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週間相場分析2019年6月24日


中東情勢緊迫化と利下げで急騰

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6/21 15:15現在

海外情勢

 イランが米無人偵察機を領空侵犯したとして撃墜、緊張感が高まるなか、ドルが対ユーロで下落。前日比50ドル弱の急騰場面。このほか18~19日のFOMCでは年内の利下げの可能性が示唆された。これを受け、スタンダード・チャータード銀行の貴金属アナリスト、スキ・クーパー氏は、『最近の金相場の上昇は貿易問題と(世界の)中央銀行による利下げの動きという2つの事柄が合わさった結果と考えられるが、私はこの2つが完全に織り込まれているとは思っていない』との見方を示した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は11日時点で18万4238枚、前週比2万8123枚増。取組高は11日時点49万枚台、19日時点53万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(12日⇒19日)では、当業者は売り玉1600枚減・買い玉2500枚増、非当業者は売り玉700枚増・買い玉3400枚減。

総合分析

 東京金期先は2015年2月以来、4年4ヵ月ぶりに4800円台へ乗せた。FOMCで年内の利下げの可能性が示唆されたことを受け、ニューヨーク金が全限月急騰したことから、為替が1ドル=107円台の円高地合にありながらも上放れた格好だ。目先的には、4800円台に乗せた達成感や、相対力指数が80ポイントを突破したことによる高値警戒感から、修正安場面へ移行する可能性もあろうか。

白金

米中貿易戦争の行方不透明で見送り

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6/21 15:15現在

海外情勢

 米中貿易戦争の行方は月末の米中首脳会議の結果を待つしかなく、米株価堅調ながら、為替相場が不安定で見送りムード。欧州自動車工業会が公表した5月のEUの新車販売台数は前年同月比0.1%増の140万518台。ドイツの需要改善に加え、中東欧諸国が堅調だったことで9ヵ月ぶりにプラスとなったことは明るい材料だが、自動車販売不振など悪材料も多い。主要市場の国別ではドイツが9.1%増、フランスが1.2%増、スペインが7.3%減、英国が4.6%減、イタリアが1.2%減。また、韓国産業通商資源部が発表した5月の同国内自動車生産台数は同4.1%増の36万6152台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は11日時点で6952枚、前週比119枚減。取組高は11日時点8万6000枚台、19日時点9万1000枚台。東京市場の取組高は6万6000枚台。カテゴリ別(12日⇒19日)は、当業者は売り玉3000枚増・買い玉1100枚減、非当業者は売り玉100枚減・買い玉4000枚増。

総合分析

 ニューヨーク白金期近、東京白金期先ともに反発したものの、日足チャートが示すように、FOMCで年内の利下げが示唆されたことを受けた内外の金相場の上放れに比べて明らかに上昇力は弱い。南アフリカ共和国の鉱山会社各社の労使交渉についての話題は依然として乏しく、米中貿易問題の先行き不透明感を受けた世界景気に対する不安と産業向け白金需要減退懸念が重く圧し掛かっている状況といえそう。また、東京白金については為替の円高地合も警戒要因に。

原油

米とイラン対立激化など中東情勢緊迫化

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6/21 15:15現在

海外情勢

 イラン革命防衛隊が自国領空を侵犯したとして米軍の無人偵察機を撃墜するなど中東緊張が高まった。このほか、米利下げの可能性も強材料。米中首脳会談開催で貿易交渉が継続される可能性が高まり、中国経済の減速懸念が急速に後退した。同時に米金融当局の利下げが早まるとの見方から、米株価が堅調、米長期金利の低下によるドル安も原油価格にとっては強力な買い材料となった。ポイントはファンドが先高見通しなどから再び買い進む可能性が高く、悲観ムードは一掃された格好。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは6月11日現在、51万5457枚の買いに対して16万3802枚の売り、差し引き35万1655枚の買い越し(前週は40万0168枚の買い越し)と買い越し玉は減った。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは20日現在、4万2982枚の買いに対して2万4131枚の売り、差し引き1万8851枚の買い越し(13日現在1万8698枚の買い越し)と買い越し玉は僅かながら増えた。

総合分析

 6月15日に終わる週の国内原油処理量は前週比20万8979キロリットル増の322万5031キロリットルと旺盛な需要に応じた生産ペースアップを反映したもの。目下、夏の需要期を迎えて国内の原油処理量は増え続ける可能性が高い。東京ドバイ原油期先は中東情勢緊迫化のほか、米中首脳会談開催で合意の糸口が掴めるとの期待感とFRBの利下げ方針によるドル安でニューヨーク原油が上昇するとの見方から、徐々に先高期待が高まる可能性がある。

ゴム

東京ゴム下落、上海市場に連れ安

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6/21 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約40~50トン。6月20日の価格はキロあたり55.49~56.88バーツ、RSS3号タイ主要港7月積価格は202.0~204.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、6月10日現在14,075トン(前旬比460トン減)。
6月上旬の入出庫は入庫260トン、出庫720トン。

展開予想

 今週は、先週末発表の5月の中国工業利益が2002年以来の小さな伸びとなったこと等から上海ゴムが下落、12,000元の節目を割り込み、東京ゴムも連れ安となった。週半ばは中限に売り方の買戻しか、先限価格対比で約10円高まで買われる局面が見られたが、産地では徐々に集荷が進んでおり、中国・シンガポール・現物価格対比で割高である東京市場は戻り売りに押される展開となった。また、FOMCでは今年2回の利下げが想定される内容となり、円高が進行したことも下落を後押しした。
 6月21日正午過ぎ現在RSS先限は199.2円前後、TSR先限は159.7円前後の取引。週の高値はRSS205.5円/TSR165.8円、週の安値はRSS198.1円/TSR159.4円。
 東京ゴムはじり安、上海・シンガポールゴム市場が修正下落となり、東京ゴムの市場環境(倉庫・渡し荷物の不足感)に変化はないが他市場対比での"割高感"から売り優勢。上海-東京ゴムの価格差は過去最大の水準(上海安・東京高)に達しており、現在の東京ゴム先限価格は売りを呼び込みやすい状況だ。ただ、東京ゴムの市場環境を踏まえれば、下落調整後は上海市場動向を見極めながらではあるが、買いが無難と言えるだろう。目先は売り優勢だが、大きな押し目は買い場としたい。先限のレンジは190.0~205.0円を予想する。


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