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週間相場分析2019年10月21日


米指標悪化でリスクオフの買い

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10/18 15:15現在

海外情勢

 米株価は上昇したが米経済指標の内容が悪化、米景気減速懸念でリスクオフの買いが入った。英の合意無きEU離脱回避に伴うユーロ高・ドル安も響く。米下院は15日、中国政府に厳しい姿勢を取る法案4本を可決。このうち3本は中国の支配力に対する香港のデモに関係した内容で、中国政府の反発を招いた。これに対し、USグローバル・インベスターズの主任トレーダー、マイケル・マトウシェク氏は、『米国の香港に関する立法が、米中間の関税をめぐる交渉の妨げになると多くの人々が考えている。関税がどうなるか疑問視される時には人々は金買いに走る』との見方を示した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は8日時点で27万5563枚、前週比6570枚増。取組高は8日時点、16日時点ともに61万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(9日⇒16日)では、当業者は売り玉200枚減・買い玉300枚増、非当業者は売り玉900枚減・買い玉1400枚減。

総合分析

 10~11日の米中貿易閣僚級協議後、一時、広がった米中貿易問題に対する楽観的な見方はすぐさま後退。しかも、前述の"海外情勢"にある香港を巡る米中対立が新たな火種になる恐れもあり、金相場は下げにくい状況にあるといえそう。そうしたなか、注目すべきポイントがFOMCと英国のEU離脱問題。米国が追加利下げに動くのかどうか、そして、英国が、①期限通りにEUを離脱することで合意、②合意なく離脱、③離脱延期...のいずれの方向に動くのか要注目。

白金

NYダウ堅調とユーロ高で上昇

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10/18 15:15現在

海外情勢

 英国のEU離脱はEUと修正案で合意、英国議会の可決を待つ状況となり、ドルが対ユーロで下落、ニューヨークダウの堅調も追い風となり上昇した。中国自動車工業協会が発表した9月の同国新車販売台数は前年同月比5.2%減の227万台で、15ヵ月連続で前年実績を下回った。今年1~9月の新車販売台数は前年同期比10.3%減の1837万台。一方、欧州自動車工業会が発表した9月のEUとEFTA域内の新車販売台数は前年同月比14%増加の129万台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は8日時点で2万6814枚、前週比216枚増。取組高は8日時点8万4000枚台、16日時点8万5000枚台。東京市場の取組高は4万4000枚台。カテゴリ別(9日⇒16日)は、当業者は売り玉、買い玉ともにほぼ変わらず、非当業者は売り玉1000枚減・買い玉1000枚減。

総合分析

 東京白金先限は10月7日の3012円から15日の3155円まで切り返した。日足チャート的には3000円大台が下値支持線となって大台割れを回避したことから、下値不安が後退したといえそう。しかし、その一方で、3100円台半ばで上値が重く、3200円台へともう一歩コマを進めるエネルギーが欠けている印象。取組高が4万4000枚台へジワジワと減少してきたことも嫌味。上昇エネルギー不足で揉合相場継続か。

原油

在庫増ながらドル安で買われる

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10/18 15:15現在

海外情勢

 米国内原油在庫が増加したが、英国がEUと離脱修正案で合意したことからユーロ高・ドル安となり、ニューヨーク市場のドル建て国際商品全体が上昇した。米国内原油在庫の増加が弱材料となったが、在庫増加は製油所が点検修理で精製設備の稼働を停止したことによるもの。データが示す圧迫感はあるが、石油関係者の受け止め方は冷静だ。米中貿易閣僚協議で第一段階の合意がなされたが、来月中旬予定のAPEC首脳会議での米中首脳会談の結果待ちで、当面は米国の景気回復にも影響する英国のEU離脱問題が英国議会で可決されるかどうか注目されている。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の10月8日現在のファンドポジションは52万0283枚の買いに対して16万5198枚の売り、差し引き35万5085枚の買い越し(前週38万9319枚の買い越し)と買い越し玉は減少した.東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは16日現在、5万0215枚の買いに対して3万1138枚の売り、差し引き1万9077枚の買い越し(9日現在1万9033枚の買い越し)と買い越し玉は増えている。

総合分析

 米国内の原油在庫が大幅増となったのは製油所点検修理に伴う操業停止によるもので、在庫取り崩しが落ち込むなど、消費大幅減少という警告にはならなかった。石油関係者は在庫の増加理由は判っていたはずで、先物市場の反応は弱材料判定ながら、下げ圧力は強くない。関心事は中国のエネルギー需要が減退する恐れだ。しかし、中国としては失業率の改善という最大の課題をクリアするたに景気テコ入れ策を強化する可能性が高く、それだけエネルギー消費も伸びるとの解釈はサポート要因となろう。

ゴム

東京ゴム続伸、先限は産地価格に鞘寄せ

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10/18 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約80~100トン。10月17日の価格はキロあたり36.55~37.06バーツ、RSS3号タイ主要港11月積価格は149.0~151.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、9月10日現在15,077トン(前旬比438トン減)。
9月上旬の入出庫は入庫476トン、出庫914トン。

展開予想

東京ゴムは続伸、先週金曜日に米中が貿易協議で第一段階合意に達し、週明けの金融市場は好感した株高で反応、ドル円も108円台を突破して円安が進行、東京ゴムの価格下支え要因となった。ただ、ゴム市場独自の材料は乏しく、上海ゴムも動意薄、戻り場面は断続的に売りが入り上値重く推移、小幅なレンジ内での動きとなった。木曜日にはタイ政府がゴム農家の所得補償制度導入との報もあったが市場の反応は見られなかった。
 10月18日正午過ぎ現在RSS先限は165.5円前後、TSR先限は148.9円前後の取引。週の高値はRSS166.0円/TSR148.9円、週の安値はRSS162.3円/TSR148.9円。
 東京ゴム当先限は順鞘幅拡が拡大し16.0円程度、先週に引き続き"受渡供用期限切貨物"への懸念と期先価格の上昇により順鞘幅が急速に拡大した印象。産地価格は前週比で上昇、円安進行と併せて167円程度、東京ゴム先限価格に近接してきており、更なる上昇には上海・産地サイドからの支援が必要だろう。先限は一代高値167.7円に近づいているが買い玉は利食いを検討し、産地価格から東京ゴムが上方に乖離する場面では新規売りを狙うのもひとつか。先限のレンジは155.0~170.0円を予想する。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引254,000円・損失限定取引495,000円(2019年11月18日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復26,840円(2019年11月18日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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