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週間相場分析2019年11月05日


中国経済の不安と貿易協議難航懸念が強材料

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11/1 15:15現在

海外情勢

 中国の10月PMI(製造業購買担当者景況指数)が49.3と6ヵ月ぶりの低水準となり、10月のシカゴPMIも4年ぶりの低水準となるなどリスクオフの買いで一段高。ロイター通信が発表したアナリストへの金価格予想調査の結果(オンス当たり価格)は、2019年が平均1402ドル、2020年が同1537ドル。世界経済の脆弱さや低金利の長期化観測などを背景に、8月公表の前回調査(2019年が1351ドル、2020年が1433ドル)をともに大きく上回った。なお、2020年の予想レンジ下限はS&Pグローバルの1400ドル、上限はJPモルガンの1724ドル。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は10月22日時点で25万9132枚、前週比6105枚増。取組高は10月22日時点62万枚台、10月30日時点64万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(10月23日⇒30日)では、当業者は売り玉2500枚減・買い玉500枚増、非当業者は売り玉1200枚増・買い玉1800枚減。

総合分析

 ニューヨーク金の取組高が10月25日に65万9371枚まで増加、9月24日の65万8944枚を上回って過去最多記録を更新した。ただ、そこまで取組高が増加したにも関わらず、10月31日のニューヨーク金期近は1516.7ドルをつけたあと伸び悩んだ。これで9月24日の1533ドルに挑戦出来るかポイント。取組高は10月25日をピークに64万枚台へと減少しており、今一つ上昇力に欠ける状況。米中貿易協議や英国総選挙の行方を見守りたい。

白金

ニューヨークはリスクオフの買いで強い

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11/1 15:15現在

海外情勢

 リスクオフで買われたニューヨーク金の急上昇に連動するも、パラジウムの下落で頭を抑えられた形。英自動車工業会が発表した2019年1~9月の同国乗用車生産台数は前年同期比16%減の98万9000台と8年ぶりの低水準だった。9月単月では前年同月比4%減の12万2000台だった。英国のEU離脱に伴う投資手控えや消費の減退が響いた格好。また、経済産業省が発表した7~9月の鉱工業生産指数速報は前期比0.6%低下の102.4。自動車が3.4%低下と2四半期ぶりの減産だったことなどが響いた。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は10月22日時点で3万5716枚、前週比2115枚増。取組高は10月22日時点8万6000枚台、30日時点8万8000枚台。東京市場の取組高は4万4000枚台。カテゴリ別(10月23日⇒30日)は、当業者は売り玉500枚増、買い玉100枚増、非当業者は売り玉800枚減・買い玉400枚減。

総合分析

 日足チャートを見るとニューヨーク白金期近、東京白金期先ともに、10月初めの安値を起点に、上値、下値ともに切り上げている姿が見て取れる。同じ白系金属であるパラジウムが需給ひっ迫を背景に続騰、過去最高値を更新していることから、白金も連動して買われていると推察される。こうしたなか、今後、注目されるのが南アフリカ共和国での鉱山会社労使交渉。賃金交渉の難航で鉱山ストライキに発展すれば供給不安が浮上する可能性もあり、動向を注視したいところ。

原油

米国内原油在庫の増加が圧迫

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11/1 15:15現在

海外情勢

 米国内原油在庫が予想外の大幅増となり、中東情勢も沈静化の様相を示すなど買い材料に乏しく売られた。米中貿易協議は部分合意で合意署名へ向けて進んでいるとされているが、米中首脳会談の行方が不透明なことから手掛かり材料待ちの動き。とはいえ、産油国の協調減産や中東地域で先行き情勢不安な状況に陥る懸念は払拭出来ず、米国の個人消費堅調で米国内石油需給はタイト化しているとの見方も下支え人気。

内部要因

 ニューヨーク原油市場のファンドポジションは10月22日現在、54万8951枚の買いに対して18万2779枚の売り、差し引き36万6172枚の買い越し(前週35万6884枚の買い越し)と買い越しが増加。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは10月30日現在、4万8311枚の買いに対して2万9534枚の売り、差し引き1万8777枚の買い越し(24日現在1万8815枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。

総合分析

 EIA(米エネルギー情報局)発表の10月25日現在の米国内石油在庫のうち原油は前週比570万バレル増(うちオクラホマ州クッシングは同150万バレル増)、ガソリンは同300万バレル減、中間留分は同100万バレル減と原油在庫は増加したがガソリンと中間留分は大幅な減少となり、石油製品出荷量も過去最高水準を維持し米国内石油需要が堅調であることを示す。米中貿易協議の行方が注目され、円滑に合意署名に向かうとなれば原油相場にとっては追い風になる。

ゴム

東京ゴム続伸、上海ゴムに連れ高

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11/1 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約100~120トン。10月31日の価格はキロあたり37.35~37.80バーツ、RSS3号タイ主要港11月積価格は147.0~149.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、9月30日現在15,383トン(前旬比414トン増)。
9月下旬の入出庫は入庫1,054トン、出庫640トン。

展開予想

東京ゴムは続伸、上海ゴムが上昇基調を維持し、中心限月は一時9月以来の12,000元強を付ける等しっかりとした展開。タイで発生した病害の続報はなく、産地価格も大きな変化が見られなかったものの、上海高につられる形で東京も上昇、170.0円を突破すると先限は一時174.7円まで上昇した。ただ、週末を控え株式下落・FRBの利下げの影響もあってか、ドル円は108円近辺まで円高が進行、東京ゴムの上値を抑制している。
 11月1日正午過ぎ現在RSS先限は172.4円前後、TSR先限は148.9円前後の取引。週の高値はRSS174.7円/TSR148.9円、週の安値はRSS169.0円/TSR148.9円。
 東京ゴム当先順鞘幅は19.4円程度、期先価格は上昇したが順鞘拡大は一服。10月限の納会では産地価格(169円程度)対比での割安面に着目した受け意欲が一定数見られた。ただ、シンガポール対比での東京ゴム先限価格は1ヶ月程度の価格差見合いでは"割高圏"に達しており、積極買いは控えたい水準にある。一方で、直近の値動きは上海ゴムに連れており上海ゴムの値動きに注意が必要だろう。東京ゴムは、順鞘幅が大きく乗換商いが先限価格を圧迫しやすく、また"期限切れ"懸念が依然として相場の重石になりやすい為、海外2市場の価格に気を配りつつ戻り売りを検討する場面と考える。先限のレンジは160.0~175.0円を予想する。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引254,000円・損失限定取引495,000円(2019年11月18日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復26,840円(2019年11月18日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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