。


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