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週間相場分析2019年5月20日


1200ドル台後半での底固さ継続か!?

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5/17 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は15日時点で733.23トン。3月26~29日の784.26トンを直近のピークに、5月10日の733.23トンまで減少。翌営業日の13日に736.46トンへと増加、翌14日も同じく736.46トンと横ばいとなったが、15日には再び733.23トンへと減少した格好。これは昨年10月3~4日の731.64トン以来の低水準となる。

内部要因

 ニューヨーク金期近は先週に一時1300ドル台を回復したが、あくまでも"一時的"で、1300ドルが上値抵抗線の印象。一方で、その後、ドル高などで売られても1200ドル台後半で下げ渋り底固さも健在か。米中通商交渉の難航、中東地域での地政学的リスクの高まりを受けて、安全資産としての金に対する関心は根強いと思われ、今後も1200ドル台後半で下げ渋る動きを継続すると、その底固さの見直し買いが入る可能性もあり、その成り行きに注目。

総合分析

 中国の今年1~3月期のGDP成長率に対し、ロイター通信の調査では前年同期比6.3%と、少なくとも27年ぶりの低水準となる見通しだったが、実際には同6.4%増と前期比で横ばいとなり、4四半期ぶりに減速に歯止めがかかった。こういった具合に最近の同国経済指標は底固い内容が多く、市場では、『投資家心理の改善につながっており、(安全資産とされる)金を買いにくい状況が続いている』との見方も。当面、金は上値の重い展開もやむを得ないか。

白金

今年は再び供給不足の予測に

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5/17 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は7日時点で2万8693枚、前週比4629枚減。取組高は7日時点7万4000枚台、15日時点7万5000枚台。東京市場の取組高は4万7000枚台。カテゴリ別(8日⇒15日)は、当業者は売り玉2500枚増・買い玉1400枚減、非当業者は売り玉1200枚増・買い玉5200枚増。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は9日時点で3万1844枚、前週比8489枚増。取組高は9日時点7万4000枚台、17日時点7万3000枚台。東京市場の取組高は4万2000枚台。カテゴリ別(10日⇒17日)は、当業者は売り玉2800枚増・買い玉300枚増、非当業者は売り玉1900枚減・買い玉700枚増。

総合分析

 JM社が現地時間13日に発表した『PGM Market Report MAY 2019』によると、今年の世界白金需給予測は総供給量が192.5トン、総需要量(265.5トン)から総リサイクル量(69.0トン)を差し引いた需要量合計は196.5トンで、総供給量から需要量合計を差し引いた需給バランスは4.0トンの供給不足(前年は11.6トンの供給過剰)。需給の引き締まり見通しが今後、相場の下支えになるか注目したい。

灯油

調整安一服で戻り気配

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5/17 15:15現在

海外情勢

 サウジアラビアの石油施設が武装ドローンの攻撃を受け、タンカーも被害を受けるなど中東情勢が緊迫化している。米国の対イラン、ベネズエラ制裁も続き供給不安が増大、米中通商交渉の行き詰まりという弱材料が後退するなか、強材料に関心が集まっている。米株価の底固さも原油価格の下支え要因。なお、4月の中国の原油輸入量が過去最高水準となるなど、世界的な石油需要減退懸念は薄れている。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは5月7日現在、61万6789枚の買いに対して12万2453枚の売り、差し引き49万4336枚の買い越し(前週52万4103枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。東京バージ灯油市場の非当業者売買バランスは5月15日現在、842枚の買いに対して768枚の売り、差し引き74枚の買い越し(9日現在136枚の買い越し)と買い越し玉は半減した。

総合分析

 5月11日現在の全国灯油在庫は前週比6万8702キロリットル増の123万4631キロリットルと、暖房油の不需要期入りで販売量が減少して在庫増につながった。原油処理量が減少して灯油の得率も絞られたが、全国的な気温上昇で灯油販売不振が続いている。東京バージ灯油期先はニューヨーク原油の先高期待の台頭から連動する動きと見る向きが多いものの、人気が盛り上がらず仕掛ける向きがためらうなど、動意薄の展開を余儀なくされている。

ゴム

東京ゴム急伸、上海ゴムに連れ高

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5/17 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約1~20トン。5月16日の価格はキロあたり50.60~50.88バーツ、RSS3号タイ主要港6月積価格は176.0~178.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、4月20日現在16,556トン(前旬比155トン増)。
4月中旬の入出庫は入庫1,236トン、出庫1,081トン。

展開予想

 週明けの東京ゴム市場は下落。株式や原油価格下落、109円半ば近辺までの円高進行も東京ゴム市場の売り材料となった。さらに、火曜日は上海ゴムが急落、中心限月9月限は一時11,500元台まで500元程下落し、東京ゴム市場もつれ安、一時185円台を割り込む大幅下落となった。しかし、16日(木)は情勢が一変、トランプ米政権が日欧の自動車関連輸入への関税猶予を検討の報から株式市場等が持ち直しの動きを見せる中、中国雲南省で乾燥が続いており原料採取に悪影響が出るとの懸念から、上海ゴムが約4%急騰。東京市場も追随し190円台を回復した。5月17日正午過ぎ現在RSS先限は193.0円前後、TSR先限は164.8円前後の取引。週の高値はRSS195.5円/TSR166.6円、週の安値はRSS184.5円/TSR164.8円。
 東京RSSの先限は17日昼時点で、一目均衡表の雲上限を上回り三役好転。短期RSIは60程度で推移し加熱感はないが上昇に転じている。東京ゴム市場の当先の逆鞘は最大14.0円程まで進んだが、直近では8.5円程。木曜日の上昇により東京ゴム市場の産地対比での"割安感"は解消されている。但し、産地では原料手当てが思うように進んでいないことや東京市場は既存貨物の滞留によりスペースの確保が難しいことから新規入着は遅れそうだ。加えて、来週からはタイの輸出削減が開始される。上海ゴム市場の動向次第ではあるが、安易な売りは避ける場面だろう。目先レンジを190.0~200.0円に変更、押し目買い方針で臨みたい。


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