商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2019年  >  2019年9月17日

週間相場分析2019年9月17日


買い玉整理継続も!?

gold.jpg

9/13 15:15現在

海外情勢

 ECB(欧州中央銀行)が11月から量的緩和再開の方針を決めたことから、米利下げ観測が再浮上するなど金先高期待が台頭。シティグループのアーカシュ・ドシ氏らアナリストはリポートで、金価格(オンス当たり)が今後2年で2000ドルを突破し、史上最高値を更新するとの予想を示した。また、リポートでは、『低水準の名目・実質金利が更に低下、もしくはこうした状況が長期化する可能性や、貿易を巡る米中間の緊張が高めている世界的なリセッションリスク、強まっている地政学的不和が組み合わさり、強気の金市場環境を強めている』とも分析している。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は3日時点で30万0547枚、前週比3709枚増。取組高は3日時点63万枚台、11日時点62万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(4日⇒11日)では、当業者は売り玉1400枚増・買い玉400枚増、非当業者は売り玉2600枚増・買い玉3600枚増。

総合分析

 前述の"内部要因"で触れたように、ニューヨーク金のファンドポジションは3日時点で30万枚超の買い越しまで増加。過去最多の買い越しである31万5963枚(2016年7月5日)まであと1万5000枚ほどに迫り、いかにファンドの買いが膨らんだかが窺える。こうなると、9月末の月末や四半期末に向けて、このまま買い玉整理が進み、ニューヨーク金は修正安場面を継続、東京金も連動する可能性もあろうか。

白金

底固さを維持する!?

platinum.jpg

9/13 15:15現在

海外情勢

 米株価堅調は欧州中央銀行の量的緩和策を反映したもの。白金相場は株高と金高に連動する強調場面。中国自動車工業協会が発表した8月の同国新車販売台数は前年同月比6.9%減の196万台にと、14ヵ月連続で前年実績を割り込んだ。マイナス幅は3カ月ぶりに拡大。一方、インド自動車工業会が発表した8月の同国新車販売台数は同33%減の24万8421台と、10ヵ月連続の前年割れ。マイナス幅はデータをさかのぼれる2006年以降で過去最大となった。インド政府は8月下旬に自動車販売のテコ入れ策を打ち出したが、効果はまだ限定的。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は3日時点で3万3159枚、前週比1万0172枚増。取組高は3日時点8万8000枚台、11日時点9万6000枚台。東京市場の取組高は4万6000枚台。カテゴリ別(4日⇒11日)は、当業者は売り玉1200枚減・買い玉900枚増、非当業者は売り玉1200枚増・買い玉900枚減。

総合分析

 白金価格は内外ともに9月初めに付けた高値から反落したが、上放れた反動や、金など他の貴金属も反落していることからすれば自然な流れで、修正安の一環と見ることが出来よう。中国商務省の報復関税免除品目公表と、トランプ米大統領の関税発動延期(10月1日を15日に)を受けた米中貿易協議の進展期待、トランプ米大統領によるFRBへの利下げ圧力は米株高要因となり、白金の下支え要因になる可能性も。白金は内外ともに底固さ維持か。

原油

NY原油はドル高が弱材料

oil.jpg

9/13 15:15現在

海外情勢

 世界的な石油需給の供給過剰感が強くなり、ドル高も嫌気されて押目を形成。それでも下げると下値警戒から切り返す動き。米国内原油在庫が予想を上回る減少となり、輸入量の減少に対して、輸出量の増加と誰が見ても米国の石油需給はタイトであることが判る。なかでも在庫が予想を上回る大幅な減少となったことは米国のドライブシーズンという季節的な要因だけでなく、需要が旺盛であることが明らかになった。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは9月3日現在、50万8940枚の買いに対して12万4783枚の売り、差し引き38万4157枚の買い越し(前週39万1650枚買い越し)と買い越し玉は減少した。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは9月11日現在、4万9214枚の買いに対して3万0826枚の売り、差し引き1万8388枚の買い越し(5日現在1万8497枚の買い越し)と買い越し玉が小幅な減少。

総合分析

 9月3日現在の米国内原油在庫のうち、集散地であるオクラホマ州クッシング在庫が10週連続の減少となったことは注目される。ガソリン在庫も減少しており、米国の個人消費が伸びていることが判る。米国の景気回復が続いており、需要の堅調で米国内石油需給がタイトであることは明らかだけに、世界石油需給がほぼ均衡しているため、先高人気が根強い状態が続きそうだ。OPEC(石油輸出国機構)を中心とする産油国の協調減産は高い順守率で、OPECがイラクとナイジェリアに生産目標堅持を要請するなど各産油国とも原油価格を下支える意思が強いことが判る。今後は欧州経済の先行きに明るさが出ると、それが原油相場の強材料になろう。

ゴム

東京ゴム続伸、円安進行が上昇を支援

20rubber.jpg

9/13 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約100~150トン。9月12日の価格はキロあたり39.37~40.25バーツ、RSS3号タイ主要港10月積価格は154.0~156.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、7月31日現在14,208トン(前旬比345トン増)。
7月下旬の入出庫は入庫1,173トン、出庫828トン。

展開予想

 週前半はFRB議長の金融緩和的な発言や中国の預金準備率引き下げを背景に株式市場が大幅に上昇する中、ゴム市場は手掛かり難、上海・現物市場共に動意に欠け、保ち合いの展開となった。ただ、水曜日にトランプ大統領が第4弾の対中関税発動を2週間延期すると伝わると、株高・円安の動きが強まり、東京ゴム先限は直近高値167.4円を突破、ストップロスの買いを巻き込み170.0円台を回復した。週末時点においても米中の歩み寄り期待は根強く、ドル円は108.0円台、東京ゴムのサポート要因となっている。
 9月13日正午過ぎ現在RSS先限は170.6円前後、TSR先限は141.2円前後の取引。週の高値はRSS170.7円/TSR141.2円、週の安値はRSS164.0円/TSR141.2円。
 東京ゴム当先限は小幅に順鞘化の動き、当月限は"期限切れ"懸念はあるものの引き続き産地対比で割安感を背景に一定の買い気が見受けられ、順鞘化の動きは先限の上昇による部分が大きかった。海外市場は概ね横ばいか小幅安で、東京ゴムの上昇は円安に寄るところが大きく、海外市場対比での割安感は解消方向で動いているものの、依然3.0-4.0円程は割安と言える水準か。当先限の順鞘化が一層進行した場合は先限への売り圧力が強まるとみられるが、割安感を背景に押し目姿勢維持としたい。先限のレンジは163.0~175.0円を予想する。


このレポートはお客様への情報提供を目的としています。情報に関しては正確を期するよう最善を尽くしておりますが、内容の正確性、信憑性に関し保証をするものではありません。利用にあたっては自己責任の下で行って下さい。売買の判断はお客様御自身で行って下さい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引234,000円・損失限定取引495,000円(2019年9月19日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復26,352円(2019年9月19日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会で開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827 (受付時間:平日8:30~17:30)
日本商品先物取引協会相談センター http://www.nisshokyo.or.jp