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週間相場分析2019年10月07日


当業者と非当業者のポジションに注目

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10/4 15:15現在

海外情勢

 米経済指標の低調さを見て安全資産としての価値が高まり買い人気が盛り上がった。ISMが発表した9月の米製造業景況指数は47.8と10年超ぶりの低水準となった(※同指数の50割れは景気の縮小を示す)。これを受け、RJOフューチャーズのシニア商品ストラテジスト、フィリップ・ストレイブル氏は、『米経済が大幅な調整局面を迎え得ることを示唆しており、トレーダーらは現在安全重視に回帰しつつある』、『ISM指数の低下はFRBの追加利下げを支援するかもしれず、その結果、金相場は一段と押し上げられる可能性もある』と指摘。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は9月24日時点で31万2444枚、前週比2万9845枚増。取組高は9月24日時点65万枚台、10月2日時点61万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(9月25日⇒10月2日)では当業者は売り玉5300枚増・買い玉200枚増、非当業者は売り玉2000枚減・買い玉3100枚増。

総合分析

 東京金のカテゴリ別取組高を見ると、9月25日に2553枚の当業者買い・非当業者売りのポジションが、10月2日には2508枚の当業者売り・非当業者買いへと転換。この間、東京金期先は9月25日の5274円から10月2日の5071円へと反落。相場反落に合わせて非当業者は売り玉を利食、安値で買い玉を仕込んでいると推察される。このまま相場が下げ渋るようだと、反落過程で売り玉を増やした当業者の手仕舞買い・踏みが出て上昇に弾みがつく可能性もある。

白金

3000円大台を維持するか!?

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10/4 15:15現在

海外情勢

 米国の景気回復が鈍化する恐れがあり、米株安や白金の産業向け需要鈍化懸念など弱材料がある一方、ニューヨーク金の上昇に連動する動きもあり、強弱材料が拮抗して結果は往って来い。マークラインズが10月3日時点で集約した9月の米国新車販売台数(GM・FCA・テスラの推定値を含む速報値)は前年同月比11.1%減の127万2726台。また、市場調査会社デロジエ・オートモーティブ・コンサルタンツが発表した9月のカナダ新車販売台数は同3.7%減の16万6488台。日経新聞がまとめた東南アジア主要6ヵ国の8月の新車販売台数は同11%減の28万3097台で、前年実績を3ヵ月連続で下回り、2019年で最大の落ち込みとなった。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は9月24日時点で3万4979枚、前週比1331枚増。取組高は9月24日時点9万1000枚台、10月2日時点8万4000枚台。東京市場の取組高は4万5000枚台。カテゴリ別(9月25日⇒10月2日)は当業者は売り玉400枚増・買い玉800枚減、非当業者は売り玉200枚増・買い玉1400枚増。

総合分析

 東京白金先限は10月2日に3029円、翌3日に3032円と、3000円大台割れ寸前まで売られた。この結果、先限日足チャートは9月5日の3410円に対して、9月17日の3337円が二番天井を形成した格好で、引き続き下値模索の動きを余儀なくされる公算大といえそう。そうなると当面の焦点は3000円大台を維持するかどうかで3000円大台割れを回避すれば、その底固さを評価して買い直される可能性もあろうか。

原油

不安材料が先行するも底固さがある

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10/4 15:15現在

海外情勢

 米国内原油在庫増加や世界景気の先行き不安が重石となった。英国やユーロ圏の景況指数が低下するなど欧州経済への先行き不安で原油は需要減退懸念から売られる場面を迎えた。米国内原油在庫の増加圧迫感はガソリンや中間留分在庫減少で相殺されるかたちで弱材料として消化されたものの、米国の経済指標の内容も悪化する恐れがあるなど不安材料が先行する展開。それでも産油国の協調減産や中東地域の地政学的リスクが高まる可能性などが下支えとなり、下げれば買われる底固さがある。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは9月24日現在52万8493枚の買いに対して10万4331枚の売り、差し引き42万4162枚の買い越し(前週42万7105枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは10月2日現在、4万4372枚の買いに対して2万5386枚の売り、差し引き1万8986枚の買い越し(9月26日現在1万7787枚の買い越し)と買い越し玉は増加した。

総合分析

 9月28日に終わる週の国内原油処理量は前週比9万7933キロリットル増の329万9590キロリットルと消費税引き上げ前の駆け込み需要を背景に処理量を増やした石油元売り会社の方針を反映した結果で、原油在庫の取り崩しが増えるなど国内原油需給はタイトになっている。米国内原油需給を見ると9月27日に終わる週の米原油輸入量は日量で前週比8万7000バレル減少となった。米国内産油量も同10万バレル減と原油価格下落による採算悪化を反映した生産意欲低下を示す。産油国の協調減産が続き、9月のOPECプラスの減産は割り当てを大きく下回る高い順守率を示した。米原油需給タイト化は買い材料に。

ゴム

東京ゴム大幅続落、年初来安値を更新

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10/4 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約100~120トン。10月3日の価格はキロあたり35.85~37.45バーツ、RSS3号タイ主要港11月積価格は148.0~150.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、8月31日現在15,515トン(前旬比58トン減)。
8月下旬の入出庫は入庫962トン、出庫1,020トン。

展開予想

先週来の上海ゴム下落は、中国ゴム取引大手企業が業務を停止するとのニュースがきっかけとなり、東京ゴムにも波及したようだ。今週は、上海ゴムが国慶節の為10月1日より休場となる中、東京市場は流動性が低下、売り圧力に押される展開で薄商いの中、年初来安値155.4円を割り込むと、一時154.3円まで下げ幅を拡大した。現物市場も東京安に追随し、下値を切り下げており、東京ゴムの下落を追認している。また、米国の製造業景況指数が悪化する等、米経済への不透明感が強まり、株安・円高傾向となっていることも下落要因の一つとなった。
 10月4日正午過ぎ現在RSS先限は154.5円前後、TSR先限は148.9円前後の取引。週の高値はRSS162.1円/TSR148.9円、週の安値はRSS154.3円/TSR148.9円。
 東京ゴム当先限は順鞘幅拡大、10月限以降は"受渡供用期限切れ"貨物が想定される中、順鞘幅がコスト見合いで足りない為に買いの動きが強まらず、むしろ価格の大幅下落を受けて買い方が手仕舞いの売りを迫られているように見える。現物価格は概ね160.0円程度であり、東京ゴムは"割安圏"ではあるが、期限切れ貨物を想定した場合はさらなる下振れもあり得るだろう。基本は戻り売り有利の展開となるが、上海市場が再開してからの市場動向を見極めてからでも遅くはないか。先限のレンジは150.0~165.0円を予想する。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引228,000円・損失限定取引495,000円(2019年10月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復26,840円(2019年10月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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