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週間相場分析2019年6月3日


FRB利下げ観測が支援材料

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5/31 15:15現在

海外情勢

 米中貿易戦争激化や世界的な景気減速懸念、さらにFRB(米連邦準備制度理事会)が利下げするとの観測など好感され一段高となった。世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は5月29日時点で740.86トン。5月21日の739.69トンを直近のピークに、22~24日の738.81トン⇒28日の737.34トンと減少していたが、29日に増加へ転じた格好。オアンダのシニア市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は顧客向けノートで、『不安が広がるなかで金相場が上昇しているとはいえ、投資家は安全資産として主に債券を買っており、金上昇は限定的』と指摘した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は5月21日時点で8万8805枚、前週比3万5731枚減。取組高は5月21日時点で50万枚台、29日時点で45万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(5月22日⇒29日)では、当業者は売り玉2000枚増・買い玉1300枚減、非当業者は売り玉700枚増・買い玉4000枚増。

総合分析

 CPMグループのマネジング・パートナー、ジェフリー・クリスチャン氏が、『貿易摩擦だけでなく、米中欧経済の情勢、英国のEU離脱問題といった環境下で、投資家や企業は市場でどう立ち回ればいいか確証が持てないでいる』と指摘しているのを表すように、ニューヨーク金期近は1200ドル台後半で小幅揉合を継続。ただ、ドル指数が97~98ポイント台で高止まりするなかでも大きく売られずに推移しており、その底固さは評価したいところ。

白金

リスクオフの買いで底固さ

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5/31 15:15現在

海外情勢

 自動車業界コンサルタントのJDパワーとLMCオートモーティブが示した5月の米自動車販売台数見通しは前年同月比2.1%減の約156万台。価格上昇が引き続き重石となったと見られる。一方、中国自動車工業協会などの発表を引用し、国営新華社通信が報じたところによると、中国の2019年の自動車販売台数は約2810万台と前年から横ばいになる見通し。貿易摩擦や景気減速が需要を圧迫するなか、販売低迷から脱する気配はほとんど見えない。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は5月21日時点で1万5490枚、前週比1万260枚減。取組高は5月21日時点7万8000枚台、29日時点8万3000枚台。東京市場の取組高は5万7000枚台。カテゴリ別(5月22日⇒29日)は、当業者は売り玉4000枚増・買い玉900枚減、非当業者は売り玉1700枚増・買い玉6500枚増。

総合分析

 米中貿易摩擦の激化による景況感悪化⇒産業金属需要全般の減退懸念、米国による中国ファーウェイ・テクノロジーズ(華為技術)への攻勢⇒スマートフォンや電子部品需要の先行きに対する懸念が、白金相場の重石となっている。東京白金期先は5月30日に2800円台割れとなったが、今年1月4日の2762円、1月23日の2775円、2月15日の2782円と併せて、2700円台後半で下げ渋る動きとなるかどうかが当面の焦点に。

原油

米国内原油在庫の減り方少なく下落したが...

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5/31 15:15現在

海外情勢

 5月31日現在の全米原油在庫が予想を下回る小幅な減少となり、ガソリン在庫が増加したことが嫌気され一段安を演じたが、世界的に石油需要が伸びているとの情報や、米国産原油の輸出量が年初来最高水準へと増えていること、米国内石油製品出荷量が大幅な水準へ伸びているなど、一部専門家は米国内石油需給と世界石油需給はタイトであるとの見解を示すなど下げ過ぎとの声も。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは5月21日現在、58万5979枚の買いに対して10万7581枚の売り、差し引き47万8398枚の買い越し(前週48万7808枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。東京ドバイ原油市場の5月30日現在の非当業者売買バランスは4万1014枚の買いに対して2万3307枚の売り、差し引き1万7707枚の買い越し(5月23日現在1万6566枚の買い越し)と買い越し玉が増えている。

総合分析

 5月25日現在の全国原油在庫は前週比26万6726キロリットル減の1364万3405キロリットルと生産調整を反映している。OPECと非OPEC産油国の協調減産はもとより、イランとベネズエラの原油供給量が減少していることが投資家の買い気を支えている。米中貿易摩擦激化で需要の減退懸念もあるが、『需要の動向が判明するのは1年先だが、供給量の減少はすぐに判明する』(市場関係者)との認識が強く、供給不安が続く間、今後の下値は限定的だろう。

ゴム

東京ゴム横ばい、上海ゴムは下落

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5/31 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約1~20トン。5月30日の価格はキロあたり52.39~52.79バーツ、RSS3号タイ主要港6月積価格は186.0~188.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、5月10日現在15,464トン(前旬比293トン減)。
5月上旬の入出庫は入庫401トン、出庫694トン。

展開予想

 今週の東京ゴムは引き続き堅調推移、上海ゴムも上昇基調を維持し、本日までの4営業日続伸となっている。外部環境は米中貿易問題が悪化傾向にあり株式市場は下落、円高傾向と東京ゴム市場に弱気に作用する要素が見受けられるが、タイの輸出削減や中国でのゴム生産停滞、東南アジアではエルニーニョ発生等を引続き材料しているようだ。産地現物価格も上昇を続けており先物市場の堅調さを裏付けている。
 5月31日正午過ぎ現在RSS先限は194.5円前後、TSR先限は163.5円前後の取引。週の高値はRSS196.6円/TSR164.1円、週の安値はRSS191.0円/TSR160.9円。
 東京RSSの先限は31日昼時点で、一目均衡表の雲を上抜けて推移。短期RSIは80程度で推移し加熱水準に近づいている。東京ゴム市場の当先の逆鞘幅は拡大傾向を維持、23.0円台程度。産地対比の価格は期近3本で既に上鞘水準と考えられるが、現物・倉庫スペースの確保が思うように進んでいないとみられ、新規の入着は限られた数量留まるだろう。現時点では逆鞘環境が継続し、価格自体も上昇基調を維持していることから、買い方針の方が望ましいか。ただ、RSIは加熱水準に近づいており、調整下落も視野には入れる必要があるだろう。先限のレンジは190.0~200.0円を維持する。



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