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週間相場分析2019年5月13日


円相場の動きを注視

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5/10 15:15現在

海外情勢

 ロイター通信が公表した34人のアナリストやトレーダーを対象とした調査によると、金相場は今年、2013年以来の高値になる見通し。具体的には金の年間平均予想価格(中間値、オンス当たり)は2019年が1322ドルで、2020年は1369ドル(3ヵ月前の前回調査では2019年が1305ドル、2020年が1350ドル)。世界経済の減速に加え、株式市場の調整局面入りや利上げ停止の可能性、ドル安観測などから金に資金が戻ってくるとの見方。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は4月30日時点で6万6219枚、前週比2万8824枚増。取組高は4月30日時点43万枚台、5月8日時点46万枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリ別(4月24日⇒5月8日)では、当業者は売り玉3400枚増・買い玉1500枚減、非当業者は売り玉2600枚減・買い玉2300枚増。

総合分析

 円相場が1ドル=109円台後半へと続伸したことで、東京金期先は4500円台前半へと続落を強いられた。円相場が3月25日の109円70銭と併せて"Wトップ"を形成、円高一服となるのか、はたまた、1月31日の108円68銭あるいは1月4日の107円52銭を目指すような更なる円高となるのか...。円高進行ならば、東京金の輸入コスト低下につながるだけに、米中通商交渉の行方と併せてその成り行きを注視したい。

白金

3000円前後で下げ渋るか!?

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5/10 15:15現在

海外情勢

 マークラインズが5月2日時点で集計した4月の米国新車販売台数(GM、及びテスラの推定値を含む速報値)は前年同月比1.7%減の133万1671台。1月以降は前年同月比でマイナスが続いている。4月の季節調整済み年率換算は、事前予想(前月並みの1750万台)や前年(1720万台)に対して大きく落ち込み、2014年2月(1540万台)以来の最も低い1640万台。1~4月の累計販売台数は前年同期比2.3%減の533万8338台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は4月30日時点で3万3322枚、前週比2242枚増。取組高は4月30日時点、5月8日時点ともに7万5000枚台。東京市場の取組高は4万3000枚台。カテゴリ別(4月24日⇒5月8日)は、当業者は売り玉500枚増・買い玉200枚減、非当業者は売り玉2300枚増・買い玉3000枚増。

総合分析

 米中貿易摩擦に対する警戒感の強まりを受けた米株安、世界経済の先行き不安⇒産業金属全般の需要減退懸念でニューヨーク白金が急落を強いられたところに、円相場が1ドル=109円台後半へと続伸したことが重なって、東京白金期先は3000円台前半へと続落を余儀なくされた。日足チャート上では、4月9日の3272円と4月23日の3279円とで"Wトップ"を形成して反落した格好で、3月29日の2966円近辺で下げ渋るかどうかが当面の焦点に。

ガソリン

イラン、ベネズエラの減産映し強い

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5/10 15:15現在

海外情勢

 米国内原油在庫が予想を大幅に上回る減少幅となり、需給バランスもタイト化が見込まれるなど下げ過ぎの反動もあってニューヨーク原油は底固い動きを示している。OPECプラスと呼ばれるOPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国の協調減産が6月末で期限を迎え、その後にサウジアラビアが増産するかどうかがポイントになっている。それでも米国のイランやベネズエラの制裁は緩和される見通しが立っておらず供給不安は変わらない。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは4月30日現在63万8298枚の買いに対して11万4195枚の売り、差し引き52万4103枚の買い越し(前週54万7359枚の買い越し)と買い越し玉は僅かに減少した。東京バージガソリン市場の非当業者売買バランスは5月8日現在、4758枚の買いに対して2922枚の売り、差し引き1836枚の買い越し(4月24日現在1676枚の買い越し)と買い越し玉が増えている。

総合分析

 4月20日現在の全国ガソリン在庫は前週比3万0900キロリットル減の154万9749キロリットルと、販売の好調を示して在庫が減少傾向にある。10連休後にどの程度の販売量増加となったか確認する必要があるものの販売好調とされ、現物の需給改善は続きそうだ。東京バージガソリン期先はニューヨーク原油に連動するため不安定さは否めないが、OPECと非OPEC産油国の協調減産継続に加えて、イランとベネズエラの減産、輸出量減少などが供給面の強材料としてのインパクトは強い。これから米国がドライブシーズンで石油需要の伸びが期待されるため、海外原油高期待がそのままガソリンの先高人気に結び付こう。

ゴム

当先逆鞘進行、先限は売り圧力強く180円台半ば

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5/10 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約1~20トン。5月9日の価格はキロあたり50.86~51.15バーツ、RSS3号タイ主要港5月積価格は176.0~178.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、4月10日現在16,401トン(前旬比573トン増)。
3月下旬の入出庫は入庫1,640トン、出庫1,067トン。

展開予想

 GW中の上海ゴム市場は混合ゴム関税5%引き上げが決まり上昇、GW明けの東京市場も上昇して始まるもウィンタリング明けをにらみシンガポール市場・現物市場は反応せず、戻りは売られる展開となった。ただ、東京ゴム市場は期近限月を主として産地対比での"割安"傾向が続いており、現受け見合いの買いが出やすい環境が継続している一方、新着貨物が見込めない中、期近対比で"割安感"の薄い先限にヘッジ売りが集中したことで当先限月間の逆鞘化が進行、週末時点の水準は5月限が194円台、10月限は185円台と9.0円程度まで拡大している。5月10日正午過ぎ現在RSS先限は186.0円前後、TSR先限は160.9円前後の取引。週の高値はRSS194.8円/TSR167.8円、週の安値はRSS183.7円/TSR159.9円。
 東京RSSの先限は10日昼時点で、一目均衡表の雲のねじれ下方に位置し100日移動平均近辺、RSIは40台で推移し特段の方向感には欠ける。200日移動平均は緩やかに上昇傾向。
 今週の東京ゴム市場は米中貿易協議動向や当先の逆鞘化により価格変動が大きくなったが、東京・上海ゴム市場共に依然産地対比で割安であり、新着貨物は当面見込みづらい。米中貿易協議や逆鞘相場の影響から価格変動幅が大きくなりそうであり、目先レンジを180.0~195.0円に変更、突っ込み売りは避けつつ押し目買いの時期か。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引235,000円・損失限定取引453,000円(2019年5月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(2019年5月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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