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週間相場分析2019年10月15日


米中協議進展期待で売られる

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10/11 15:15現在

海外情勢

 米中貿易閣僚協議はトランプ大統領のツイッター、『11日にホワイトハウスで中国の劉鶴副首相と会談する』との内容で協議進展期待が急浮上、リスクヘッジの金買い人気が急に萎み、手仕舞売りで急反落場面。WGCがまとめた世界の金ETF保有残高は9月末時点で2808トン(1341億ドル相当)と半年で13%増え、2012年末(2791トン)を抜いて2003年3月の調査開始以来の最高となった。2808トンはIMFが保有する金の量とほぼ同規模。WGCは世界経済の不透明感が強まり、安全資産の金を買い増す動きが加速。世界の中央銀行が金融緩和に動くなかで、金利のつかない金に資金が集まったと分析している。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は10月1日時点で26万8993枚、前週比4万3451枚減。取組高は1日時点60万枚台、9日時点61万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(2日⇒9日)では、当業者は売り玉400枚増・買い玉100枚減、非当業者は売り玉1300枚増・買い玉1800枚増。

総合分析

 日足チャートが示すように、ニューヨーク金期近、東京金期先ともに10月初めに付けた安値から反発後、揉合相場へと移行している。10~11日予定の米中貿易閣僚級協議を経て米中関係がどう変化するのか、両国の動きから目を離せないほか、今月31日に期限を迎える英国のEU離脱の先行き不透明感、29~30日のFOMCへ向けた追加利下げを巡る思惑が、市場参加者を様子見姿勢にさせていると思われる。まずは米国、中国、英国、EUの動きを注視したいところ。

白金

米中歩み寄り期待が支援

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10/11 15:15現在

海外情勢

 米ニューヨークタイムズ紙が中国のファーウェイへ部品供給の一部解禁との報道に続き、トランプ米大統領が中国の副首相と会談すると発信したことで、一気に米中協議進展期待が高まり、相場の様相は一変して白金相場は急上昇場面となった。なお、ブラジル全国自動車製造者協会が発表した9月の同国自動車(農業機械、重機除く)生産台数は前年同月比10.9%増、前月比8.3%減の24万7333台。また、同協会は今年の同国所同社年間生産台数の予測を年初に示した前年比9%増から2.1%増へと大幅に下方修正した。年間自動車販売台数も前年比11.45%増から9.1%増へ下方修正した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は10月1日時点で2万6598枚、前週比8381枚減。取組高は1日時点8万5000枚台、9日時点8万4000枚台。東京市場の取組高は4万5000枚台。カテゴリ別(2日⇒9日)は当業者は売り玉400枚増・買い玉ほぼ変わらず、非当業者は売り玉1000枚減・買い玉600枚減。

総合分析

 東京白金先限は10月7日に3012円まで売られる場面があったが、これは、円相場が1ドル=106円69銭まで上昇したことが主因と推察される。2日の3029円、翌3日に3032円に続き、3000円大台割れを辛うじて回避した点は評価出来るが、円高がさらに進行すると輸入コスト低下で東京白金先限が3000円大台割れを余儀なくされる可能性も残っており、まだ油断禁物。英国のEU離脱期限やFOMCを巡り、為替の動向から目を離せない。

原油

米中協議進展期待で需要減懸念が後退

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10/11 15:15現在

海外情勢

 米中貿易閣僚協議の進展期待で買われ上昇した。協議不調で中国代表団早期帰国の懸念が高まっていたところへ、急にトランプ米大統領が中国の劉鶴副首相と会談すると発言、市場のムードは一変して売り玉の買戻し集中で反発した。米国内原油在庫の4週連続増加と米国内産油量の過去最高記録更新が弱材料となった割に原油相場は下げなかったことも反発しやすい地合だったことを示す。これは世界、米国とも石油需給が均衡からタイトな状態となっていることや、世界景気の後退懸念が薄れていることがサポート要因となっているためで、トルコのシリア攻撃による中東地域の地政学的リスクの高まりが当面の強材料として注目される。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは10月1日現在、51万4829枚の買いに対して12万5510枚の売り、差し引き38万9319枚の買い越し(前週42万4612枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは10月9日現在、4万7045枚の買いに対して2万8012枚の売り、差し引き1万9033枚の買い越し(3日現在1万8993枚の買い越し)と買い越し玉は増加した。

総合分析

 9月28日に終わる週の原油処理量は前週比9万7933キロリットル増の329万9590キロリットルと石油元売り会社はガソリン需要の駆け込み需要最終を考慮して製品生産増加を図ったが、これは計画通りとなり、卸値引き上げによる利益増大に結びついた。また、為替が円高に振れて輸入価格が下がったため、すでに先売りしていたガソリン、灯油、軽油ともに好採算が実現した。東京ドバイ原油期先は米中貿易摩擦の長期化難航が弱材料となっていたが、これは一転、協議進展期待の強材料へ。トルコのシリア攻撃による中東産油国からの原油供給不安も新しい刺激要因となり、先高人気に結びつく。

ゴム

東京ゴム反発、先限160円台回復

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10/11 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約50~60トン。10月10日の価格はキロあたり336.31~37.06バーツ、RSS3号タイ主要港11月積価格は149.0~151.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、9月10日現在15,077トン(前旬比438トン減)。
9月上旬の入出庫は入庫476トン、出庫914トン。

展開予想

 東京ゴムは上昇、中国の国慶節が明け、懸念されていた中国ゴム大手企業取引停止の続報はなく、上海ゴムは目先材料出尽くしで買戻しの動きが優勢となった。東京ゴムも同様に海外市場対比で割安場面はまとまった買いが見受けられ、買戻しの手も入り反発、先限は160円台を回復する動きとなった。また、米中貿易協議は双方の思惑から様々なヘッドラインが流れたが、11日に中国副首相とトランプ大統領が会談を行うことが発表され、期待感から株式は反発、ドル円も一時108円台を付ける等、東京ゴムの上昇を後押しした。
 10月11日正午過ぎ現在RSS先限は162.5円前後、TSR先限は148.9円前後の取引。週の高値はRSS162.5円/TSR148.9円、週の安値はRSS155.2円/TSR148.9円。
 東京ゴム当先限は順鞘幅拡が拡大し11.0円程度、期先の上昇局面で期近近辺の限月には一定の売り物が散見され順鞘幅が拡大した印象、"受渡供用期限貨物"への懸念が背景にありそうだ。産地価格は概ね163.0円程度であり、東京ゴム価格は中立的な値位置にある。順鞘幅拡大を受けて、期近近辺から先限への乗換も活発化が想定され、また、産地価格とも接近してきている為、上値を追うにはもう一段の材料が必要だろう。基本的にはレンジ相場を想定した取引が望ましいだろう。先限のレンジは150.0~165.0円を予想する。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引228,000円・損失限定取引495,000円(2019年10月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復26,840円(2019年10月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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