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週間相場分析2019年5月27日


下値支持線を意識する動きに!?

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5/24 15:15現在

海外情勢

 米中貿易戦争激化の恐れからニューヨークダウ工業株30種平均が急落するなどリスクオフの動きとなり、株価との逆相関関係で安全資産の金が買われる格好で一段高を演じた。ロイター通信は、『ドル指数と金現物相場の相関係数は、昨年1年間で見るとマイナス85%と明確な逆相関を示していたが、今年の5ヵ月間では45%まで低下。ドル高局面で金が売られるという法則が通用しなくなっている』と指摘。『ドル指数は、足元で98ポイント付近と2年ぶりの高値圏にある一方、金現物相場はドル高でも金が売られにくい"ドル高耐性"が生じている』とした。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は14日時点で12万4536枚、前週比4万9125枚増。取組高は14日時点、22日時点ともに51万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(15日⇒22日)では、当業者は売り玉2500枚増・買い玉1700枚増、非当業者は売り玉ほぼ変わらず・買い玉800枚増。

総合分析

 東京金期先は5月21日に一時、4496円まで売られて4500円台を割り込んだ。ただ、その後の安値は22日が4503円、23日が4502円と4500円台割れを回避しており、4500円以下に対する抵抗感が感じられる。従って、このまま4500円近辺で下げ渋る動きを続けるかどうかが当面の焦点に。下げ渋る動きとなれば、4500円を下値支持線として意識し、その底固さが見直されて反発する可能性も。

白金

米中貿易戦争激化を嫌気し急落

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5/24 15:15現在

海外情勢

 米株価の急落と米中貿易戦争激化による中国経済減速懸念から中国の白金需要が大幅に減少する恐れなどから手仕舞売り先行でニューヨーク白金期近は800ドル割れを演じた。韓国自動車産業協会が発表した今年第1四半期(1~3月)の同国自動車生産台数は前年同期比0.6%減の95万7402台。一方、日本半導体製造装置協会が発表した2018年の世界半導体製造装置販売額は前年比14%増の645億ドルと、2年連続で史上最高値を更新した。国・地域別では、韓国が前年同様トップ。2位は前年3位だった中国で131億1000万ドル。その中国がどうなるか不安が増大しよう。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は14日時点で2万5750枚、前週比2943枚減。取組高は14日時点7万5000枚台、22日時点7万9000枚台。東京市場の取組高は5万1000枚台。カテゴリ別(15日⇒22日)は、当業者は売り玉4100枚増・買い玉500枚減、非当業者は売り玉100枚増・買い玉4700枚増。

総合分析

 ドル指数が2017年5月以来の98ポイント台へと続伸するなどのドル高進行を受け、ニューヨーク白金期近が800ドル大台割れへと続落、東京白金期先も2800円台前半へと売られた。目下のところ、今年の世界白金需給についてJM社が供給不足を予想したことが市場に響いているとはいい難く、"為替次第の相場"という印象が強い。そうしたなか、米中貿易戦争、英国のEU離脱問題などを背景にドルや円が買われやすい地合にあることは白金の上値抑制要因に。

原油

中国経済の減速懸念増大で一段安

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5/24 15:15現在

海外情勢

 米中貿易戦争激化が米株安を招き、中国経済減速懸念による石油需要減退の不安心理もあってニューヨーク原油相場が急落した。今後、下げ足にブレーキをかけると推測されるのがOPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国の減産が続き、イランとベネズエラの原油供給量が減少している点だ。米国内原油在庫の大幅増加もさることながら、より米中貿易戦争激化のほうが関心が高く、同問題が落ち着けばとりあえず、下げ止まるとの見方も。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは5月14日現在、60万7979枚の買いに対して12万0171枚の売り、差し引き48万7808枚の買い越し(前週49万4336枚の買い越し)と買い越し玉が減少した。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは5月23日現在、4万2644枚の買いに対して2万6078枚の売り、差し引き1万6566枚の買い越し(5月16日現在1万6823枚の買い越し)と買い越しは減少した。

総合分析

 5月18日に終わる週の我が国原油処理量は前週比26万6587キロリットル減の312万5558キロリットル、製油所稼働率91・3%(前週94・1%)と、保守点検を含めた生産調整の結果、原油処理量が減少した。元売りは製品販売が好調なことから処理量を増やしたいところだが、夏の需要期へ向けて製油所トッパーの整備などフル操業体制の準備をしているために処理量が減少した。6月からは増加しよう。東京ドバイ原油期先は米中貿易戦争激化による石油需要減少懸念で今後もニューヨーク原油相場が抑えられ、これに連動して上値抑制ムードが続きそうだ。

ゴム

東京ゴム横ばい、上海ゴムは下落

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5/24 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約1~20トン。5月23日の価格はキロあたり51.29~51.69バーツ、RSS3号タイ主要港6月積価格は179.0~181.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、4月30日現在15,475トン(前旬比199トン減)。
4月下旬の入出庫は入庫676トン、出庫875トン。 ※4月中旬在庫は16,556トンから15,656トンに修正。

展開予想

 週前半は前週の流れを引き継ぎ押し目買い優勢、195.3円まで上伸した。しかし、週半ば以降は米政府が中国ファーウェイの通信機器への事実上の輸出規制を決めたことで株安・円高が進行、外部環境の悪化を受けてか上海ゴムは急落、12,000元台を割込んだ。ただ、東京ゴムは当先の逆鞘環境下で、先限こそ190.0円割れとなったものの、期近から期中限月は200円台を維持。結果的に横ばいの水準で週末を迎えている。
 5月24日正午過ぎ現在RSS先限は192.0円前後、TSR先限は162.8円前後の取引。週の高値はRSS195.3円/TSR164.8円、週の安値はRSS188.6円/TSR159.6円。
 東京RSSの先限は24日昼時点で、一目均衡表の雲上限付近。短期RSIは70程度で推移し加熱感はないが上昇傾向を維持。東京ゴム市場の当先の逆鞘幅は再度拡大傾向、15.0円台半ば。産地対比の価格は期近が"同値"、期中は"割高"、期先は若干"割安"と言える水準か。ただ、輸入貨物を受け入れる十分なスペースは確保が難しい中、期中限月は新規売りが手控えられ、売り方が手仕舞い買いを迫られているように見受けられる。供給環境についても、タイの輸出削減開始や中国雲南省では干ばつの影響から一部生産が滞っているとの報、東南アジアではエルニーニョ現象の発生が見込まれることなどから上昇リスクが警戒される場面だろう。先限の目先レンジは190.0~200.0円を維持する。



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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引254,000円・損失限定取引495,000円(2019年11月18日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復26,840円(2019年11月18日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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