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週間相場分析2019年6月17日


利下げ観測と中東緊張で強い

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6/14 15:15現在

海外情勢

 FRBの利下げの可能性が高いとの見方や中東オマーン湾でのタンカー攻撃で地政学的リスクの高まりから一段高となった。シティグループのマーク・ショフィールド氏率いるグローバルマクロ戦略チームはリポートで、トランプ米大統領がまだ追加関税を課していない中国製品に25%の関税を適用するとともに、自動車にも関税を課して日欧との緊張が高まり、FRBが政策金利を引き下げない場合、金相場が1600ドルに上昇するとのシナリオを示した。また、中国との貿易合意はないがFRBが0.75%相当の利下げを実施した場合、金はドル安に助けられて上昇、1500ドルに達するとした。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は4日時点で15万6115枚、前週比6万9427枚増。取組高は4日時点48万枚台、12日時点50万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(5日⇒12日)では、当業者は売り玉5600枚減・買い玉4800枚増、非当業者は売り玉4000枚増・買い玉6400枚減。

総合分析

 東京金期先は14日の4682円まで反発。2月20日の4789円から5月29日の4487円までの下げ幅(302円安)に対し、3分の2弱切り返した格好で、ケイ線的に見ても基調が一気に引き締まったといえそう。ただ、目先的には、3分の2弱戻しという一つの節目に達した達成感や、相対力指数が70ポイント近辺まで急上昇したことによる高値警戒感から、修正安場面へ移行する可能性も。ニューヨーク金期近も日足が"Wトップ"の姿で目先の修正安を示唆か。

白金

買われにくい状況

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6/14 15:15現在

海外情勢

 米経済指標の発表待ちで手掛かり材料難から見送りムード。小幅な動きにとどまった。中国汽車工業協会が発表した5月の同国新車販売台数は前年同月比16.4%減の191万台。前年実績を11ヵ月連続で下回り、下げ幅も2ヵ月連続で10%を超えた。また、インド自動車工業会が発表した5月の同国新車販売は同18%減の30万8194台。2ケタ減少は2ヵ月連続で、4月(15%減)よりも落ち込み幅が大きくなった。18%減はリーマン・ショックで世界的に自動車販売が落ち込んだ2008年12月(26%減)以来の減少幅。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は4日時点で7069枚、前週比822枚減。取組高は4日時点8万3000枚台、12日時点8万6000枚台。東京市場の取組高は6万3000枚台。カテゴリ別(5日⇒12日)は、当業者は売り玉3600枚増・買い玉600枚減、非当業者は売り玉1500枚減・買い玉2600枚増。

総合分析

 ニューヨーク金期近が年初来の最高値を更新したのに対し、同白金期近は800ドルそこそこで低迷を続けており、同じ貴金属でも明暗が分かれる動きに。米中貿易戦争激化の先行き不安が世界景気に暗い影を落とすなか、金にリスクヘッジの買いが入る一方、白金は産業需要減退懸念で買われにくい状況といえそう。前述の"海外情勢"で触れた中国やインドでの新車販売不振も白金相場の上値を重くする要因に。

原油

中東でのタンカー攻撃見て供給不安から一段高

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6/14 15:15現在

海外情勢

 ホルムズ海峡近くのオマーン湾で日本船含めたタンカーが攻撃され、供給不安の高まりから一段高となったが、OPEC月報で世界石油需要見通しが下方修正されて伸び悩む場面も。米国内原油在庫が予想を大幅に上回る増加となったことや、米中貿易戦争による中国経済の減速懸念で世界的な石油需要減少懸念が売り材料。一方では米国の対イラン、ベネズエラ制裁の姿勢は不変で、今後もイランとベネズエラからの供給量減少は続く。また、ペルシャ湾封鎖の懸念が高まっているほか、OPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国(OPECプラス)の協調減産は継続され、相場を下支える要因に。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは6月4日現在、53万8947枚の買いに対して13万8779枚の売り、差し引き40万0168枚の買い越し(前週43万8938枚の買い越し)と買い越し玉は減少している。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは6月12日現在4万2974枚の買いに対して2万4320枚の売り、差し引き1万8654枚の買い越し(6月6日現在1万8283枚の買い越し)と買い越し玉は増加した。

総合分析

 6月8日に終わる週の国内原油処理量は前週比14万0332キロリットル増の301万6052キロリットルと設備稼働率がアップ(92・6%⇒96・6%)ガソリンや中間留分の需要増加を見込んでの原油処理量増加だ。輸入原油価格は上昇したままだが、為替が円高へ振れている分が割安に調達出来るが、それでもコストプッシュは避けられない。東京ドバイ原油期先は米中貿易戦争による中国経済の減速懸念など世界的な石油需要減退への不安で海外原油相場が下げているが、その動きも一服し、オマーン湾でのタンカー攻撃をキッカケに地政学的リスクの高まりによる供給不安が強材料に。

ゴム

東京ゴム高値保ち合い、週間では小幅安

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6/14 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約20~30トン。6月13日の価格はキロあたり55.49~55.99バーツ、RSS3号タイ主要港7月積価格は200.0~202.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、5月31日現在14,535トン(前旬比753トン減)。
5月下旬の入出庫は入庫750トン、出庫1,503トン。

展開予想

 今週は、米国が対メキシコ追加関税の無期限延期を好感し、株式市場は上昇・ドル円は円安スタート、東京ゴムも前週末高値圏で寄付くなど堅調推移、上海ゴムも一時12,500元を上回った。ただ、上海ゴムは40万t強の在庫や、5月の中国自動車販売の前年同月比16.4%減等が重石となり、戻りは売られる展開となった。しかし、産地ではエルニーニョや降雨の影響により原料の不足感が強く、価格は年初来高値を更新しながら上昇基調を維持、東京・上海市場共に下値は限定的であった。
 6月14日正午過ぎ現在RSS先限は204.0円前後、TSR先限は164.0円前後の取引。週の高値はRSS207.8円/TSR168.2円、週の安値はRSS202.7円/TSR164.1円。
 東京RSSの先限は高値圏で膠着商状、週間では小幅下落となり、短期RSIは70程度と一時の過熱感は和らいだ。東京ゴムは産地対比、上海ゴム対比で相対的に"割高"と言える水準であり、目先は調整局面も想定される。しかし、逆ザヤ幅は拡大傾向を維持、新規入着も限定的とみられることから、買い方有利の展開が継続しそうだ。先限のレンジは195.0~210.0円を予想する。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引234,000円・損失限定取引495,000円(2019年9月19日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復26,352円(2019年9月19日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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