商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2019年  >  2019年8月05日

週間相場分析2019年8月05日


米中摩擦深刻化と追加利下げ巡り波乱

gold.jpg

8/2 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク金はFRBが追加利下げに消極的とされ下落後、中国への3000億ドル分関税上乗せなどから反発。スイスのMKS PAMPは、『FOMCだけでなく、金相場の方向性を左右するリスクイベントは依然として多い。英国のEU離脱で合意なしの可能性が高まっているほか、トランプ米大統領は中国からの輸入品3000億ドル(約32兆2300億円)相当を9月1日から10%の関税を課すと発表した。また、フォレックス・ドット・コムの市場アナリスト、ファワド・ラザクザダ氏は、『債券利回りが低下し、テクニカル的にも強気なため、金は安値で拾えば十分』と指摘した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は7月23日時点で25万1250枚、前週比5749枚増。取組高は7月23日時点61万枚台、7月31日時点56万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(7月24日⇒31日)では、当業者は売り玉400枚減・買い玉400枚増、非当業者は売り玉4000枚減・買い玉4700枚減。

総合分析

 ニューヨーク金の取組高は7月23日の61万6859枚から30日の56万3298枚まで、1週間で5万枚以上も減少した。この間、ニューヨーク金期近は1400ドル台前半の水準を維持して底固く推移したことから、売り玉の手仕舞が先行したと推察される。今後、売り玉の整理が一巡して、上値の重さが目を引き始めると、今度は、買い玉の利食や手仕舞が出て、本格的な修正安場面へ移行する可能性もあろうか。米中貿易戦争激化が予想され、玉整理後は再び上昇基調をたどろう。

白金

上下波乱のなか半値戻し達成し底固い

platinum.jpg

8/2 15:15現在

海外情勢

 米金融当局が追加利下げに慎重なことや、米中貿易摩擦激化を嫌気され、ニューヨークダウ工業株30種平均の下落もあって下げたが、ドル安を見て下げ足にブレーキがかかった。英国自動車工業会が発表した今年上半期(1~6月)の同国自動車生産台数は前年同期比20.1%減の66万6521台と2ケタの落ち込みになった。うち、英国向けが13万3203台(同16.4%減)で、輸出向けが53万3318台(同21.0%減)。一方、日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した7月の新車販売台数(速報値)は前年同月比4.1%増の45万9456台と、2ヵ月ぶりのプラスになった。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は7月23日時点で2万890枚、前週比5298枚増。取組高は7月23日時点7万7000枚台、30日時点7万6000枚台。東京市場の取組高は5万1000枚台。カテゴリ別(7月24日⇒31日)は、当業者は売り玉3300枚減・買い玉200枚増、非当業者は売り玉100枚減・買い玉3600枚減。

総合分析

 東京白金先限は7月30日に3084円まで続伸した。日足チャートを見ると、4月23日の3274円から6月3日の2770円までの下げ幅(504円安)に対して、半値戻し(252円高)以上、切り返した格好で、チャート的には基調を回復したといえよう。ただ、目先は米中貿易戦争の激化予想、更にはNYダウと原油がともに下落したことから、ここは不安定な動きを強いられよう。市場が平静さを取り戻せば見直し買いが入る。

原油

米国内石油需給タイト化が強材料だが...

oil.jpg

8/2 15:15現在

海外情勢

 米国内原油在庫の連続減少と米利下げによる株高などがサポート要因となったが、米国内産油量の増加や米中貿易摩擦激化を懸念する声が多く、トランプ米大統領は中国からの輸入品3000億ドル(約32兆2300億円)相当を9月1日から10%の関税を課すと発表したことを受けて戻りを売られた。産油国の協調減産は織り込まれているが、これは長期的な下支え要因として無視出来ない。ホルムズ海峡におけるイランと英国の衝突や、米国によるイラン制裁などが地政学的リスクの要因と見なされている。ファンドは利食一巡後に押目狙いの買いを増やしており、先高期待が強いことを示す。トランプ米大統領は原油価格が高過ぎるとしているが、市場は冷静に受け止めている。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは7月23日現在、53万7940枚の買いに対して14万0089枚の売り、差し引き39万7851枚の買い越し(前週42万3762枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは7月31日現在、4万5850枚の買いに対して2万6031枚の売り、差し引き1万9819枚の買い越し(7月25日現在1万8193枚の買い越し)と買い越し玉は増えている。

総合分析

 中東地域における緊張感の高まりも無視出来ない。これは英国軍艦がイランのタンカーを拿捕し、報復としてイランが英国のタンカーを拿捕するという事件が起きたことだ。米国とイランの直接的な軍事衝突は避けられようが、中東の原油積み出し地域における地政学的リスクは軽視出来まい。東京ドバイ原油期先はニューヨーク原油の後追いとなっているが、強気勢は買い進む姿勢にあり、これに円安が加わると更に地合は強くなるが...。

ゴム

東京ゴム大幅続落、先限160円台後半

20rubber.jpg

8/2 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約200~300トン。8月1日の価格はキロあたり41.44~43.28バーツ、RSS3号タイ主要港8月積価格は168.0~170.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、7月20日現在13,763トン(前旬比511トン減)。
7月上旬の入出庫は入庫311トン、出庫822トン。

展開予想

 今週の東京ゴムは大幅続落。現物ではインドネシア・マレーシア輸出規制終了の影響か出物が増加、価格もじり安となる中、上海ゴムも直近安値を更新、他市場対比で"割高感"のあった東京市場もその影響を免れなかった。特に、割高感の強かった期近限月は、買い方の手仕舞いか売り圧力が強まると急落。期近2限月は30~40円の大幅下落に見舞われ、先限もその影響を受けて20円強下落、160円台後半まで値を沈めた。
 8月2日正午過ぎ現在RSS先限は167.5円前後、TSR先限は150.5円前後の取引。週の高値はRSS184.0円/TSR153.3円、週の安値はRSS166.9円/TSR148.1円。
 東京ゴムは期近限月の急落主導で逆鞘幅縮小、一時50円を超える当先限の逆鞘は20円台前半まで縮小している。産地現物価格は金曜日時点183円台程であり、9月限の割高感は概ね解消された。先限限月は産地対比で割安圏にあり、買い方の手仕舞いや新規売りをこなせば、反発を想定できる水準である。ただ、本格上昇に転じるには上海市場・現物価格の支援が必要だろう。依然として逆鞘は継続、現物対比での"割安感"を踏まえれば先限は押し目買い方針で臨む方が期待値が大きいと考える。先限のレンジは160.0~175.0円を予想する。


このレポートはお客様への情報提供を目的としています。情報に関しては正確を期するよう最善を尽くしておりますが、内容の正確性、信憑性に関し保証をするものではありません。利用にあたっては自己責任の下で行って下さい。売買の判断はお客様御自身で行って下さい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引202,000円・損失限定取引495,000円(2019年8月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復26,352円(2019年8月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会で開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827 (受付時間:平日8:30~17:30)
日本商品先物取引協会相談センター http://www.nisshokyo.or.jp