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週間相場分析2019年7月1日


当業者のポジションに注目

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6/28 15:15現在

海外情勢

 米中首脳会談控えて米中貿易協議進展の期待で売られ反落商状。世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は6月26日時点で797.85トン。5月15~16日の733.23トンをボトムに増加傾向を続けて6月24日に801.96トンまで増加。これは、今年2月8~11日の802.12トン以来の800トン大台乗せとなった。そして、その後は、25日の799.61トン⇒26日時点の797.85トンと減少傾向に転じている。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は6月18日時点で20万4323枚、前週比2万0085枚増。取組高は6月18日時点52万枚台、26日時点57万枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリ別(6月19日⇒26日)では、当業者は売り玉1万3000枚減・買い玉1600枚増、非当業者は売り玉8300枚増・買い玉6500枚減。

総合分析

 東京金期先は6月25日に一時、4932円まで急騰、2015年1月23日の4958円以来の高値水準に達した。前述の"内部要因"にあるように、当業者が6月19日から25日までの1週間でざっと1万3000枚の売り玉を損失覚悟で手仕舞ったこと、いわゆる"踏み"が上放れにつながったといえよう。当業者の売り玉整理が一巡したかどうか、引き続きカテゴリ別取組高の動向を注視したいところ。

白金

米中貿易戦争の行方不透明で見送り

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6/28 15:15現在

海外情勢

 G20における米中首脳会談で、一時休戦で合意との香港紙報道など映して金が下落し、米株価も首脳会議前で手控えて弱含みになるなど白金も連動して地合軟化。英自動車製造販売協会が発表した5月の同国内自動車生産台数は前年同月比15.5%減の11万6035台で12ヵ月連続の減少。モデルチェンジと内外の需要鈍化が背景。なお、英国のEU離脱期限は10月31日に延期されたが、同協会はハロウィーン時の合意なき離脱という"大激震"の可能性を警告。そうなれば、関税が数十億ポンド膨れ上がり、国境は機能停止状態となり、自動車部門は動きが取れなくなる可能性があるとしている。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は6月18日時点で1970枚、前週比4982枚減。取組高は6月18日時点9万枚台、26日時点8万5000枚台。東京市場の取組高は6万5000枚台。カテゴリ別(6月19日⇒26日)は、当業者は売り玉900枚増・買い玉100枚増、非当業者は売り玉1800枚減・買い玉1000枚減。

総合分析

 日足チャートで一目瞭然だが、上放れた金に対し、白金は内外ともに上値が重い。そうしたなか、前述の"内部要因"で触れたように、ニューヨーク白金のファンドの買い越しは6月18日時点で1970枚まで減少しており、目先、今年2月12日に1606枚の売り越しに転換した際と同様の状況になるのかどうか注目される。東京白金期先は2700円の下値支持線(6月3日の2770円や同18日の2774円)を維持出来るかどうかが焦点に。

原油

米国内原油在庫の減少で底固い

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6/28 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油期近は米国内原油在庫の大幅減少で急上昇した反動や利益確定の売りで伸び悩む。その後、米国内原油在庫が予想を上回る大幅な減少となり、ガソリンや中間留分在庫も減少して米国内原油需要の堅調さを立証した。加えて、米中首脳会談の楽観的見通しや米利下げ期待もあり一気に上昇、戻りは警戒されて売られたが、再び買い人気が盛り上がりを見せて上昇した。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは6月18日現在、50万2749枚の買いに対して13万9662枚の売り、差し引き36万3087枚の買い越し(前週35万1655枚の買い越し)と買い越し玉は8週ぶりに増加へ転じた。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは27日現在、4万3034枚の買いに対して2万4199枚の売り、差し引き1万8835枚の買い越し(6月20日現在1万8851枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。

総合分析

 イラン革命防衛隊が米軍の無人偵察機を撃墜して米国とイランの軍事衝突を懸念する声も高まったが、米国側もやられたままにしておけないので、いつでも武力行使出来ることを示した。イランへの制裁強化は続くので原油供給不安は前より強くなった。中国経済の減速懸念が後退すれば世界の石油需給タイト化は明白なだけに、キッカケ次第でいつでも60ドル台を買い進む展開となるので注意が必要だ。

ゴム

東京ゴム続落、上海市場は11,500元割れ

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6/28 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約40~50トン。6月27日の価格はキロあたり55.49~56.79バーツ、RSS3号タイ主要港7月積価格は203.0~205.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、6月10日現在14,075トン(前旬比460トン減)。
6月上旬の入出庫は入庫260トン、出庫720トン。

展開予想

 今週の東京ゴムは、上海ゴム下落を引き継ぎ続落。逆鞘環境の中で、新甫12月限は200.0円を割れ水準で寄り付いた。上海ゴムは特段の材料がないものの安値切り下げの展開、金曜日昼時点では11,500元を割り込んでいる。産地現物は徐々に集荷量が増加しつつあり、天候も回復傾向のようだ。シンガポール市場も歩調を合わせるようにじり安となっている。ただし、東京ゴムはFRB議長による過度な利下げ期待をけん制する発言を受け、ドル円が107円台を回復する動きとなったことで、他市場対比の下げ幅は限定的であった。
 6月28日正午過ぎ現在RSS先限は193.0円前後、TSR先限は158.2円前後の取引。週の高値はRSS200.0円/TSR161.6円、週の安値はRSS191.5円/TSR155.2円。
 上海ゴムは5月上旬以来の安値圏に沈み、シンガポール・東京市場価格差は約5年ぶりの割安水準で、価格差修正は上海市場の上昇か他市場の下落によって生じるだろう。東京ゴムは他市場続落の中、逆鞘の影響から相対的に堅調推移で、"割高感"の解消が遅れており、大きめの下落が起きても不思議ではない。価格下落、逆鞘幅の拡大が進行中で、売り手にとっては難しい環境は継続、踏み上げの動きにも警戒が必要だろう。したがって、買いの見方は維持するが、買い場探しは慎重に行いたい。先限のレンジは186.0~198.0円を予想する。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引254,000円・損失限定取引495,000円(2019年11月18日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復26,840円(2019年11月18日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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