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週間相場分析2019年7月16日


利下げ観測が強力サポート

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7/12 15:15現在

海外情勢

 6月の米CPI(消費者物価指数)が予想を上回る上昇となって、利下げ観測が後退、テクニカルの売りで小反落。パウエルFRB議長は10日、米下院金融サービス委員会で証言し、通商政策や世界経済の減速が、『米経済見通しを引き続き圧迫する』との懸念を示した。これを受け、USグローバル・インベスターズの主任トレーダー、マイケル・マトウセク氏は、『パウエルFRB議長が貿易戦争で米経済の不確実性は強まると発言し、利下げに含みを持たせたことは、投資家に金買いの機会を与えた』と分析した。7月利下げの観測は生きており、強いサポート要因に。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は2日時点で25万8946枚、前週比2万2392枚増。取組高は2日時点、10日時点ともに60万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(3日⇒10日)では、当業者は売り玉2300枚増・買い玉700枚減、非当業者は売り玉3100枚増・買い玉6100枚増。

総合分析

 東京金先限日足チャートは、7月3日の高値4950円に迫るも更新できず。このまま上値が重い状況が続くと、買い玉整理が進行して下押す可能性も。ただ、そうした下げがあっても、基調が崩れるわけではなく、あくまでも修正安の範囲内にとどまる公算大。東京金先限は5月29日の4487円から7月3日の4950円まで463円上昇。その3分の1押しは154円安の4796円、半値押しは232円安の4718円。

白金

米利下げによる株高を好感

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7/12 15:15現在

海外情勢

 米利下げ観測は健在でニューヨークダウが2万7088・08ドルの史上最高値を更新したことから、産業向け需要増加の期待感から続伸。中国自動車工業協会は10日、今年の同国新車販売台数が前年実績を下回るとの見通しを明らかにした。新車販売台数は昨年、28年ぶりに前年を割り込んでおり、マイナスになれば2年連続。なお、同協会が発表した6月の新車販売台数は前年同月比9.6%減の206万台。落ち込み幅は前月(16.4%減)からやや縮小したものの、12ヵ月連続で前年を下回った。また、1~6月の累計新車販売台数は前年同期比12.4%減の1232万台にとどまった。需要減少懸念が抑制要因だが、すでに織り込み済みとの見方は多い。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は2日時点で9297枚、前週比7311枚増。取組高は2日時点8万枚台、10日時点7万7000枚台。東京市場の取組高は6万枚台。カテゴリ別(3日⇒10日)は、当業者は売り玉200枚減・買い玉ほぼ変わらず、非当業者は売り玉500枚減・買い玉600枚減。

総合分析

 ニューヨーク白金のファンドの買い越しは6月18日の1970枚⇒6月25日の1986枚⇒7月2日の9297枚...と増加。この間、800ドル前後で下げ止まって、7月3日に840ドル台へ続伸した価格推移から推して、800ドル前後の水準は下値警戒ラインとして意識されていると推察出来よう。このニューヨーク白金期近の動きと連動して、東京白金期先も6月3日の2770円や6月18日の2774円が下値支持線となろうか。

原油

米原油在庫減・ハリケーン・株高が強材料

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7/12 15:15現在

海外情勢

 ニューヨークダウ工業株30種平均の史上最高値更新が支援材料となり、7月5日現在の米国内原油在庫が前週比950万バレル減と、市場予想の210~310万バレル減を大幅に上回る減少幅で米国の石油需要が旺盛であることが裏付けられた。また、ハリケーンが海洋油田を襲う可能性が高いとされ、一部の石油設備が停止するなど操業率の大幅低下が見込まれた。加えて米利下げによりドルが主要通貨に対して下落、リスクオフの買いが入ったことは無視出来ない。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは7月2日現在、51万3180枚の買いに対して、12万0370枚の売り、差し引き39万2810枚の買い越し(前週37万8803枚の買い越し)と買い越し玉は増えている。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは7月11日現在、4万4185枚の買いに対して2万5459枚の売り、差し引き1万8726枚の買い越し(7月4日現在1万9083枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。

総合分析

 7月5日に終わる週の米原油輸入量は日量で730万2000バレル、米国内産油量は同1230万バレル、供給量合計1960万2000バレル。これに対して原油輸出量は同304万8000バレル、国内原油処理量は同1743万8000バレル、需要量合計2048万6000バレル。需要量から供給量を差し引くと日量88万4000バレルの供給不足となり米原油需給バランスのタイト化は明らかだ。東京ドバイ原油期先はOPECプラス(OPECと非OPEC産油国)の協調減産継続に加え、米国の対イラン制裁によるイラン産原油供給減少を反映して先高人気が強く、多少時間をかけて4万5000円突破の可能性大。

ゴム

東京ゴム大幅続落、先限170円台半ば

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7/12 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約60~70トン。7月11日の価格はキロあたり47.70~49.89バーツ、RSS3号タイ主要港8月積価格は193.0~195.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、6月30日現在14,236トン(前旬比108トン増)。
6月下旬の入出庫は入庫797トン、出庫689トン。

展開予想

 今週の東京ゴムは大幅続落。上海ゴム市場で先週末にTSR20の上場(8月12日(月))が決まり、実需筋の買い玉を減らす動きが強まると、9月限が11,000元を割込み急落、10,580元まで値を切り下げた。また、産地でもエルニーニョが終息、天候も回復傾向で出物が増加、シンガポール市場は追随し大幅下落する中、9日の東京市場では、先限で180円を割り込むと176円台まで急落、週後半には米FRB議長が7月末の利下げを強く示唆し円高が進行、安値圏で戻りの鈍い展開となった。
 7月12日正午過ぎ現在RSS先限は175.4円前後、TSR先限は153.0円前後の取引。週の高値はRSS185.0円/TSR155.5円、週の安値はRSS174.2円/TSR150.6円。
 東京ゴムは期近の"渡し荷物不足感"は継続し新着荷物は依然限定的で値位置を維持、主に期先2本が上海・シンガポールに追随する形で値を沈めている。東京ゴム先限は上海市場対比では相対的に割高と言える一方、シンガポール対比では割安圏まで下落している。テクニカル面では戻り売り優勢の地合いに変化したものの、突っ込み売りは控える水準だ。米利下げ期待から米株が過去最高値するなど外部環境は良好であり、目先は安値圏でのレンジ形成に移行できるかを見極める時間帯だろう。先限のレンジは170.0~183.0円を予想する。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引228,000円・損失限定取引495,000円(2019年10月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復26,840円(2019年10月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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