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週間相場分析2019年6月10日


安全資産の買いで一段高

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6/7 15:15現在

海外情勢

 米中貿易戦争、米国とメキシコの対立などのリスクから安全資産としての金が買われた。FRBの利下げ観測も影響している。RBCウェルス・マネジメントのマネジング・ディレクター、ジョージ・ジェロ氏は、『金相場はここ数ヵ月、動きに乏しく、1275~1300ドルのレンジで推移していたが、経済や政治のニュース、関税を巡る先行き不透明感を支えに、そうした狭い値幅レンジから脱した』としている。また、世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は6月3日に前営業日比16.44トン(2.2%)増と、2016年7月以来、最大の増加を記録した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は5月28日時点で8万6688枚、前週比2117枚減。取組高は5月28日時点50万枚台、6月5日時点48万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(5月29日⇒6月5日)では、当業者は売り玉1100枚減・買い玉700枚増、非当業者は売り玉600枚減・買い玉2300枚減。

総合分析

 米中貿易戦争に端を発した世界的な貿易に対する不安、それに伴う世界経済に対する先行き不安、更には米国の利下げ観測を受けて、ニューヨーク金期近は続伸し、今年2月の高値水準へと復帰。東京金期先も円高地合のなかで追随高を演じて4600円台半ばへと切り返し、内外ともにケイ線の姿が好転する格好となった。ただ、内外ともに相対力指数が高値警戒ラインの70ポイント近辺、目先的には修正安場面へ移行する可能性も。

白金

突っ込み警戒で戻す

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6/7 15:15現在

海外情勢

 米株価堅調やドルが対ユーロで下落したほか、ニューヨーク金の堅調に連動して上昇。ドイツ連邦自動車局が発表した5月の同国新車登録台数は前年同月比9.1%増の33万2962台。一方、オーストラリア自動車工業会が発表した5月の同国内新車販売台数は同8.1%減の9万2561台で、1~5月の累計は前年同期比8.1%減の43万6649台。また、マークラインズが集計した5月の米国新車販売台数(GM及びテスラの推定値を含む速報値)は前年同月比0.2%減の159万217台で、1~5月累計は前年同期比1.8%減の692万8555台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は5月28日時点で7891枚、前週比7599枚減。取組高は5月28日時点8万3000枚台、6月5日時点8万4000枚台。東京市場の取組高は6万1000枚台。カテゴリ別(5月29日⇒6月5日)は、当業者は売り玉300枚増・買い玉500枚減、非当業者は売り玉3600枚増・買い玉4300枚増。

総合分析

 Refinitivが『GFMS PGM Survey 2019』で示した今年の世界白金需給予測は12.1トンの供給過剰(前年は0.6トンの供給過剰)。JM社の予測が4.0トンの供給不足であるのとは対照的で、白金需給に対する見方が市場でマチマチなことが窺える。このファンダメンタルズの見通しの不透明さも白金相場の足取りが重い一因か。世界経済の先行き不安が白金の需要減退懸念につながっていることも嫌味。

原油

突っ込み警戒と売り一服で戻す

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6/7 15:15現在

海外情勢

 米原油在庫の急増による売りが一巡、ポジション調整やドル軟化による割安感から買われて堅調に。米中貿易摩擦は6月28日と29日に開かれるG20で米中首脳会議が開かれ、解決のメドがつきそうだとの期待感から、中国経済減速による白金需要減少への不安が後退、更には米国がメキシコ関税先送りとの報道でニューヨーク市場ではポジション調整かたがた、OPECプラスの減産継続の可能性が下支えとなって堅調地合を取り戻した。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは5月28日現在、56万4433枚の買いに対し、12万5495枚の売り、差し引き43万8938枚の買い越し(前週47万8398枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは6月5日現在、4万0035枚の買いに対し、2万1723枚の売り、差し引き1万8312枚の買い越し(5月30日現在1万7707枚の買い越し)と買い越し玉は増えている。

総合分析

 注目の中国石油需給を見ると、3月は原油輸入量が929万7000トン(2月1026万5000トン)と減少したが、4月は1067万9000トンと増加、中国国内の原油処理量も1272万3000トン(前月1253万4000トン)と中国の石油需要は増えている。需要の動きは年間を通して見ないと明確とならないが、少なくとも足元の石油需要は落ち込んでいないといえよう。米シェールオイルの生産量が過去最高を記録したが、すでに市況には織り込まれた。東京ドバイ原油期先はまだ弱材料の蒸し返しで50ドル台割れの不安は拭えない。

ゴム

東京ゴム急伸、先限200円台回復

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6/7 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約20~30トン。6月6日の価格はキロあたり53.95~55.49バーツ、RSS3号タイ主要港7月積価格は192.0~194.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、5月20日現在15,288トン(前旬比176トン減)。
5月中旬の入出庫は入庫665トン、出庫841トン。

展開予想

 今週は、米国が対中貿易問題に続き、メキシコ、オーストラリアに対しても関税をにおわす発言から、世界同時株安、原油市場安、円高と外部環境の悪化に東京ゴムも先限が190.0円まで下落して始まった。しかし、その売りが一巡すると、産地でのエルニーニョ現象による供給不安から期近限月を中心に堅調に推移。上海市場が12,000元を回復すると、東京市場は、5月30日の高値196.6円を上抜け新規買いが加速。3月12日の高値201.1も突破し207.9円まで買われた。
 6月7日正午過ぎ現在RSS先限は205.0円前後、TSR先限は167.0円前後の取引。週の高値はRSS207.9円/TSR168.1円、週の安値はRSS190.0円/TSR160.5円。
 東京RSSの先限は2カ月近い保合いを上抜けたが、短期RSIは80程度で推移。目先調整局面も想定されるが、逆ザヤ幅は依然修正されておらず買方有利の展開と見る。先限のレンジは200.0~210.0円を予想する。



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