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週間相場分析2019年9月09日


急反落ながら投機筋の買い気あり

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9/6 15:15現在

海外情勢

 米中貿易戦争は閣僚級協議(10月上旬予定)の道が残されているとされ、リスクオフの買いが後退して、一転急落場面となった。インド政府関係者が4日明らかにしたところによると、8月の同国金輸入量は30.00トンと、前年同月実績(111.47トン)から73%減少し、3年ぶりの低水準だった。国内価格が過去最高値にあることや、7月に金の輸入税を2.5%引き上げ12.5%としたことを受け、需要が減少した格好。一方、インド税関が4~6月期に押収した密輸入された金は計1197.7キロに上り、前年同期を23.2%上回った。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は8月27日時点で29万6838枚、前週比3155枚減。取組高は8月27日時点63万枚台、9月4日時点64万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(8月28日⇒9月4日)では、当業者は売り玉1800枚増・買い玉100枚減、非当業者は売り玉700枚減・買い玉1300枚増。

総合分析

 東京金期先は引き続き上場来の最高値を更新し、5日には5300円台乗せも達成。指標となるニューヨーク金相場も続伸したほか、銀や白金、パラジウムも買われて、内外ともに"貴金属全面高"の様相を呈した。ニューヨーク金期近、東京金期先ともに相対力指数が70ポイント前後で推移、高値警戒のシグナルが点灯するなか、10月上旬の米中貿易協議再開を受けた5日のニューヨーク金反落⇒6日の東京金急反落をキッカケに、ようやく本格的な修正安場面へ移行する可能性も。

白金

1,000ドル突破後に反落する乱高下

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9/6 15:15現在

海外情勢

 NY白金期近10月限が1000ドル大台を突破したあと、金の下落を見て反落したが米株価堅調が下支えとなり、投機筋も下げたところを買う構えを見せているという。現代自動車、起亜自動車、韓国GM、ルノーサムスン自動車、双竜自動車の韓国完成車メーカー5社による8月の世界販売台数は前年同月比2.9%減の63万9435台。一方、ドイツ自動車工業会が発表した8月の同国自動車生産台数は前年同月比1%増の31万3200台。前年同月は国際統一燃費試験法への対策が遅れたメーカーが在庫積み上がりを避けるために生産を大幅に減らしていた。なお、1~8月累計の生産台数は前年同期比11%減。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は8月27日時点で2万2987枚、前週比3372枚増。取組高は8月27日時点7万8000枚台、9月4日時点9万枚台。東京市場の取組高は4万6000枚台。カテゴリ別(8月28日⇒9月4日)は、当業者は売り玉8900枚減・買い玉4200枚増、非当業者は売り玉5000枚増・買い玉8200枚減。

総合分析

 東京白金期先は上放れて5日に3400円台乗せを達成。前述の"内部要因"を見ると、8月28日から9月4日までの1週間で、当業者の売り玉手仕舞と買い増しが相場続伸を牽引した様子が窺えよう。ただ、取組高は8月28日の5万0620枚から9月4日の4万6690枚へと減少しており、資金が流出している点は気懸りなところ。当業者が売り玉手仕舞一巡後、更に買い玉を増やすのか、それとも売り直すのか、非当業者の買い玉利食一巡後を含めたポジション変化に注目。

原油

米中の貿易協議再開で戻す

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9/6 15:15現在

海外情勢

 中東地域のイランと米国を巡る地政学的リスクが上昇要因の一つながら、米中貿易戦争の行方がハッキリしないため動きにくい状態だったが、閣僚級協議が10月上旬にワシントンで行われることが明らかになり、米株価堅調が原油価格を下支えた形。米国内石油需給は引き締まっており、米景気回復が続いていることは原油相場にとっても明るい材料で、米株価との連動が続いているのも原油価格上昇に役立っている。当面、ハリケーンシーズンも終盤となり、特筆すべきハリケーン被害もなく、目下、刺激となる材料が見当たらない。短期的には米中貿易協議の行方が最大の関心事。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは8月27日現在、51万3465枚の買いに対して12万1815枚の売り、差し引き39万1650枚の買い越し(前週41万4635枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは9月4日現在、4万4406枚の買いに対して2万6304枚の売り、差し引き1万8102枚の買い越し(8月29日現在1万8862枚の買い越し)と買い越し玉が減少した。

総合分析

 8月23日に終わる週の米国内石油製品総出荷量は日量で2220万9000バレルと先週の2098万7000バレルを上回る好調さで石油需要の堅調さを示している。米国の個人消費は伸びており、懸念されたほど景気回復鈍化の動きが認められず、当面、需要堅調によりニューヨーク原油は下支え要因が複数あることから底固い動きを見込めそうだ。国内は8月31に終わる週の原油処理量が前週比25万8482キロリットル増と原油消費は衰えていない。しかし、製品販売量が伸び悩み、国内原油需給は過剰感が残る。東京ドバイ原油期先はニューヨーク原油主導ながら方向性が定まりにくく、動意薄の展開が続く公算大。

ゴム

東京ゴム反発、上海市場に連れ高

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9/6 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約70~120トン。9月5日の価格はキロあたり39.87~41.35バーツ、RSS3号タイ主要港9月積価格は156.0~158.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、7月31日現在14,208トン(前旬比345トン増)。
7月下旬の入出庫は入庫1,173トン、出庫828トン。

展開予想

 週前半は先週以来の中国当局による自動車購入規制緩和を受け上海ゴムが堅調に推移する中、上海買い-東京売りの取引や受渡供用期限切れ懸念もあってか東京市場は軟調に推移したが、水曜日に上海ゴム大幅上昇、中心限月で12,000元を突破し、東京市場も追随、先限で165円台を回復する動きとなった。また、週後半には米中が10月初旬の閣僚級協議開催で合意、107円台まで円安が進行したこともゴム価格のサポート要因となった。
 9月6日正午過ぎ現在RSS先限は166.5円前後、TSR先限は141.2円前後の取引。週の高値はRSS167.1円/TSR141.2円、週の安値はRSS160.0円/TSR141.0円。
 東京ゴム当先限は順鞘幅が縮小しフラット化、当月限に"期限切れ"懸念はあるものの産地対比で割安感がある為、売り圧力が強まらず、むしろ一定の買いが見受けられる。一方で先限は"割安"幅が大きい場面での買い気はあるが、商いが弾まない中、中国系裁定取引の東京ゴム売りが上値を抑制しているとみられる。産地価格は170-175円程度で東京ゴムは依然"割安"圏であるものの材料不足感は否めず、焦らず押し目を買い拾う姿勢が望ましいだろう。先限のレンジは160.0~170.0円を予想する。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引252,000円・損失限定取引495,000円(2019年11月1日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復26,840円(2019年11月1日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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