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週間相場分析2019年7月8日


重要な節目に

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7/5 15:15現在

海外情勢

 世界経済成長への懸念や世界の貿易問題を巡る不安で米長期債利回りが低下して金を支える要因となった。米中両国が貿易戦争の休戦で合意してからわずか数日後の1日、米通商代表部は以前から問題視していたEUの航空機への補助金を巡り、EUからの輸入品に対する報復関税の検討対象を拡大すると発表。フィリップ・フューチャーズのアナリスト、ベンジャミン・ルー氏は、『世界的に製造業指標の弱さが続いていることと、そうした米国の貿易保護主義が、投資家のリスク資産回避を背景に、金の魅力を支援する見込みだ』と分析した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は6月25日時点で23万6554枚、前週比3万2231枚増。取組高は6月25日時点57万枚台、7月3日時点61万枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリ別(6月26日⇒7月3日)では、当業者は売り玉7100枚減・買い玉700枚増、非当業者は売り玉1万枚増・買い玉2200枚増。

総合分析

 東京金期先は7月3日に4950円まで上昇。日足チャート的には6月25日の4932円と顔合わせした格好で、今後、もう一段高に手間取るようだと、"Wトップ"が意識されて、一旦、売られる可能性も否めない。ニューヨーク金期近の日足チャートも同様の線型になっており、内外ともに上昇一服となるのか、それとも、続伸するのか、重要な節目にあるといえ、その成り行きから目を離せない。東京市場は円相場の動向も注視したい。

白金

下値支持線を確認

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7/5 15:15現在

海外情勢

 パラジウムが3月の高値に並ぶ上昇を演じたのは米中貿易関係改善期待によるもので、これが白金市場へも影響した。マークラインズが7月4日時点で集計した6月の米国新車販売台数(GM、フォード、テスラの推定値を含む速報値)は、営業日数が前年より1日少ない26日で、前年同月比2.8%減の150万9963台。6ヵ月連続で対前年同月割れが続いている。6月の季節調整済み年率換算は1720万台と前月実績の1740万台、前年同月実績の1750万台のいずれをも下回る。1~6月の米国市場の累計新車販売台数は843万8518台で前年同期比2.0%減。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は6月25日時点で1986枚、前週比16枚増。取組高は6月25日時点8万8000枚台、7月3日時点8万枚割れ。東京市場の取組高は6万1000枚台。カテゴリ別(6月26日⇒7月3日)は、当業者は売り玉ほぼ変わらず・買い玉100枚増、非当業者は売り玉3900枚減・買い玉3900枚減。

総合分析

 ニューヨーク白金のファンドの買い越しは6月18日時点の1970枚から6月25日時点の1986枚までほんのわずかながら増加。その後の相場上昇から推して、ひとまず、売り越し転換は回避したと見られる。東京白金期先は7月に入って、米株高を受けたニューヨーク白金の反発や、円相場の反落が支援して2900円台へと急伸。日足チャート的に2700円が下値支持線(6月3日の2770円や同18日の2774円)であることを確認出来た点は評価出来よう。

原油

先高期待が高まる

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7/5 15:15現在

海外情勢

 米中貿易交渉継続合意で貿易戦争の最悪な状況が回避されたことが好感されたうえ、米国内石油需給がタイト化したこともサポート要因となった。米国内原油在庫は6月28日現在、前週比100万バレル減、ガソリンも同160万バレル減と米国内石油需要が堅調であることを裏付けた。米株高も先行き米経済の成長に伴う石油需要増加期待に結びつくとされ、ニューヨークダウ工業株30種平均が史上最高値を更新したことも原油価格押し上げの一因となった。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションを見ると、6月25日現在、49万6941枚の買いに対して11万8138枚の売り、差し引き37万8803枚の買い越し(前週36万3087枚買い越し)と買い越し玉が増えた。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは7月3日現在、3万8386枚の買いに対して1万9364枚の売り、差し引き1万9022枚の買い越し(6月27日現在1万8835枚の買い越し)と買い越し玉が増えている。

総合分析

 6月29日に終わる週の全国原油処理量は前週比6万5451キロリットル増の331万6190キロリットルと製油所稼働率の低下(95%から94.6%へ)をよそに処理量が増えたのは石油製品精製コストの低減と在庫積み上げでも低金利でコスト負担が少ないことで在庫投資目的も一つの理由だ。東京ドバイ原油期先はニューヨーク原油の先高期待の高まりを映して一段高を見込める。

ゴム

東京ゴム大幅下落、先限180円台前半

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7/5 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約30~40トン。7月4日の価格はキロあたり51.66~56.49バーツ、RSS3号タイ主要港8月積価格は200.0~202.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、6月20日現在14,128トン(前旬比53トン増)。
6月中旬の入出庫は入庫772トン、出庫719トン。


展開予想

 今週の東京ゴムは、米中が貿易問題で一時休戦合意、追加関税が保留されたことで株高・円安となり、ゴム市場も追随する形で上昇となった。しかし、産地では集荷量が増加傾向で価格も反転下落しつつあることから上値は重く、2、3日の東京市場では9月、10月限にまとまった売りが入ると急落、ストップロスも巻き込みながら期近限月以外は10-20円程急落、先限も180円台前半まで売り込まれた。一方で上海ゴムは下落となったものの下げ幅は限定的で安値圏でのもみ合い商状、東京ゴムの下落により東京市場の"割高"修正局面となった。
 7月5日正午過ぎ現在RSS先限は183.0円前後、TSR先限は151.6円前後の取引。週の高値はRSS197.0円/TSR157.0円、週の安値はRSS180.3円/TSR151.6円。
 東京ゴムは期近3限月が渡し荷物の"不足感"により概ね値位置を維持する一方、10月限以降は一代安値水準であり、目先は逆鞘の継続と先限中心に上値は重いだろう。産地でも集荷は順調で、シンガポール市場も下落基調だ。ただ、上海ゴムは指定倉庫が減少、限月間の順鞘幅も縮小している。上海ゴムが底打ちを確認できれば、東京市場の反転も近いと言えるだろう。逆鞘環境である限りは押し目買いの見方を維持しつつ、価格変動幅が拡大している現状を踏まえ、慎重に押し目買いを検討したい。先限のレンジは176.0~194.0円を予想する。


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