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週間相場分析2019年9月02日


米中貿易戦争も協議余地出てリスクオンに

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8/30 15:15現在

海外情勢

 米中貿易協議進展見込みでリスクオフの買いが後退し一段安。タイ商業省がまとめた7月の貿易統計によるとタイからの輸出は前年同月比4%増の212億ドル(約2兆2472億円)で5ヵ月ぶりに前年実績を上回ったが、伸びを支えたのは金相場の上昇を受けた投資家による金の売却だった。金の輸出は約4倍に拡大。世界的な利下げや金融不安で安全資産とされる金の価格が高騰。タイ国内の投資家らが金を売却し、一時的に輸出が押し上げられたと見られる。金の輸出を除いた輸出額は同0.4%減だった。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は8月20日時点で29万9993枚、前週比9903枚増。取組高は8月20日時点59万枚台、28日時点62万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(8月21日⇒28日)では、当業者は売り玉3700枚増・買い玉900枚減、非当業者は売り玉800枚減・買い玉3800枚増。

総合分析

 東京金期先の上場来最高値更新が続いており、8月30日には5200円台半ばへと更に水準をアップし、5300円台へまた一歩接近した。ニューヨーク金期近ともども、『押目待ちに押目なし』の展開が続いているが、米中貿易協議の難航やイランを巡る地政学的リスク、米長短金利の逆転(逆イールド)、世界的な金融緩和路線、英国のEU離脱問題の先行き不透明感などを考えると、そのまま続伸の可能性も。テクニカル的にはそろそろ応分の修正安があってもおかしくないが...。

白金

米中協議進展期待と超割安感から買われる

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8/30 15:15現在

海外情勢

 米国と中国が貿易協議する余地が出てきたことから米株価堅調となり、一段高。関係者の発言やロイター通信が確認した文書で明らかになったところによると、インドの7月の新車販売が9ヵ月連続で前年を下回った状況を受け、同国で操業する自動車メーカーの間に、人員削減や生産の一時停止でコスト抑制を図る動きが広がっている。一方、中国政府は27日、北京市や上海市などの主要都市で実施している自動車の購入規制について、緩和・撤廃する方針を明らかにした。低迷が続く自動車市場のテコ入れを図り、消費の活性化をあと押しする。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は8月20日時点で1万9615枚、前週比2061枚減。取組高は8月20日時点7万7000枚台、28日時点8万3000枚台。東京市場の取組高は5万枚台。カテゴリ別(8月21日⇒28日)は、当業者は売り玉400枚減・買い玉200枚減、非当業者は売り玉500枚増・買い玉200枚増。

総合分析

 ニューヨーク白金期近は900ドル大台を一気に回復して更に上昇、東京白金期先は3100円台へと続騰と、内外ともに上放れた。米中貿易戦争の激化とそれに伴う景気に対する先行き不安、中国などの新車販売不振など、白金相場を取り巻く材料はあまり明るくないことから、この急騰劇は、金相場に比べた割安感で買われた側面が大きいと推察される。そうしたなか、9月1日に米中の制裁関税が発動される予定で、それを受けたマーケットの反応に注目したい。

原油

米中対立緩和の動きから米株高連動

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8/30 15:15現在

海外情勢

 米中貿易戦争激化の予想が広がるなか、双方の貿易協議の道が開けてリスクが緩和するとの見方が台頭。ニューヨーク原油期近は米株価に連動する底固い動きが続いていることや、中国政府による自動車購入規制撤廃への動きも強い支援要因となった。このほか、米追加利下げを前提にドル安基調が続くと金や銀価格に連動する場面も増えて来よう。目先は米中貿易戦争の行方が最大関心事で、すでに弱材料としての織り込みが一巡していることから、米中関連では明るい材料に反応すると見る向きが多く、超割安水準での低迷から離脱した動きと見て良い。

内部要因

 ニューヨーク白金市場のファンドポジションは8月20日現在、52万8969枚の買いに対して11万4334枚の売り、差し引き41万4635枚の買い越し(前週38万2144枚の買い越し)と買い越し玉が増えている。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは8月28日現在、4万7838枚の買いに対して2万8799枚の売り、差し引き1万9039枚の買い越し(22日現在1万9672枚の買い越し)と買い越し玉は減少している。

総合分析

 EIA(米エネルギー情報局)発表の8月16日に終わる週の原油需給は供給量合計が日量で1951万9008月23日に終わる週の米国内原油需給は日量で供給量合計が1842万8000バレル、これに対する需要量合計が同2042万7000バレルと需要量から供給量を差し引いた199万9000バレルの供給不足は過去に例の少ない大幅な供給不足の数値となった。特に週間原油輸入量がサウジアラビアからの輸入減が響いて大幅な減少となったことは無視出来ない。今後、産油国の協調減産継続が再評価されて東京ドバイ原油期先は更に上値を狙う展開を見込めそうだ。

ゴム

東京ゴム下落も安値からは切り返す

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8/30 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約50~100トン。8月29日の価格はキロあたり39.39~40.05バーツ、RSS3号タイ主要港9月積価格は154.0~156.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、7月31日現在14,208トン(前旬比345トン増)。
7月下旬の入出庫は入庫1,173トン、出庫828トン。

展開予想

 先週末に中国が米国の関税賦課に対する報復関税措置を発表、米国も関税率引き上げ等で対抗したことで週明けの株式市場は大幅下落、ドル円も104円台半ばまで円高が進行、東京ゴムも大幅安スタートとなった。直近安値160.7円を割り込むとロスカットオーダーの影響もあり、先限は155.4円まで大きく売り込まれた。ただ、現物価格は先週比で変わらなかったことや上海ゴムが切り返すと売りが一巡、160円台を回復している。
 8月30日正午過ぎ現在RSS先限は162.3円前後、TSR先限は141.0円前後の取引。週の高値はRSS167.4円/TSR145.4円、週の安値はRSS155.4円/TSR138.1円。
 東京ゴム当先限は順鞘水準を維持、9月限以降は受渡供用切れ貨物発生見込みであり、価格上昇場面では期先限月への売り圧力にもなっている。加えて、上海ゴムが中国当局による自動車購入規制緩和との報を受けて反発しているものの、上海ゴム-東京ゴムの値差は季節性に照らすと依然上海安・東京高水準であり、中国系は東京ゴムを売りやすい環境と言えるだろう。ただ、産地価格は170円程度で東京ゴムの"割安"幅は大きく、下振れ場面は押し目買い有利と考える。先限のレンジは155.0~170.0円を予想する。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引254,000円・損失限定取引495,000円(2019年11月18日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復26,840円(2019年11月18日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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